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うれしいニュース!絶滅と思われていたガラパゴスの鳥が190年ぶりに発見される

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(著) (編集)

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image credit:Adam Jackson.CC0, via Wikimedia Commons
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 ユニークな固有種が多数生息する生物多様性の宝庫、ガラパゴス諸島から驚きのうれしいニュースが舞い込んだ。

 なんと諸島の一つのフロレアナ島で、絶滅したと考えられていた固有種のクイナが約190年ぶりに再発見されたのだ。

 かつてこの島に立ち寄ったチャールズ・ダーウィンが、小がらで愛らしいクイナの仲間、ガラパゴスクイナを観察したのは1835年のこと。

 以来一度も観察されず、絶滅種となったこの鳥が、また自然と姿を現すようになった。

 島の復元プロジェクトにより、繁殖できる環境が整ったためとみられるが、今回の喜ばしい再発見には謎もあり、研究者たちの新たな刺激になってるようだ。

約190年ぶり!フロレアナ島で絶滅したガラパゴスクイナを発見

 ガラパゴス諸島を構成する小さな島、フロレアナ島は2年前、固有種を脅かす外来種対策を目的とした、大規模な復元プロジェクトを開始した。

 その結果、激減していた草むらや茂みも以前のように復活し、絶滅危惧種の種の回復と繁栄をうながす自然豊かな安息の地へと変貌した。

 そんな中、2025年2月27日、プロジェクトに取り組むスタッフにうれしいニュースが舞い込んだ。なんとこの島で絶滅したガラパゴスクイナが再び見つかったのだ。

 フロレアナ島におけるこの鳥の観察記録は、1835年にチャールズ・ダーウィンが観察したもの以来だ。つまり約190年ぶりの再発見となる。

2025年の記録が初めての再発見記録に

 再発見を記録したチャールズ・ダーウィン財団とエクアドル諸島管理局によると、この鳥は人里や農地から離れたグアバの木陰の草原に生息していた。

 確認された結果には音響記録6件、目視の目撃2件、写真1枚が含まれる。

 この喜ばしい成果の背後には、前述のプロジェクトに加え、2018年に環境保護非営利団体アイランド・コンサベーションが成し遂げた、近隣のピンソン島の外来種除去の功績も一役買っている。

 それらの完了からおよそ6年後、再びこの島に現れたクイナは、同様に時を経て現れたサボテンフィンチ(ガラパゴスフィンチ類)などの種とともに、一連の活動後、初めて姿を見せた固有種の仲間として大歓迎されている。

自己再導入か、ひそかに定着していた個体群かの調査も

 だがそこには謎もある。今回観察されたガラパゴスクイナたちは、人間による再導入で増えた個体ではなく、自然に見つかった。

 つまり、絶滅後にどこかの時点で生息し始めた個体群(自己再導入)なのか、この島で絶滅したと思われていたものの、実は細々と存続し、長いこと人目にふれてなかった個体群かどうかの区別がつかない。

 そこで科学者たちは遺伝子サンプリングで、新たに記録されたガラパゴスクイナが自己再導入のものなのか、それとも190年間見つからずにいた生き残りのなのかを調査中だ。

赤い目が特徴で飛ぶのが不得手なガラパゴスクイナ

 ガラパゴスクイナ(英名:Galapagos Rail 学名:Laterallus spilonota)は、ツル目クイナ科コガタクイナ属に分類されるガラパゴス諸島の固有種だ。

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image credit:Adam Jackson.CC0, via Wikimedia Commons

 体長約15cmほどの小型の鳥で、背中は茶色、尾にかけてはさらに濃い茶色で、顔も翼も脚も黒っぽくお腹も濃い灰色と、全体に暗色だが、その分くっきり目立つ赤色の目が特徴で、翼の一部に白い斑点がある個体もいる。

 草木が茂る地上で生活し、泳ぐこともできるが、飛行は得意でなく長い距離を飛ぶことはできない。代わりに密集した茂みや草むらをとにかく素早く歩き回り、主に昆虫やカタツムリなどの無脊椎動物や種子などを食べてるそう。

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image credit:John Gould, Public domain, via Wikimedia Commons

 この鳥は、2000年以降絶滅危惧種に分類され、今まで絶滅したとされていたフロレアナ島以外では、サンクリストバル島で絶滅したとされている。

 減少の原因は牛、ヤギ、豚による生息地の破壊、気候変動のほか、野生化したネズミや猫、犬、コミミズクなどの存在も脅威の一つだという。

フロレアナ島の素晴らしい勝利

 世界の島の生息地と種の保存を目指す非営利団体、アイランド・コンサベーションの保全効果プログラムマネージャーであるポーラ・カスターニョ氏はこう語る。

ガラパゴスクイナの再発見は、侵入・脅威を取り除けば、固有種が驚くべき方法で回復できることを示しています

これはこの島にとって素晴らしい勝利であり、生態学的回復を模索する中で、他の在来種の復活を期待する我々の興奮をあおるものです

ガラパゴス諸島では絶滅した固有種のカメやイグアナも確認

 エクアドル領ガラパゴス諸島では、他にも多くの固有種が復元プロジェクトによって再導入されている。

 また2019年、フェルナンディナ島では100以上前に絶滅したと思われていたフェルナンディナゾウガメが、2022年にはサンチャゴ島で絶滅したガラパゴスリクイグアナが確認され、研究者たちを驚かせた。

 このような取り組みにより、多くの固有種がその生態系に戻りつつあるという。

 ガラパゴスクイナの再発見は、この島の保全プロジェクト成功の象徴になるだけでなく、他の絶滅危惧種の回復プロジェクトのさらなる希望になりそうだ。

References: Goodnewsnetwork / Wikipedia

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この記事へのコメント 6件

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  1. 小さな島だと外来種の除去が効果を上げやすいんだろうね。奄美大島はフロレアナ島の4倍はあるけど捕獲チームはやり遂げた。本土レベルだと逃げ場も供給源も多いから効果を見込める規模の防除活動は対象によっては半永久的に続けなければならない宿業になっている。

    • +28
  2. 西表島もイリオモテヤマネコほか在来種を守るため、野猫の全頭保護に成功したんだよね。たいへんだったと思う。今後、条例を守ってもらうのも。

    • +34
  3. なんていえばいいのかわからない。このとりは、なんさいなのでしょうか?

    • -9
  4. この島に不届き物ハンターが侵入しないことを切に願うわ

    • +15
  5. プケコが飛ぶ必要なくなってタカヘになったみたいに、ガラパゴスクイナのもとになったクイナの仲間が再び160年かけてガラパゴスクイナの形をとった、なんて可能性はないのかしら。鳥の変化って想像よりずっと早いようだし。

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