
image credit:wikimedia
頭すけすけデメニギスやエイリアンの幼体めいた魚など光が届かぬ深海には想像をはるかに超える特殊な生物が存在する。今回登場するオニボウズギスも人類の度肝をごっそり抜きまくるクリーチャーの一種といえよう。この深海魚はゾッとするほど伸び縮みする胃をもち、自分より2倍以上も長い魚や10倍重い魚を丸飲みしてしまう。
魚界きっての大食いキャラ。いかつい顔に驚異的な胃袋で有名なオニボウズギスにズームインだ。
The Black Swallower | Bizarre Deep Sea Creature That Can Eat Prey Up to 10-Times Its Size
よく伸びる胃袋で大きな魚を丸飲み!深海魚オニボウズギス
オニボウズギス(学名:Chiasmodon niger)はスズキ目クロボウズギス科の深海魚だ。大西洋を中心に世界中の海に分布し、水深700〜2,750mほどの暗い海で暮らしている。



貴重な獲物をすぐに丸飲み!10倍以上の魚まで捕食可能
最大の特徴ともいえる胃は驚異的な伸縮性があり、伸びるほどに透けてくる。その限界ははっきりとはわかっていないが、少なくとも自分の10倍以上の重さがある獲物まで捕食できるという。
光が届かず餌が乏しい深海ではいつ獲物にありつけるかわからない。そこでオニボウズギスは貴重な獲物を見つけるとすぐに丸飲みし、胃で消化しながら生き延びるのだ。
大きすぎる獲物で死に至ることも。過食がむしろ命取りに
大容量の胃袋を上手に使うオニボウズギス。ところが皮肉なことにその習性が命取りになるという。あまりに大きな獲物を丸飲みしたせいで死ぬ個体がいるのだ。伸びすぎて薄くなった胃が裂けてしまう個体や、消化が追いつかず腐敗した獲物から出たガスで膨らんだ個体が海面に浮いてしまい死んだまま漂流する場合もある。


飢えないように食べてたら胃袋が裂けちゃったり、はからずも海に浮かんで死んじゃうなんてこわもてのオニボウズギスの魚生もけっこうハードモードだな。
References:boingboing / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
なんて欲張りな胃袋なんだ!
2. 匿名処理班
カイアスモドンの方で馴染みがある
3. 匿名処理班
あんとく様 お許しを!!
4. 匿名処理班
出会いが少ないから見付けたら何が何でも食べる精神?
5. 匿名処理班
子供のころ図鑑で見てワクワクしたなあ
6. 匿名処理班
満腹を感じるほど食べられる機会が殆どないから、進化の過程でストッパーなどが発達しなかったんだろうね
7. 匿名処理班
※3
その名前は言っちゃなんねえ
8. 匿名処理班
胃袋に対して大きすぎる獲物かどうか、食べる前にはわからないんじゃないか?
貴重な獲物!とりあえず食う!ってスタイルだと思うし
丸呑みした時に初めて、やっべ胃袋はち切れるわ…
って気づくんじゃなかろうか
9. 匿名処理班
おめめが円で顔のアップが思ってたよりずっとかわいい
10. 匿名処理班
お鍋を食べ過ぎて倒れたことがあるからこの魚ことを笑えぬ
食べてるときは普通に何もなかったのに後になって急にお腹が張ってきて、あ、これお腹裂けるやつだ・・・って覚悟したくらい
助けを呼ぼうにもトイレに行こうにも床を這うのがやっとで、それすらも数センチ進んだところで力尽き、死因はなんて書かれるのかな・・・食べ過ぎ?とか考えてるうちに胃腸様が消化を頑張ってくれたようで助かったけど
11. 匿名処理班
息子スティックに見えてゴメンナサイ
12. 匿名処理班
※2
あんたも古いねえw って失礼御免なさい
40〜50年くらい前の図鑑はそうでしたね
13. 匿名処理班
※5
ワシも子供のころ家にあった図鑑で見て「ひょえー」となったよ
すっかり忘れていたけどあの頃の衝撃を思い出した
14. 匿名処理班
食べるって命懸けなんだな…
15. 匿名処理班
ドカ食い気絶部なんてかわいいものだなあ