
アメリカの歴史ある動物保護施設には「チキン」という名前のアイリッシュウルフハウンドがいて、保護されて施設にやって来る新参の動物たちをケアする役目を担っている。
緊張してストレスでいっぱいの保護動物たちも、チキンにかかるといっぺんに心を開いて、穏やかな生活を取り戻すのだ。
周囲に癒しをもたらす穏やかな犬
アメリカのマサチューセッツ州ボストンに本拠を置く「マサチューセッツ動物虐待防止協会・エンジェル動物医療センター(MSPCA-Angell)」は、1868年創立の、アメリカで2番目に古い動物愛護団体だ。
同センターのスタッフ、アリッサ・クリーガーさんは、チキンを初めて家に迎えたとき、そのふわふわの子犬が特別な存在であることをすぐに察知した。
彼女の気さくで人好きのする性格は、アリッサさん一家に癒しをもたらした。そこでアリッサさんは、センターにいるシェルターの住民たちとも、この癒しを分かち合いたいと思うようになったのだ。
センターには毎日のように、新しく保護された動物たちがやって来る。彼らが施設や先住の生き物たちと馴染めるよう、うまく受け入れなければならない。
だが忙しいスタッフたちにとって、1匹1匹にきめ細かい対応をするのは、物理的にも精神的にもなかなか難しい仕事である。
アリッサさんは、チキンなら新入りたちのケアをするのにうってつけだと考えた。そして、それは間違っていなかった。
シャイな保護子犬たちの心も開く
ある日のこと、アリッサさんと施設の敷地を散歩していたチキンは、そこで1匹の子犬と出会った。
当時生後10カ月だったチキンは、既にその子犬よりも身体が大きかったが、まったく威嚇するような行動は見せなかった。そしてしばらくの間、子犬と優しく遊んであげた。
それから間もなく、チキンは最初の子犬とはまったく性格の違う別の子犬に出会う機会があった。それでも彼女は、どうやって子犬と心を通わせたらいいかを心得ているようだった。
その数日後、とてもシャイな子犬がやってきました。私はその子を犬小屋から出すために、チキンを一日だけ私のオフィスに連れてくることを提案したんです。
チキンはその子犬に対して、ずっと落ち着いていました。まるで、その子犬には何か違うものが必要だと必要なのだとわかっているようでした
それ以来、チキンはセンターにやってくるほとんどすべての動物と対面するように。大きさや年齢、種類に関係なく、チキンは特別な方法で誰とでも仲良くなった。
彼女はいつも、動物たちが自分のペースで近づくのを許し、彼らがいっしょに遊ぶ準備が整うまで静かに待っていたという。
チキンはこのセンターで、とても重要な仕事をしています。シェルターでストレスを感じている子犬たちに(そして時折、私たちが家に連れて帰る子猫たちにも)、リラックスできる安全な空間を与えるのが彼女の責任なんです
保護子猫とも仲良しに
たくさんの新しい友だちの中で、チキンは孤児なった小さな子猫の「ガムボール」と愛らしいきずなを結ぶことに。
彼はチキンを全く怖がらず、私たちが彼を保護している間、チキンはいつも彼から数メートル以内にいました。彼はチキンの足一本ほどの大きさでしたが、ふたりは家中をお互いの後をついて回っていて、とても可愛らしかったです
シェルターにやって来る保護犬・保護猫たちの中には、チキンの周りにいると自然に安心する子もいれば、彼女の穏やかな態度に安心を覚える子もいる。
心配性で、友だちを作るのに苦労していた子犬の「アナ」も、そんな保護犬たちの中のひとりだった。
(アナは)犬たちが近づくと、とても怖い顔をしてしまうんです。それで、他の犬と会うのが本当に大変でした。
私たちは、アナがただ怖がっているだけなのか、それとも本当に他の犬たちがキライなのかを見極めたかったので、状況を悪化させない犬と接する機会を与えたかったのです。
そしてほんの数時間、チキンと一緒に過ごした後で、アナは激しい反応を見せる犬から、新しい友だちとうまく遊べる穏やかな仲間へと変身しました。
そうすることで、アナはスタッフに、自分が新たな家族に迎えられる準備ができることを証明して見せたんです
チキンの傍を離れないアナ。
チキンがこのセンターで担っているもう一つの大切な役目は、献血を行ってできるだけ多くの命を救うことだ。
彼女は万能ドナーなので、輸血を必要とする犬が集中治療室に運ばれてくれば、どの犬でも助けることができます。また、とてもおとなしく、病院の環境に慣れているので、理想的な候補者なのです
チキンはもうすぐ3歳になる。実は彼女の名前は、当初「ガーベイジ・トラック(ゴミ収集車)」になるはずだったそう。
だが亡くなった兄犬のツナ(マグロ)にちなんで、海つながりで「チキン・オブ・ザ・シー(海のチキン)」という名前になったんだとか。
日本人からしてみたら、「シーチキン」はツナ缶の代名詞みたいなものだし、納得の名前のような気がするよね。
シェルターで特にお世話する相手がいないとき、チキンはたいてい、親友の犬たち(アイリッシュ・ウルフハウンドのポピー、ピットブル・ミックスのジュニー、コリーのイーニッド)と元気に遊んでいる。
そうでないときは、大好きなマックス(アリッサさんの息子)と寄り添ったり、公園で見知らぬ人たちにたくさん撫でてもらったりしているそうだ。
チキンが生まれ持った優しい性格は、これからもたくさんの保護犬たちの心を癒し、彼らが新しい「ずっとのおうち」を見つける助けになることだろう。
References: Fluffy Giant Visits Local Animal Shelter Every Day And Changes Lives
















尊さよ…(もしゃもしゃの毛に埋もれて消えゆくおじさん)
犬もやっぱり才能ってあるよね。
活かせる仕事があってよかったね。
良い話だけどネーミングセンスの酷さだけはなんとかしてw
自分お年寄りっぽいルックスの犬種和むから好きなんだ
ワンコ同士も見た目で取っ付きやすさが変わるかな?
いぬちゃんかわいい
ああかわいい
なんてかわいい愛しい生き物なの