この画像を大きなサイズで見る最先端のロボットは状況に応じて自分の体をその場で糸を紡いで作り出すというニュータイプだ。
このロボットはあらかじめ決まった姿形を持っていない。その場に合わせて自分で紡ぎ出すのである。いわばクモが巣をつくるような感じなのだ。
これはロボットが遭遇する環境の「予測不能性」に対処するためのアイデアで、不定形のボディを持つことであらゆる状況に柔軟に対応することを可能にするという。
柔軟なAIに対応するため、機械も柔軟であるべき
ChatGPTなど、大規模言語モデルをベースにした昨今の生成AIは、様々な状況にかなり柔軟に対応できる。
人間なら思わず答えに屈するような質問でも、即座に的確な答えを返してくるのだから、その臨機応変ぶりには脱帽だ。(時にシレっと嘘をつくこともあるが)
だが、そうした頭脳を搭載することになる機械の体はどうだろう?
現在はヤギやドブネズミのような四足歩行ロボットから、人間のような自然さを再現した二足歩行ロボットまで、さまざまな形状のロボットが開発されている。
だがそれはあらかじめ設計されたもので、一度組み立てられれば基本的にはずっとそのままの姿だ。
そうしたボディデザインは、使用が想定されている環境内では最適だろう。だが、もし設計者が予想もしなかった環境に遭遇してしまったらどうだろう?
きっとそのボディデザインが足を引っ張り、本来の性能を発揮できなくなってしまうはずだ。
予測不能な環境にでも対応できるボディデザインを目指して考案されたのが、今回のクモの巣がヒントになったというロボットのコンセプトだ。
この画像を大きなサイズで見る状況に応じて合成ポリマーの糸を紡ぎだして自らの体を作る
エストニア、タルトゥ大学の研究チームが考案したアイデアは、加熱されたポリマー溶液を射出するというもの。すると溶液が冷えて細い繊維に変化し、まさにクモの糸のごとく広がり、周囲に付着する。
合成クモの巣は周囲の環境に応じて自由に形状を変え、ロボットのボディやツールの役割を果たす。それはある意味、ボディと周囲の環境を一体化してロボットを運用するようなものだ。
実験では、ボディデザインが固定された普通のロボットでは対応が難しいだろう複雑な環境であっても、合成クモの巣を柔軟に運用できることが実証されている。
それを利用すれば、断崖絶壁があろうとも自ら橋を渡すことができるし、鋭利なガラスが散乱していようと、柔らかな鳥の羽が敷き詰められていようとへっちゃらだ。
この画像を大きなサイズで見るまたロボットが自らの”手”を紡ぎ、繊細な花をそっと摘むといった、”硬い”ロボットではありえないような器用さも発揮したという。
しかも合成クモの巣は、物体の形状・材質・まとまりなどに関係なく、ほぼあらゆる面にくっつく。
テフロン・油を含んだスポンジ・ワックス質におおわれた植物の葉など、接着が難しいような表面であっても問題ない。
その接着力の秘密もまた、クモの巣と同じ。物理的な粘着力と、機械的な絡み合いの両方の力でくっつくことなのだそうだ。
この画像を大きなサイズで見る予測不能な災害現場で活躍
今回の研究の中心人物であるマリー・ヴィフマー氏は、もともとデザイン学を専攻していた人物だ。
ロボットの形状をあらかじめ定めず、その場に応じて紡ぎ出すという型破りな発想ができたのもそのおかげかもしれない。
この環境に合わせてボディを変化させるというコンセプトは、状況の予測が難しい災害現場の救助作業や、機械と風景がシームレスに融合した適応型建設技術まで、これまでの産業的な発想をくつがえす可能性を秘めているとのことだ。
この研究は『npj Robotics』(2025年2月19日付)に掲載された。
編集長パルモのコメント

スパイダーマンは手の甲から糸がでて、自由自在に糸を操って困っている人や地球を救ってくれるけど、このロボットは糸自体がボディだけども、リアルなスパイダーロボットとうことになるのかな。家の害虫を全て捕獲してくれる機能とかつけてくれたらめっちゃ便利そう。猫がいないご家庭なら。
References: Nature / Interestingengineering / Techxplore
















スパイダーマのスパイダーストリングの実用化に1歩近づいたか
じゃあこのロボットの名前はレオパルドンってことで
SP//drでもいいな
これ作った後の糸どうするのかな。燃やすの?
合成ポリマーを加熱し糸にすると書いてあるから再加熱したらまた糸に戻るのかも。。。
もうちょっと、頑張ればT-1000いけないかな
ロデムの先祖になり得るのかな?