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二酸化炭素が倍増すると、地球は今よりも14度も暑くなるとする研究結果

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(著)

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 新たな気候研究が衝撃的な結果を発表した。地球は今後最高で14度も暑くなる可能性があるという。

 オランダ王立海洋研究所をはじめとする研究チームは、太平洋から採取した堆積物を分析し、もしも大気中の二酸化炭素濃度が倍増すれば、地球の平均気温は7~14度上昇するだろうことを突き止めた。

 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、同じ状況では2.3~4.5度暑くなると予測しているが、最新研究はそれよりはるかに高い数値を予測した。

 すなわち、二酸化炭素が気温に与える影響は、現在想定されているよりもずっと強力かもしれないということだ。

海底の堆積物から二酸化炭素が気温に及ぼす影響を探る

 今回の研究では、カリフォルニア沿岸の太平洋から45年前に採取されたサンプルが分析され、太古の昔の海水温や大気中の二酸化炭素濃度が探られた。

 オランダ王立海洋研究所の上級研究員で、ユトレヒト大学でも教鞭をとるヤープ・シンニンへ・ダムステ教授によると、海底は「何百万年も酸素がない状態」であるため、調査にはうってつけの場所なのだという

 酸素に触れないおかげで、堆積物には有機物や二酸化炭素(CO2)がきれいに保存されているからだ。

 海底に積もった1000mの堆積物は、およそ1800万年分の過去に相当する。

 そこに残された手がかりを調べれば、各時代の温度やCO2の濃度を知ることができる。

 例えば、堆積物に埋まっている古細菌の化石の化学組成を調べれば、海水温がわかる。

 さらに藻類の葉緑素とコレステロールの化学組成から、大気中のCO2濃度まで推測することができる。

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Photo by:iStock

1500万年前の気温上昇と二酸化炭素濃度の関係

 この新しい手法を用いたところ、約1500万年前には大気中のCO2濃度が650ppmであったこと、1760年に始まる産業革命前には280ppmにまで低下していたことがわかった。

 さらに過去1500万年間の推定温度と大気中のCO2レベルを比較したところ、両者の間には強い関連性が見られた。

 1500万年前の平均気温は18度を超えており、現在よりも4度高かったと推測される。

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Photo by:iStock

CO2濃度が倍増すれば2100年までに最大で14度気温が上がる

 Global Monitoring Laboratoryによると、現在の大気中のCO2濃度は、2024年8月時点で約426.9ppmに達している。

 2023年と比較して2.9 ppmの増加となり、NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、観測史上最大の急上昇だという。

 この急速な増加は主に化石燃料の燃焼によるもので、気候変動に大きな影響を与えている​という。

 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、もしも今後、CO2濃度が倍増し、もっとも極端なシナリオを辿ることになれば、2100年までにこの温度に達するだろうと予測している。

 つまり私たち人間の取り組み次第では、かつての暑い地球に再び戻る恐れがあるということだ。

二酸化炭素の排出量削減が不十分であれば、未来に何が待ち受けていのか、この研究が示しています

この研究は、CO2濃度が現在考えられているよりも気温に強い影響を与えている可能性が高いということです(ダムステ教授)

 この研究は『Nature Communications』(2024年6月18日付)に掲載された。

References: Carbon dioxide's heavy stamp on temperature: Doubling CO2 may mean 7 to 14 degree increase | ScienceDaily

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この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. 20世紀から21世紀に生まれた人にとっては暑くて受け入れがたい状況かもしれませんが、最近知った17世紀~19世紀の低気温(原因はそれだけじゃないけど)による飢饉を考えるともうちょっと気温は高くても良いのかもと思ったりもします。 個人的には暑くてやってらんねーとか思うのですが、総合的な生産性や耕地面積の拡大などもあって食糧生産は増えて植える人が減りそうな気がするんですけどね。
    少なくとも過去の気温が高かった時代は恐竜はでかかったし、虫もデカかったわけでそれらを支えられるくらい植物は繁茂して栄えていたので現状維持を願う人類にとっては不都合でも地球上に住む生物全体には利益はあるのかもとも思います。 ま、こういう意見はあんまり受け入れられませんね。

    • 評価
    1. 気温上昇も大変なんですが、人類にとって一番大変なのは海面上昇です。かつての高温期になると、恐らく世界の主要都市のほとんどが水没します。これによる経済的な悪影響は直ぐに理解できると思います。さらに、海面上昇によって追い出された人類は内陸部に大移動するため、今森林で覆われてる多くの部分は伐採され、更に環境悪化は加速するでしょう。

      • 評価
    2. 個人的には熱帯性の病気や害虫の拡大が心配。

      あとあまり言われないけど脳や精巣にとっても高温はマイナスに働くので
      そういう影響も地味に深刻になってくるかも知れない。

      • 評価
      1. 元コメです。
        海面上昇や病気・害虫はヒト種にとっては不都合ですよね。私もそう思います。人類の不幸を願うわけじゃないですけど、80億もいるってのも多すぎな気がしないでもないです。GoogleMapで写真状態にして都市を見ると、ヒトの巣(イメージとしてはハチの巣みたいな)という感じがしますし、工場や太陽光発電とか地面を削って環境破壊っぽく見えます。もちろん人類側に立てば必要なことですし、あらゆる生物は自分のテリトリーを自分に都合よく半化させる≒他の生物にとっての環境破壊ですので必要悪とも言えますが、人類はちょっと度を越してるような気がするわけです。
        なんて偉そうなことを書いてますけど、個人でできることなんて大したことないと思いつつ、節電、化石燃料はなるべく使わない、移動はなるべく公共交通機関を使うなどエコノミーに配慮しつつエコロジーに良いように生活してます。現状維持を正とするなら環境の変化はすべて悪化ですから、悪化を減らしつつ、でも止まらない悪化の先を考えて人類の英知で乗り切りたいし、乗り切ってほしいなと。変化に対応できる生物が生き残るわけでヒト種は、哺乳類は、恐竜の末裔や爬虫類やまとめちゃうけど節足動物やほかの動物、さらには植物と共存したり、生き残ったりできるのでしょうかね。生き残ってほしい・・・

        • 評価
    3. 中世以前の緩やかな時代ならばいいけど、
      現代社会では生息面積の減少はそのまま戦争の温床になるから無理

      • -1
  2. というわけで皆さんガソリン車は廃止しましょう。
    原子力、太陽光発電をどんどん推進しましょう。
    肉食を減らしましょう。

    そういう事ですね国連さん。

    • +1
  3. わずか70年程度で地球の平均気温が14℃も上がったら人間含めて多くの動植物は絶滅だろう

    • 評価
  4. ワイの汚い部屋でもゴキブリも蚊もわかないほどの暑さが続いたが、人間が音を上げる前に昆虫が居なくなってしまうかもね。そうなれば生態系には致命的だし受粉を担う昆虫が減れば絶望的な食糧危機が待っている。
    それには14度という大きな上昇は必要ないかもしれないね。

    • 評価
  5. 300年ほどで200ppm近く上がってるなんてすごいね
    そりゃ暑くなるわな

    • 評価
  6. 恐竜が生きてた灼熱の時代に戻るのはイヤ、
    マンモスが生きてた極寒の時代に戻るのもイヤ、
    それらの時代の隙間に偶発的に発生した
    絶妙な気象環境の時代に戻そうよ!って世界中で
    目指してる訳だけどめっちゃ無理難題よな。
    まさに天文学レベルの奇跡を再現しようとしてるんだよね。

    • +1
    1. 間氷期は別に偶発的に発生したものではなく
      日射量と温室効果ガス量が相応のレベルになって現れたものなので
      「温室効果ガスを増やさない社会」を実現できれば可能かと。
      (温室効果ガスを増やすのは減らすよりずっと簡単なので)

      • 評価
  7. 二酸化炭素さんだけのせいにするのは酷い!
    いろんな要素を複合的に考えないと。

    • +2
  8. この手の説はもう言ったもん勝ちであらゆる「説」が登場してるから、
    このくらいインパクトある数字を出さなきゃいけないんだろうけどさ。
    19世紀から今までの上昇温度は「0,74度±0,18」なのに、ここから70年で14度上がるって、普通にそれは荒唐無稽だし地球壊滅で人類がどうこうの話でもない。
    注目浴びたいならもう少し真面目にやれって思うわ。

    • +1
    1. >19世紀から今までの上昇温度は「0,74度±0,18」なのに、ここから70年で14度上がるって、普通にそれは荒唐無稽

      なんでこれまでと同じペースで上昇するのが当然みたいな前提なの?
      指数関数的って言葉をご存知ない?

      • +2
  9. 人間が海へ排出する抗生物質で植物プランクトンへの影響とか
    太陽光量がなぜか計算式には一定数なのか不明だし
    原因は1つじゃないよね(・・?)

    • +1
  10. タイトル14度 記事4度 小見出し14度
    引用元おそらく4度
    ところで論文の温度ってセ氏ってきまっているの?

    • 評価
    1. ついでに平均気温が6度高い時代は極地に氷はなく、熱帯の海は35℃もあり、まるで温泉のようだった。北極にはヤシの木が生い茂り、ワニがうろついていた。 とあります。
      https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/082400489/
      日本については書かれていませんが、現在から推測すると夏は同様になるのではないでしょうか。もしくは北の寒気団がなくなりさらに暑いかも知れません。今の人口が暮らすことは到底出来ないでしょう。また現在でも極地の人が悩むうつ病もあるでしょう。
      そもそも1度に満たない上昇でエアコンが無ければ熱波を越せずに死ぬ人が出る状況なのですから、すでに生きられない状況になっているともいえるわけです。こうなると平均が上がるとたまの上ぶれで死にやすくなるといえそうですね。

      • 評価
    2. 失礼、論文ふたつあったのか。イギリスのほうは確かに14度でした。

      • 評価
  11. 適応出来なきゃ消えるしかない。
    社会からも、地球からも。
    人類以外の生物には当然の事。
    そうやって増えすぎた人類は地球の摂理で淘汰されていくんだろうな。
    例えば富裕層が頑張って生き延びてもおそらく幸せな生活、人生は想像しづらい。
    あらがえない自業自得なら、人類も腹くくらなきゃかも?

    • +1

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