この画像を大きなサイズで見るオーストリアのウィーンを本拠地とする、世界的な動物福祉団体FOUR PAWSでは、毎年「一番寝坊助なクマ(March Napness Competition)」選手権を行っている。
これはヨーロッパ各地のクマ保護区で暮らすクマたちの中で、誰が一番遅く冬眠から目覚めるかを競うコンテストである。
2025年度は、オーストリア・スイス・ブルガリア・ウクライナ・ドイツ・コソボの6カ所のクマ保護区から、合計で23頭のクマたちがノミネートした。
そして見事、栄えある優勝を果たしたのはウクライナにあるFOUR PAWSのドマジール・クマ保護区で暮らす、マーシャという名の18歳のヨーロッパヒグマ(ブラウンベア)クマだった。
一番遅く起きてきたクマを称える選手権
このコンテストは毎年行われているもので、冬眠から一番遅く目覚めたクマがその年のチャンピオンということになる。
今年はノミネートされた23頭のうち、5頭が最後までなかなか目を覚まさず、優勝決定が4月後半にもつれ込む、エキサイティングな展開になったという。
その後2頭が相次いで目を覚まし、4月20日に残りの2頭が覚醒。サイトに残ったマーシャは、4月22日になってようやく長い冬眠から目覚めたのだ。
この画像を大きなサイズで見る傷ついたクマたちのサンクチュアリ
マーシャは2018年にドマジールクマ・クマ保護区にやってきたヨーロッパヒグマ(ブラウンベア、ユーラシアヒグマ)で、2013年までは猟犬を訓練するための「獲物」役として虐待を受け続けていたのだそうだ。
猟犬を訓練する際、獲物役のクマは、鎖に繋がれたまま犬のターゲットとなる。
犬にケガをさせないために爪はすべて切られ、十分な餌を与えられずに栄養失調に陥っていたり、時には犬に嚙まれて命を失ったりすることも多いという。
こういった「訓練」はロシアやウクライナで多く行われていて、現在問題となっており、保護される個体も多いという。
ウクライナでは2015年からこの「訓練」は禁止されているが、まだ保護の手が及ばないクマも残っていると言われている。
マーシャは2013年に狩猟場から救助され、2018年にドマジールに移送された。魚が大好きで、過去のつらい経験から、今も犬をとても怖がっているという。
保護施設に来てからのマーシャは、ようやく好きなだけ、安全に冬の眠りを楽しめるようになったのだ。
この画像を大きなサイズで見る一年の半分を冬眠して過ごすクマ
ヨーロッパヒグマの寿命は、野生では20~25年ほど。飼育下では30年ほど生きるという。
秋になると冬眠を前に1日40kgほどの餌を食べ、春に目覚めた時の2倍ほどの体重になる。暮らしている場所や天候にもよるが、およそ5~6か月ほど冬眠する。
冬眠と言ってもクマはリスなどとは違い「浅い眠り」を保っていて、メスは冬眠している間に子供を産む。そのため、「冬ごもり」と称されることも。
それでも一年の半分ほどをうとうとと眠って過ごすわけで、春になってもできるだけ長く惰眠をむさぼっていたい、起きたくない!という気持ちは人間と変わらなかったりするのかもしれない。
この画像を大きなサイズで見るドマジール・クマ保護区には現在31頭のヨーロッパヒグマが保護されているという。マーシャのように狩猟場から救い出されたクマもいれば、見世物として狭い檻に閉じ込められていたクマたちもいる。
2024年には、砲撃を受けたドネツクの動物園から、クマたちの緊急移送に成功。戦渦のウクライナで、スタッフたちは献身的に保護活動に取り組んでいるのだ。
この保護区では見学者も受け入れているのだが、戦争中ということもあり、現在は完全予約制をとっているとのこと。
ちなみに今回のコンテストの優勝者マーシャは、ネット上でその栄光が称えられただけでなく、特別なご馳走が贈られたそうだ。
References: Bearsanctuary Domazhyr














🐻 三年寝太郎でおま
今までの辛い体験を忘れるくらい、好きなだけうんと寝てうんと食べて、幸せに暮らして欲しい♥️
そりゃ、イッヌがいると思ったら憂鬱で、引きこもりたくもなるわな
団体名“四つ足”ってこと?
いろいろとスゲー笑
ヨーロッパってクマ保護しすぎて被害激増してなかったっけ?国によるとは思うが