この画像を大きなサイズで見る地球に住む生物は、他の生物を食べたり、食べられたりする関係でつながっている。食物連鎖ってやつだ。
海の食物連鎖を思い描く時、小さい魚が大きな魚に食べられるというイメージがあるが、深海は摩訶不思議な世界である。
深海魚のオニボウズギスは自分よりはるかに巨大な獲物を丸飲みにしてしまい、胃袋をパンパンに膨らませて泳いでいるのだ。
2026年夏、カリブ海で行われた深海探査の最中、極限まで胃袋を膨らませて泳いでいる、極めて珍しいオニボウズギスの生きた姿が撮影された。
参考文献:
- Caribbean scientists document uncharted deep-sea waters in Trinidad and Tobago
- First Caribbean-Led Expedition to Explore Trinidad and Tobago’s Deep Sea Unveils Rich Ecosystems - Schmidt Ocean Institute
水深1000m以上で撮影された胃袋ガパンパンの深海魚
2026年7月、カリブ海の南端にある島国トリニダード・トバゴの科学者たちが、アメリカのシュミット海洋研究所の調査船で、自国の沖合の深海探査を行った。
遠隔操作型の無人潜水機(ROV)が水深1,259mの暗闇のなかで、、小さな深海魚が泳いでいる姿を捉えた。
胃袋は大きく横に張り出し、下へとぶら下がっており、巨大な爆弾をお腹に抱えているようにも見える。
皮膚は透明になるほど引き伸ばされており、内臓や腸が外から透けて見える状態で、巨大な獲物を飲み込んだ大蛇のようにも見える。
この画像を大きなサイズで見る自分の10倍の獲物も丸飲みする深海魚オニボウズギス
撮影されたのは、「オニボウズギス(学名:Chiasmodon niger)」というサバ目クロボウズギス科の深海魚だ。
平均して体長わずか15cmから20cmほどと小さいのだが、その胃袋はパンパンに大きく膨らんでいた。
探査の主任科学者であるディーヴァ・アモン博士によれば、オニボウズギスは食べ物が少ない深海環境を生き抜くために独特の体の構造を持っているという。
外れるようにできた特殊な顎と、風船のように伸びる伸縮自在の胃袋を備えており、獲物が目の前を通り過ぎれば、相手が自分の体重の最大10倍あっても丸ごと飲み込んでしまうのだ。
消化が間に合わず海面に浮かぶ死骸の報告事例
深海で暮らすオニボウズギスが生きたまま目撃される機会は非常に少ない。
アモン博士自身もメキシコ湾で見て以来およそ10年ぶりだったと話している。
オニボウズギスの大半は、海面に浮かんだ死骸の状態で発見されている。
巨大な獲物を飲み込むと、消化が追いつかずに胃の中で獲物の腐敗が始まってしまうことがある。
胃の中で発生したガスによって体が風船のように膨らみ、海面まで浮上して命を落としてしまうのだ。
2007年にケイマン諸島で漁師が、海面に浮いているオニボウズギスの死骸を発見した。
体長19cmの死骸の胃の中からは、自身の4.5倍にあたる体長86cmの肉食魚「クロタチカマス(Gempylus serpens)」が入っていたのだ。
獲物をどう捕食するのかは依然として謎のまま
生きたまま、胃袋をパンパンに膨らませた状態で撮影された今回の映像は非常に珍しいという。
この画像を大きなサイズで見るただし、調査船にはCTスキャナーがないため、胃袋の中にどんな獲物が入っているのかを判別する方法はない。
アモン博士は「この小さな魚が何を食べたのかという謎は、永遠に解けないかもしれません」と残念がっている。
この画像を大きなサイズで見る一部の科学者は、オニボウズギスがのどの奥に向かって曲がった、かぎ状の歯を使い、獲物の尾から少しずつ胃袋へと引き込んでいくのではないかと推測している。
ただし確固たる証拠はなく、実際に大きな獲物を捕食する狩りの瞬間を見る機会に恵まれなければ、謎のままだろう。
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2個目の動画の1:53の魚、どうなってんの
稚魚みたいな形ですね。 図鑑で図を見たことはありますがやっぱりすごいっス。 中で腐敗が始まるってのは驚きですが、消化速度と大きさを考えれば理解できました。 とても興味深い記事でした
1回の食事で何か月も生きるのかな
腹ン中がパンパンだぜ
じばくとかだいばくはつとか使いそう