この画像を大きなサイズで見るいつの日か、虫歯になったらブタの口で成長させた歯をインプラントにする、そんな治療が常識になるかもしれない。
米国タフツ大学の研究チームは、ブタの口の中で人間の歯の細胞を培養することに成功した。
この成功により、いずれは現在の人工物で作られた歯科インプラントにかわり、バイオ工学で作られた天然のインプラントが利用できるようになるだろうと期待されている。
人間とブタの歯の細胞をブタの口内で培養
ブタの口で人間の歯を育てるには、まず人間の歯髄(しずい:歯の神経)から細胞を採取し、それをブタの歯のエナメル質の細胞と混ぜ合わせる。
これを”足場”でサポートしながら、バイオリアクター内で1週間ほど培養し、細胞を増殖させる。
こうして作られた”歯の芽”をブタの下顎に移植。それから数ヶ月後にブタの口内を覗き込んでみると、きちんと人間の歯のような組織に成長していることが確認された。
この画像を大きなサイズで見るブタの口で人間の歯を培養する理由
なぜブタの口で人間の歯を培養する必要があるのか? それは現在の歯科インプラントに問題があることが関係している。
一般的なインプラントは純チタンやチタン合金で作られており、これをアゴの骨にネジで固定する。だが取り付けに不備があると、繰り返し噛むことでアゴの骨が損傷し、最終的にはインプラントが取れてしまう。
またインプラントに付着した細菌も大敵で、これによってアゴの骨が溶けてしまうこともある。
一方、天然の歯なら骨にネジどめする必要はなく、歯根膜の組織を介して顎骨に自然に固定されるため、骨への負担を軽くすることができる。だからこそ、天然の歯が求められるのだ。
この画像を大きなサイズで見るミニブタを使用することで成功率が50%まで向上
今回の実験では、2歳のミニブタ6匹が使われた。ミニブタが実験台に選ばれたのは、そのアゴが人間のものとよく似ているからだ。
研究チームは、ミニブタたちの第三切歯と第一小臼歯を抜き、ここに先ほど紹介した歯の芽を移植。それから2か月と4か月後に検査してみると、およそ半数のブタで歯がきちんと成長していた。
ちなみに以前、生後2ヶ月の子ブタで同じ実験が行われたが、そのときに比べ今回の実験は成功率が大幅にアップしたという。
その理由はすでに歯がそろったブタを利用したことだ。子ブタの場合、移植した歯の芽の下から大人の歯が生えてきて、これが実験の失敗につながった。大人のブタではそのようなことがないので、歯の芽は健やかに成長してくれる。
この画像を大きなサイズで見るインプラントの代替となる「生体歯」の実現への大きな一歩
ブタの口で成長した歯はかなり小さなものだ。そのため人間に口に移植してもあまり役に立たず、現時点で実用的なものではない。
また、ただ歯を育てるのと、それを実際に移植するのはまったく別の問題であるが、この点について今回の研究はまったく触れていない。
したがって、ブタ・バイオインプラントの実用化にはまだまだ時間がかかると思われる。
だが少なくとも今回、バイオ工学的に作った歯の細胞をきちんと育てられることが証明された。これは将来的な実用化へ向けた基礎的な技術になると期待されている。
なお、今回の歯に限らず、人間以外の動物の体で移植用の臓器や組織を培養しようという試みは以前からある。
たとえば、2021年にはブタの腎臓を人体に移植するという試験的な実験が行われている。
疑問に思うのは、こうした動物の体内で作られた移植用の臓器が、本当に社会に受け入れられるのかという点だ。
だが、案外人々はそれほど抵抗を示さないかもしれない。あくまで米国での調査(2018年)だが、アメリカ人成人の57%が、遺伝子工学的に動物の体内で育てた臓器や組織を使用することは問題ないと考えているらしいのだ。
あなたならブタの口で培養されたバイオインプラントと金属製インプラント、どちらを選ぶ?私なら、ブタさんには申し訳ないけど、ブタの口の方だな。
この研究は『Stem Cells Translational Medicine』(2024年12月27日付)に掲載された。
References: Scientists Grow Living "Replacement Teeth" for Dental Implants / Human-like teeth successfully grown in a pig’s mouth | Popular Science
















自分の歯に移植されるまで1回も歯磨きしてない歯を受け入れるだろうか
デメリット無ければ良いんじゃ無い?
🐷「…僕から移植した歯で咀嚼するトンカツは美味しいかい?」
切断した指に豚を付けると指が生えてくるというのもあったな
大阪歯科大が「歯が生える薬」の臨床試験やってるね。
目的は先天性無歯症の治療だけれど、虫歯などで欠損した歯の再生にも応用したいそうだ。
どちらが先に実用化されるだろうか。
人間とよく似た環境の豚の口の中でやれるなら、
いっそ人間の口の中でやれないか?
もう実用化できるね
50%なら2本作ればいい
体外受精の受精成功率はもっと低いはず(着床ではないよ)
歯の移植は事故で抜けた歯ならほぼ
着くし(牛乳に入れるやつね)
有機物を抜いて植える方法は何世紀か前からある
いまの技術ならこちらは感染や免疫の問題はないと言える
全く理解してないな
ブタの口の中で人間の歯を成長させることと
それが人間に定着できるかどうかは別物
全く理解していないのはアナタです。
別物だから何?としか。
まず免疫系の問題はクリアしてるとして
他の人が書かれてるように、歯の生着には歯根膜が鍵
例として「衝撃で抜けた歯を牛乳に漬けておく話」(牛乳は白い血液ともいう)
『この豚の歯なら膜があり容易に移植できるはず』
(おそらく牛乳ベースの溶液に入れられて運ばれるのでは)
で生着が無理でも、有機物を排除して植える手があるというコメントなんだけど
何かおかしいかな?
生着性のヒドロキシアパタイトの人工歯でも移植後しばらくケアを続けないと固有歯槽骨が形成されずに骨が溶けて抜けてしまう。最初から被移植者由来の歯根膜が付いていればこの問題を解決できるのか。
また一歩「人獣細工」の世界に近づいたな…
豚さんの体内で作った人体の組織は
豚アレルギー持ちの人にも移植できるのかな?
🐷「はぁ?」
よく見るとなかなかホラーなサムネだねぇ
生活歯のまま移植するのは難しそう
人間と豚の親和性すごいなあ
前に心臓の移植とかもあったよね
オークの始まりである。