この画像を大きなサイズで見る猫が愛するペットとして飼われたのはいつ頃からなのだろう?。中国で最初に飼われた猫は、約1400年前にシルクロードを通じてやってきたことが、最新研究により明らかになった。
これは、中国の飼い猫(イエネコ)に関するこれまで最大規模の遺伝子研究により判明したもので、これまで考えられていた時期よりも数百年遅い。
異国から権力者への贈り物として運ばれた猫たちは、当時の中国の貴族たちの間で大人気となり、やがて東アジア全域に広まっていった。連れてこられた猫たちは全身真っ白か、白とトラ柄が混じった柄である可能性が高いという。
中国の飼い猫の起源は?
犬の祖先がオオカミであるのと同様、愛すべき猫ちゃんたちにも祖先がいる。
人間が飼っている猫たちは、厳密に言うとネコ科ネコ属の「イエネコ(Felis silvestris catus)」という種のことだ。
彼らは1万年ほど前、中東で「リビアヤマネコ(Felis silvestris lybica)」が家畜化されたことで誕生し、3000年前にヨーロッパへ広がったと考えられている。
では中国にイエネコたちがやってきたのは、いつのことなのか?
中国北西部の陝西省の古い農村部では、「ベンガルヤマネコ(Prionailurus bengalensis)」のものと思われる5400年前の骨が発見されている。
このことから、どうも当時の農民たちは、ベンガルヤマネコと共存していたらしいことがうかがえる。ただし、これは現代のイエネコとは違う種だ。
ではイエネコはどうなのか? これについて一般的な説では、前漢王朝時代(紀元前206年~後220年)にネコの家畜化が行われたと説明してきた。
だが、北京大学のシュジン・ルオ氏らは、その時期に猫が家畜化された証拠は見つかっておらず、仮説が本当に正しいのかきちんと検証する必要があると、今回の研究に踏み切った。
この画像を大きなサイズで見る遺伝子が示す猫の起源はカザフスタン
ルオ氏らは、中国のイエネコに関するものとしてはこれまでで最大の遺伝子調査を行うことにした。
分析対象となったのは、5000年にわたる中国の遺跡14ヶ所で発掘されたネコ科動物の骨から採取された遺伝子だ。これを世界各国のネコのゲノムデータと比較した。
ここからわかったのは、全22匹の骨のうち、14匹はイエネコであるということだ。
放射性炭素年代測定の結果によると、その中で一番古いのは、陝西省、統万城(とうまんじょう)で発掘された西暦730年のイエネコだった。
つまり、中国にイエネコがやってきたのは、従来の説が言うように前漢時代ではなく、その数百年後だった可能性が高い。
14匹のイエネコたちに共通する遺伝的特徴から、彼らの出身地も明らかになっている。それは現在のカザフスタンにあたる地域だ。
さらに、この14匹の猫のミトコンドリアDNAには「IV-B」という特徴的な遺伝子型が発見され、その特徴は、ヨーロッパや西アジアのイエネコには珍しいもので、カザフスタンのザンケント(Dhzankent)遺跡で発掘された775~940年のイエネコのものと一致していた。
これらの発見は、シルクロードがイエネコの伝播において重要な役割を果たしたことを示している。
この画像を大きなサイズで見る当時の貴族たちを魅了したイエネコ
ユーラシア大陸の東西をつないだシルクロードは、500~800年頃の最盛期にはさまざまな人々が往来していたが、中国最初のイエネコたちも、当時の中国の権力者たちへの貢物として、東地中海から中央アジア経由で連れてこられた可能性が高いという。
唐代に初めて中国に持ち込まれた猫は、少数の個体だったと考えられている。
唐代の壁画には、829年のものとされる最も古い猫の描写が残っており、黒と白の猫が描かれている。
このことからも、猫がすでに中国の文化に溶け込んでいたことがわかる。
この画像を大きなサイズで見るシルクロードを旅した白い猫
研究によると、最初に中国に持ち込まれた猫の毛色は、全身が白いか、白とトラ柄が混じったしま模様があるものだった可能性が高いという。
統万城の猫のDNA解析では、健康なオスで、長い尾と短い毛を持っていたことが示唆された。
現在でも、東アジアでは白猫の割合が他の地域に比べて高いことが知られており、これはシルクロードを通じてやってきた猫たちの特徴が現代に受け継がれていることを示唆しているのかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る猫と中国文化の深い結びつき
猫が中国に伝わると、人々は単なるペットとしてではなく、特別な存在として扱った。ルオ氏によると、当時の中国人は、新しい猫を家に迎え入れる際に特別な宗教儀式を行っていたという。
猫の神秘的で、時にそっけなく、時に甘える行動は、当時の人々を魅了していったという。
猫は「客人」として迎えられ、単なる所有物ではなく、尊重される存在だったのだ。
スミソニアン協会の考古動物学者メリンダ・ゼダー氏は、「シルクロードを通じて猫が伝わったという点が非常に興味深い。これは素晴らしい研究だ」と評価している。
シルクロードがもたらしたのは、香辛料や絹だけではなかった。人々の暮らしに寄り添い、愛され続ける猫もまた、交易の歴史とともに旅をしてきたのである。
この研究の未査読版は『bioRxiv』(2025年2月5日付)で閲覧できる。
編集長パルモのコメント

日本には中国からイエネコが伝わったのかな?『日本霊異記』(9世紀初頭)には猫に関する記述があり、正倉院に残る奈良時代の文書には「唐から贈られた猫」の記録があるそうだ。また、2021年、長崎県壱岐のカラカミ遺跡で出土した猫の骨が8世紀のものと確認された。てことは、唐(中国)を経由して奈良時代あたりに日本に伝わった可能性がありそうだね。
References: Science / A New Study Finds That Domestic Cats Traveled the Silk Road to China About 1,400 Years Ago | Smithsonian / Pet cats arrived in China via the Silk Road 1,400 years ago, ancient DNA study finds | Live Science
















なんなら今でも自分のことを「家畜」とは思ってないよ
少なくともうちはそう
どちらかと言うと飼いならされてるわ、、
日本で猫と言えば宇多天皇
「ツンデレ猫日記」w
薩摩藩島津家もなかなか
島津久保(ひさやす)の由来で、今でも鹿児島では茶トラを「ヤス猫」と呼ぶそうで
シルクロードの長旅によく耐えたなあ
途中脱走した子とか力尽きた子もいただろうに
脱走した子も獲物よりも水場が探せなくて果ててそうな気はするけども
猫の伝播といえば、うちの先生が尾曲り猫のルートを見つけたんだ
シンガポール辺りから世界に広がるんだが、初期に日本に来たものは真っ直ぐな尾だったとか
貿易の中、船乗りが豊漁に通じるとカギ尻尾を広めていき、日本にも
現在でも海の側は尾曲りな個体が多いそうだ
カラカミ遺跡は弥生時代の遺跡で、イエネコの骨の年代は紀元前2世紀頃だったはず。
それに関しては、イエネコらしいとされてるけど、ベンガルヤマネコの可能性が除外できてない。かなり骨格が似てるので判別が難しいらしい。これは記事にもある通り。
現時点での他の情報や考察と組み合わせて考えると、それがその時期のイエネコの化石だと考えるのは相当無理がある
きっと昔の人もネコちゃんかわいい💕って絵に描いてたんだろうなぁ(*´∀`*)
ブチネコが小鳥?だかを咥えてる絵の
ねこがご機嫌に尻尾振ってる様がステキ
唐代に中国に猫が来て、唐代に中国から日本に伝わった
この通りとすると、案外タイムラグが無いものですね。
現代のパンダならぬネコ外交があったりしたのかしら?
アケネメス朝がエジプトから中央アジアまで安全な流通網を築き上げた前500年ごろには遍く猫も広がっていただろうから、それより東の地域に猫が来ていてもおかしくはない。文化的に定着したのが唐代以降というだけで。
イエネコじゃないネコを飼育してた方がなんかびっくりなんだけど
漢代の副葬品にイヌとブタは多いけれどネコは見ないから漢代にはイエネコは居なかったのだろうね
このかわいいを道の果てにいるの人たちにも伝え、広めたいという情熱が歴史を動かしたのですね
白猫の割合が多いのは猫を虎に見立てて 白虎(西方を守護する神獣)のミニチュア?として珍重したからではないだろうか?
なんでも食べる中国では 虎と龍に見立てた猫と蛇の料理をお祝いで食べる地域があるとか。以前TVで見たドキュメンタリーでは 市場で売ってる白いフワフワの毛足の子猫を買ってきて育ててから料理に使うとあって 育ててるうちに情がわかないのかと思いました。
市場で肉になる前のものを買ってきて捌く生活の人は
培われた感覚が多分異なるんじゃないかと
日本でも白い動物は神の使い待遇になるよね
また海の安全なものは結構なんでも食べるので(フグも食べるけど)、タコやワカメを食すことは一部の欧米人から内心気味悪がれてる
それもスシ・ブームでかなり緩和されたかんじ
仔猫はビックリだけど、80年代のヨーロッパでは可愛がってる子羊やウサギが夕食にってのは、自伝やノンフィクションで読んだなー
(スイスでは子供が絞める例もあった)