この画像を大きなサイズで見るその昔、天下一武道会や暗黒武術会のような舞台で、技と力を極限まで極めた者たちが闘うシーンに、夢中になった記憶のある大きいお友だちも多いだろう。
生身の人間や宇宙人や妖怪が、自分自身の肉体を鍛えて高みを目指し、どんどん強くなっていく「ザ・少年漫画」のあの世界。
そして2026年の今、最先端のヒューマノイド型ロボットたちが、格闘家としてそのリングに上がり始めたらしい。
目の前で繰り広げられるロボット同士のガチバトルに、手に汗を握り声援を送ることになる日も、どうやら遠くないようだ。
ロボット同士が戦う映像がバイラルに
2026年5月、アメリカ・サンフランシスコで行われた、2体のヒューマノイド型ロボットによるガチの肉弾戦がSNSに投稿されて話題になった。
ロボットたちはお互いに向き合い、パンチや蹴りを繰り出し、相手の攻撃を防ぎながら闘っているのである。
この映像を投稿したのは、ロボット格闘リーグ「REK」を率いるシックス・リヴ氏である。そして登場するのは2体のヒューマノイド型ロボットだ。
黒っぽい機体は「Unitree Robotics」社の「G1」、白っぽい方は、「EngineAI」社の「PM01」とみられている。どちらも中国メーカーが開発したロボットだ。
PM01は身長約138~140cm、体重約40~43kgの小型ヒューマノイドで、研究開発やデモ用途を意識した機体である。
一方のG1は身長約130~132cm、体重約35kgの軽量ボディに3Dライダーや深度カメラを備えた市販モデルで、比較的低価格なモデルとして注目されている。
空振りしたりアサッテの方向を蹴っていたりとぎこちなさはあるものの、「よろける」→「そこから姿勢を立て直す」という動作が特に注目を集めたようだ。
実はヒューマノイド型ロボットにとって、これは簡単なことではない。人間のように2本足で立って歩くだけでも大変である。
そのためには重心移動や関節・姿勢の制御、床との接地部分の制御など、たくさんのことを同時に処理しなくてはならないからだ。
そこへ攻撃を防御するための動きが必要になったり、攻撃による衝撃が加わったりすると、転倒を防ぐための制御はさらに難しくなる。
今回のロボットたちは、攻撃をガードしたり、バランスを崩しても踏みとどまったりといった動作をこなしているように見えるのだ。
この画像を大きなサイズで見るこの動画はネット上で大きな反響を呼び、ロボットが本当に自律的に動いているのか、AIやCGではないのかといった議論が起こっていた。
- 空気を殴ったり蹴ったりしてるだけなのに笑ってしまった
- 正直めっちゃ面白い。これってどのくらい自律動作してるの?
- ゼロ。リモコン持ってる人いるし
- 気になるのは、これが遠隔操作なのか自律動作なのかってことだな
- これは遠隔操作だけど、本物のロボットだよ(リヴ氏コメ)
- 人間の操作なしで完全自律戦闘してほしいな。そうなれば格闘性能だけじゃなく、両社のAI訓練レベルも見えてくる
- そこは高度なコンピュータービジョンが必要だから、もう少し先になるだろうね(リヴ氏コメ)
- あのアッパーカットやばいな。ちゃんと当たってたら最高だったのに(笑)
- まだ改良は必要だけど、これはハマる人かなり出てきそう
- 自力で起き上がれるようになったら終わりだな。人類終了だよ
- 最悪のアイデアだ。機械に戦い方を教えるなんて。 将来、人類への脅威にならないわけがないだろ
- AIやロボットに攻撃性を学習させたり、生産したりするのは禁止すべきだ。戦争利用を禁じる国際条約も必要だと思う。ろくなことにならない
- これを本格的な格闘リーグにした最初の人、たぶん億万長者になるぞ
- ロボットを手に入れて、人類が最初にやることが「戦わせる」ことなのか? ゴミ出しとか皿洗いとか、芝刈りとかをさせろよ
- そのiPhone置いて、自分でそういうロボット作れば? 別に誰も止めてないぞ
- なんで観戦してるロボットまでいるんだよ(笑)
- 周りにいる他のロボットたちが、中学生みたいに輪になって試合見てるの好きすぎる
- むしろ気になるのは、観戦しているロボットたちが今にも乱入したそうに見えることだよな
- 人間に無理やり戦いを強いられたこと、ロボットたちはきっと忘れないぞ
- 未来のロボットたちへ。もしこれを見ているなら、私はこの蛮行に反対だったと知ってほしい
実用化の黎明期にいるヒューマノイド型ロボット
現在、REKは人間がVRを使ってヒューマノイド型ロボットを操作し、ライブイベントとして戦わせる構想を進めているという。
この映像でも、よく見ると後ろの方に、ラジコンのコントローラーのようなものを操作している人がいる。
つまり、少なくとも現在の段階では、完全に自律した格闘というより、「人間の操縦」と「ロボット側の姿勢制御」を組み合わせた実演に近いものと言えるだろう。
今回のデモ、最後はどうやら相打ちになった模様である。
この画像を大きなサイズで見るここ数年、中国企業を中心に、ヒューマノイド型ロボットの開発競争は急速に加熱している。
動画に登場したUnitree社やEngineAI社はもちろん、UBTECH、AgiBot、Fourierなど、多数の企業が人型ロボット市場に参入している。
特に中国勢は、比較的低価格な量産機を次々に投入している。今回出てきたUnitree社のG1の価格は、公式サイトで13,500ドル(約215万円)からなんだとか。
新車を1台買うよりも安い価格で、こんなロボットが買えてしまうのだ。とはいえ、購入しても今のところ、一般家庭ではあまり使い道はないかもしれない。
ご家庭に一台絶対に欲しい、みんなが待ち望んでいるヒューマノイド型の家事ロボットは、残念ながらまだ実用化に至っていないのだ。
一応、物流や自動車工場などの現場では、ヒューマノイド型ロボットが部品や商品の搬送や品質の確認といった業務に、実際に利用されているケースもあるという。
例えばアメリカのAgility Robotics社の「Digit」は、実際に物流の現場に投入され、2025年11月時点で10万個以上の搬送用コンテナを運んだのだそうだ。
1年後にはいったいどう進化しているのか
アニメ・マンガ大国であり、ヒューマノイド型ロボットの先駆けでもあった日本の現状はどうだろう。
残念ながら現在の量産・低価格化競争においては、中国やアメリカの企業に後れを取っているのが現状だ。
どちらかというと派手な量産・商用展開よりも、重労働や災害対応、遠隔操作を見据えた機体の研究・開発に重点を置いているようだ。
とはいえ米中はもちろん、日本を含めた世界で、ヒューマノイド型ロボットを取り巻く技術が進化し続けていることに疑いの余地はない。
2025年と2026年のロボットを比べた動画があったので、オマケに貼っておこう。Unitree社と河南省にある武術学校による武術パフォーマンスの映像だそうだ。
ここまでなめらかな動きを見せられると、CGやAIを疑ってしまうが、一応この2026年のパフォーマンスにはメイキング動画も存在する。
1年でこれだけ進化するとなると、2027年の春節にはいったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、空恐ろしい気がしないでもない。
ロボットタクシーや配達ロボットが街を走り、ロボットポリスやロボット犬が市民の暮らしを守っている今日この頃。
前世紀に流行ったSFのように、気がついたらコンビニの前で、配達帰りのロボット同士が立ち話をしているなんて光景が当たり前になる日も近いのかも。
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References: Viral Clip Of Humanoid Robots Fighting Stuns Internet: "Straight Out Of Sci-Fi Movie"
















