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一般公開の再開を控え、ノートルダム大聖堂の鐘が5年ぶりに鳴り響く

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(著) (編集)

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 2019年4月15日、フランス、パリにあるノートルダム大聖堂が、大規模な火災に見舞われた。

 以来大聖堂では修復工事が続けられていたが、火災から5年半が過ぎた2024年11月8日の朝、パリの街に懐かしいノートルダムの鐘の音が再び響き渡った。

 この日の鐘の音は、一般への開放が再開するのを控えて行われたテストだったが、火災という苦難を乗り越えたノートルダム大聖堂の再生を世界に印象づける響きとなったようだ。

火災後、5年以上沈黙を続けていた鐘の音が再び響き渡る

 ノートルダム大聖堂の鐘は、お祈りの時間を知らせるために、そしてフランスの歴史で重大な出来事が発生したときには、必ず鳴り響いてきた。

 その鐘の音が止まったのは、2019年4月の大火災の日のこと。鐘は南塔に2個、北塔に8個設置されていた。

 2つの塔に直接の被害はなかったものの、建物全体の損傷が大きかったため、修復に時間がかかってしまったのだという。

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 そして火災以来5年以上にわたって沈黙を保っていたノートルダムの鐘は、2024年12月に予定される大聖堂の一般公開再開を前に、再びパリの空に鳴り響くこととなった。

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修復工事中のノートルダム大聖堂/image credit:photoAC

一つひとつの鐘にはそれぞれ名前がある

 実はここの鐘にはそれぞれ名前が付けられており、一番古いものは南塔にある「エマニュエル」で、1685年の鋳造だそうだ。この名は当時の国王、ルイ14世と王妃のマリー・テレーズ・ドートリッシュによってつけられたもの。

 それぞれの鐘の名前は以下の通り。

北塔:
エマニュエル
マリー

南塔:
ガブリエル
アンヌ・ジュヌヴィエーヴ
ドニ
マルセル
エティエンヌ
ブノワ・ジョセフ
モーリス
ジャン・マリー

 その後フランス革命の混乱で、エマニュエル以外の鐘は銃を作るために溶かされてしまった。

 19世紀になってようやく新たな鐘が鋳造され、大聖堂の鐘は8つになったが、最古のエマニュエルと新しい鐘たちの間に音程のズレが生じていたらしい。

 そこで大聖堂の建立から850年を迎える聖年を記念し、2013年にエマニュエル以外のすべての鐘を作り直すことに。つまり火災が発生した時点では、エマニュエル以外の鐘は新しく作られたばかりだったのだ。

 新たに作られた鐘の音は、フランス革命当時の音を再現しているんだそう。革命当時にパリの街に響き渡ったものと同じ音色が、今回の修復で再び聞けるようになるわけだ。

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 火災から5年、再び鳴り響く鐘たち。現在、鐘は手動ではなく、モーターによって鳴らされているとのこと。今回鳴らされたのは、10個ある鐘のうちの8個だという。

otre Dame bells ring out in Paris for first time since 2019 fire • FRANCE 24 English

 フランスのマクロン大統領も自身のXで鐘の音を投稿している。鐘はそれぞれ大きさが違い、音色も一つひとつ違うのがわかってもらえるのではないだろうか。

「オリンピックの鐘」も仲間入り

 11月7日にはノートルダム大聖堂に、新たに3つの鐘が追加された。真ん中の一番大きな鐘は、2024年夏のパリ・オリンピックの際、選手が金メダルを取ったり記録が更新されたりする度に、国立競技場で鳴らされていたもの。

 ちなみにオリンピックの鐘の両脇にある新しい鐘にも、キアラとカルロスという名前があるそうだ。

 オリンピックの鐘自体の名前は調べても出てこなかったのだが、もし知っている人がいたらぜひコメント欄で教えてほしい。単に「オリンピックの鐘」という名前なのかもしれないけれど。

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 パリ・オリンピック組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、オリンピックの鐘について、次のように語っている。

この鐘がもう一度鳴り響き、ノートルダムの中心で第二の命、永遠の命を得るのを見るのは、我々にとっても非常に重要です。

オリンピックの期間中に多くの感動をもたらしたこの鐘が、パリの最も美しい遺産であるノートルダム大聖堂の一部となり、新たな章が始まるのは素晴らしいことです

 下の動画の冒頭で、オリンピック期間中に選手によって鐘が鳴らされている様子が見える。

 ノートルダム大聖堂の火災の原因は、電気設備の故障、あるいはタバコの火によるもの、当時行われていた修復工事が原因など、さまざまな説がささやかれているが、未だに判明していない

 修復工事には延べ2,000人の人員が取り組み、250社以上の企業がかかわったそうだ。その中には、世界各国から集まった職人たちも含まれる。

 2024年12月8日、ノートルダム大聖堂の一般公開は再開されるが、修復工事自体は2026まで続けられる予定だという。

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この記事へのコメント 7件

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  1. ノートルダムの鐘も年末に108回つけばいいと思うの

    • +1
  2. 例えばシンバルのような金属製の楽器は経年によりわずかに音が変わっていくと聞いたことがある(金属疲労により?)

    エマニュエルはそんな歴史のある音色なのだろうけれど、他の鐘も音色を寄せて作れる技術って凄いな

    • +3
  3. いい話なのにオリンピック委員会の「いっちょかみ」はちょっと余計かなと思う
    歴史のある建造物を元に戻したのだからそのままの姿で良いのに

    • +9
  4. 正直、良かった。
    重要文化財が修復され元に戻る事は
    素晴らしい事だ

    • +7
  5. たった5年でよくここまで修復できたな。
    フランスの総力上げてこそなのだろうけど。

    • +3
  6. かなり早くに復旧できた印象だ
    まんず良かった

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