この画像を大きなサイズで見るハンガリーの自治体で、子どもたちに動物を大切にする気持ちやお世話の仕方を教えるためにロボット犬が導入された。
このロボット犬は、地域のイベントや幼稚園で活用され、遊びを通じて命の大切さや責任感を学ばせることを目的としている。
技術を活用した新しい啓発の取り組みとして、今後の展開にも注目が集まっているが、なぜ本物の犬じゃなくロボット犬?と導入に反対の声もあるようだ。
子どもの早期動物福祉教育にロボット犬を採用
ブダペスト市ウーイペシュト地区で、子ども向けの動物福祉教育のため、ロボット犬を導入するという新たな取り組みが話題だ。
その発表は、2025年5月25日、セント・イシュトヴァーン広場で毎年開催される「子供の日」のイベントの際に行われた。
当局によると、導入されたロボットの機種はユニツリー(Unitree)Go2モデルで、インタラクティブ機能により、人間のジェスチャーや音声に反応する。
このロボットは「この地区で動物福祉アンバサダーとして、子どもたちに共感、責任、動物保護の重要性を強調しながら、動物の基本的なお世話を教える活動への参加も促す」という。
また教育だけでなく、幼稚園や地域のイベントに定期的に登場することも期待されている。
この画像を大きなサイズで見る人と交流でき散歩でもはぐれない犬型ロボット
ユニツリー社のペット型ロボットGo2は、近ごろ人気の犬型ロボットだ。
OpenAIのGPT言語モデル採用で、人間の指示を理解して対応する。これにより周りの環境やユーザーの意図まで評価でき、より個別のインタラクティブな支援が可能だ。
この画像を大きなサイズで見る重さは15kgほど。アルミニウム合金と高強度エンジニアリングプラスチックでできており、耐久性と軽量設計を兼ね揃える。
またこの機種は、高度なセンサー機能を標準搭載した全地形対応型だ。
独自のレーザー光センサー4D LiDAR L1(全方位かつ超広角の3D LiDAR)搭載で、死角も最小限。5cm以上の障害物を検出でき、リモコン有効範囲は30m以上。前モデルに比べ位置精度が50%も向上している。
さらにGo2の優れた特徴の一つに、本物の犬の散歩と同じように人の隣を歩く機能「サイドフォロー」がある。
この機能を使うと、ユーザーの周辺の視野に留まりながら歩くので、混雑した環境や複雑な環境でもはぐれることはないという。
この画像を大きなサイズで見る「その教育は本物の犬でやるべきでは?」の声も
今回導入されたGo2は、子ども向けの遊び心のある動物福祉大使の役目を果たすべく、ブダペスト市の動物保護団体「Állatmentő Liga」と共同開発されたもの。
子どもと楽しく、かつ有益に交流できるよう設計されており、子どもたちが早期から動物福祉の理解を深めるのに役立つという。
だが、そもそも無生物のロボットが、子どもたちに”命ある動物の待遇を改善しよう”と呼びかけるような動物福祉教育に役立つだろうか?
この発表は物議をかもし、同時にロボット犬の名前を募集するブダペスト市ウーイペシュト地区公式Facebookの投稿には、批判的なコメントも寄せられている。
- 本物の犬ならもっと意味があった
- それだけの大金があれば保護犬のケアに充てることができただろうし、もっと有効に使うこともできただろう
- この国はどうなってんだ。こんなロボットが必要とは到底思えない
- 幼稚園児は怖がるだろう。
- なぜ本物の犬を使わないの?ロボット工学やAIが新しい技術なのは認めるけど、人間の体は本物のワンコを撫でたり、抱きしめたり、愛でたりすることで癒されて、たくさんのポジティブな効果が生まれるのに。その犬は冷たいロボット。子どもたちに教えるべきことは、自然や動物への愛と尊敬でしょ
- ロボット犬が子どもに動物への愛を教える?冗談にもほどがある。
ロボット犬を使った動物福祉教育がどのようなプログラムで行われるのかは不明だが、たとえば、犬っぽい形で人と交流もする目新しいロボットが、好奇心旺盛な子どもの興味を引いたり、愛着を持たれることで、ペットのことや動物との関係を学ぶきっかけになるぐらいならあるかもしれない。
だとしても見ため頭部もなく、肝心の本物の犬に警戒されがちな犬型ロボットを使う必要などないような。
ロボット犬と本物の犬は全くの別物だ。犬じゃなくてロボット犬が飼いたいという子供も出てきたりするんじゃないだろうか?
この画像を大きなサイズで見る当局はすでに別な活用方法も提示
一方当局は、こうした反応を予期していたかのように、このロボット犬の別の活用法も上げている。
さまざまな機能を備えたロボット犬の役目について、動物保護の支援活動の可能性や、将来的には困難な救助現場に向かう際のサポート役のほか、特別任務の参加も念頭に、技術的な実用性を実証する意向も示しているそう。
どれも子どもに動物福祉を教えるよりは向いてそうなお仕事だ。実は予算の都合とか名目上の問題で、最初からそっち方面で導入するわけにはいかなかったとか?
敏捷性、知性、アクセシビリティを兼ね揃えたロボット犬は優秀だ。しかし有用になるかどうかは使う人次第。ユニークにも見える今回の取り組みがどうなるか。いろんな意味で続報に期待だ。
編集長パルモのコメント

ロボット犬も本物の犬もどっちもかわいいし、犬とロボットが仲良く遊んでいる姿を見ると癒しも倍増しそうな気もするけど、最近のロボット犬がどこまで優れているのかわからないので何とも言えないな。私が知る動物寄りのロボットと言えば、ファミレスで登場する猫風配膳ロボットくらいだからなー。 子供たちに動物の命を大切にする気持ちを教えるのには、確かに無機質なロボットはちょっと違う気がするので、将来人型や犬型ロボットがどこにでもいる時代に備えて、その扱い方を学ぶという名目にすれば、批判もされなかった気もするけどどうなんだろう?
References: Interestingengineering / Hungarytoday














機械やロボットにだって愛情や愛着を持って接する事ができるし、そのメリットもあると思う。
「動物を大切にする心を養う」というなら
小さい(生身の)動物じゃないと効果ないと思う
プログラム通りに動き、死なないロボットは動物じゃなくて道具
好意的に見れば安全衛生面とかに気を使ったのかな、とも思えるけど…
意のままにならないのが生きた動物なわけで
動物愛護のイベントに出すのはちょっと違うかな〜
意味が解らないな、、、、
生き物を飼うという事はロボットの様に
都合が良いものでは無いよ。
可愛いんだけど、
命のはかなさや、もろさは伝わらないような気がする
大昔の『赤ちゃんよ永遠に』というSF映画を270度くらいひねったような現実に考えさせられる
子どもたちはこのロボット犬を見て「パパ、犬だね!パパ、犬だね!」とはしゃぐのだろうか?
たぶんロボットを大切にしようとする子が育つんじゃないかな
ロボットにだって情は移るし情緒は育つ。
そうじゃなかったらAIBOやLOVOTはあそこまで流行らない。
ちがうんだよ、機械なら壊れれば直せばいいし、気に入らなくなったら捨てればいいけど、生き物は嫌いになっても面倒を見なきゃいけない。愛護っていうと愛情ややさしさと思うんだろうけど、忍耐なんだよ
これは犬じゃない