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南極の海底でSF世界から飛び出してきたような様々な生物が発見される

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(著) (編集)

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image credit:Commonwealth of Australia/AAD
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 南極の海底はやっぱり未知のワンダーランド。プルンプルンにみずみずしいオレンジ色のナマコとか、海中をヒラヒラ泳ぐ”海の蝶”など、砕氷船で進みつつ氷の下を調べたら、SF映画の元ネタみたいな生き物が次々発見されたという。

 このほど船上から興味深い生物たちを披露したのは、南極海でおよそ2カ月間の調査を続けるオーストラリアの海洋科学者たち。

 氷砕船ヌイーナ号に乗り込んだ科学者チームは、気候変動で急速に解ける氷河周辺の海水の分析や深海生物のサンプル採取を行っている。

 そこで独特すぎる生物たちをわんさと発見。おそらくは科学界をどよめかせる新種も混じっているというから期待も高まる一方だ。調査チームの度肝を抜いた個性あふれる生物たちをみてみよう。

氷上船ヌイーナ号で南極の海洋探査

 2025年3月初め、オーストラリアの4つの研究機関から、60人の科学者を乗せたヌイーナ号(RSV Nuyina)が60日間におよぶ調査のためにホバートの都市を出港した。

 2021年に竣工したてのこの船は、オーストラリアが運用する最先端の氷上船で、南極の過酷な氷海環境でも安定した航行ができるよう設計されており、極寒かつ氷に覆われた海域での科学調査を実現する。なお海洋科学のみを目的にした航行は今回が初だという。

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 今回のミッションでチームは特に、オーストラリアの南約5000kmに位置する東南極のデンマン氷河(Denman Glacier)周辺に焦点を当て、気候変動で急速に進む氷床の融解や海洋環境の変化の解明に挑むという。

 そのために海水温、塩分、酸素濃度、金属濃度などの精密計測に加え、深海生物のサンプル採取を行っているそう。

 研究用プラットフォームを備えるヌイーナ号では、採取したサンプルの研究が船内ですぐに行え、航行中でも深海の微細な生態現象を観察できる。

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色鮮やかな深海ナマコや”海の蝶”も発見!

深海ナマコ(sea pigs:protelpidia murrayi)

南極海の海底で生息する深海ナマコの一種。みずみずしい透明感あるオレンジ色で、丸みを帯びたプルンプルンの柔らかボディに短い脚をもつ。属は違うが、センジュナマコと同じ、板足目クマナマコ科に分類されるそう。なるほど似てるわけだ

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ウミグモ(sea spiders:Colossendeis megalonyxなど)

見た目のとおり”海の蜘蛛”。詳しい種は不明だが、手のひらほどから大皿ぐらいのオオウミグモもいたそう。ウミグモたちは海底に点在する小型の無脊椎動物を捕食するなど、深海エコシステムで重要な役割を果たしている。

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貝の一種(sea butterfly:clio pyramidata)

直訳すると”海の蝶”。海中を羽ばたくように泳いでいた透明でユニークな巻貝の一種。クリオネなどの異鰓(いさい)類に分類されるカメガイ科ウキビシガイとみられ、科学者たちはクリオ(Clio)と呼んでいた。この個体は船上に引き上げた後に産卵を始めたため、初めて卵の成長まで観察できたそう。

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 他にも虹色のクシクラゲやヒトデ、南極固有のタコなどいろいろな生物が見つかっている。

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 チームの目をもっとも引いたのは最初の深海ナマコだが、科学者らによると今回の標本には新種らしいものが含まれているという。

実に多様な海洋生物を収集しました。おそらく科学界の新種も複数あるだろう  (ジェームズ・クック大学の海洋生物学教授、ジャン・ストラグネル氏)

Redditでもさっそく話題に。こんなコメントが寄せられている。

  • あのキラキラ光る無脊椎動物はSF映画「アビス」っぽくていいね。でもあの蜘蛛みたいのはいらないかも
  • AIの生成画像並の奇妙さ
  • 「遊星からの物体X」って映画知ってる?

気候変動の影響を正確にとらえる貴重なデータ

 今回の収集データは、地球規模の気候変動が氷床や海洋環境に与える影響を正確にとらえるのに役立つ貴重なものとなる。

 デンマン氷河は、1996年から2017年・2018年までに約5 kmの後退が確認され、東南極で最も急速に融解している氷河の一つだ。

 計測結果はまだ分析中で、チームの調査もまだ続くが、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とオーストラリア南極プログラムパートナーシップ(AAPP)の海洋学者、ローラ・ヘライス・ボレゲロ氏はこう語る。

このように小さな生物を観察し、世話をすることで、隠されていたすべての秘密に迫れることにとても興奮しています。

また氷棚にどれだけの熱が流入するのかを本当に理解するには、できるだけ氷棚に接近し、海洋のプロセスと特性を理解する必要があります。システムは変化しています。

現在私たちが緩和策や適応策として頼りにしている気候モデルに疑問を投げかけ続けるためにも、その変化を観察することが非常に重要です

Australian scientists find unique creatures on way to Antarctica | ABC NEWS

 チームが戻るのは5月になるとのこと。そのときにでもまた改めて、驚きの新種や気候モデルの修正など意外な結果が発表されるかも。続報を楽しみに待つとしよう。

References: Livescience / Abc.net.au

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この記事へのコメント 20件

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  1. サムネの色合いだけ見て
    新発売のとろけるチーズバーガーかと思いました…w
    こないだの一旦木綿ウツボといい
    海はalways驚異の世界(・∀・)

    • +8
    1.  私は太ったハルキゲニアだ!と思いましたw

      • +5
      1. クマ姉さんの新作ひんやりスウィーツかと思いました

        • +5
    2. 膨らましたゴムみたいだと思った(๑´•.̫ • `๑)

      • +3
  2. ナマコかわいい。ファンタジーによく出てくるスライムみたいな感じでペットにしたがる人がでてきそうな見た目だな!

    • +16
  3. 「全身蠢くロープでできていて、外皮は鶏の卵のような形をしている。」
    「豚の頭のような足が何本も生えている」
    「すべてがゼリーのようで、固い組織はどこにも見えない」

    ーーーーH.P.ラヴクラフト 「ダンウィッチの怪」

    • +20
    1. 生まれ育ちで魚介類を食べる習慣など皆無で接する習慣もほとんど無かったラヴクラフトにとっては、海中の生物が異界のおぞましさに直結しとったんよなあ

      • +7
  4. 早く元の海に戻すんだ
    親がブチ切れて取り返しに来るぞ

    • +12
  5. 水まんじゅうみたいでうまそう
    きっと栗餡の味がする

    • +5
  6. ウミグモは”海の蜘蛛”ではありません。
    クモと同じく鋏角類に属しますが、ウミグモ類はクモを含むクモガタ類とは別のグループです。

    • +2
  7. 『千と千尋の神隠し』に出てきた食べ物みたい。
    バーワンだったかな?

    • +4
  8. 五月以降の続報を心待ちにしております。ご健勝を!

    • +4
  9. なんでみんな食に結びつけるんだよ…やっぱり習性なのかなぁ。

    しかしまあ、深海なんてわけわからんことだらけだろうから、ジャングル以上に新種の宝庫だろうねぇ。

    • +2
  10. サメ映画のアサイラム「とてもいいアイディアが閃いたぞ!!!」

    • +1
  11. クリオ(仮)はこういうデザインの香水瓶ありそうだ
    おしゃれ~

    • +5
  12. 前に日本の数カ所で、カイヤドリウミグモの幼体によるアサリの被害があったよね

    あんな生き物がいるのと、ちっちゃくても被害がでるのにおどろいた記憶

    • +2
  13. このナマコ、オレンジゼリーみたいで美味そう

    • +7
  14. まんま、吾妻ひでおの不条理世界じゃないかw

    • 評価

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