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まるで巨大な蝶!巨大な鳥が車のフロントグリルに挟まった状態で発見され、無事救出

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(著)

公開: (更新: )

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Image credit: VetsOne Hastings
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 ニュージーランドで車を運転中の女性が低空で飛んできた何かと衝突した。

 車を止めて確認すると、そこには巨大な茶色い蝶のような姿が!フロントグリルに羽根を広げた状態で猛禽類が挟まっていたのだ。

 女性は動物病院に向かって慎重に車を走らせた。獣医師チームと地元の自動車整備士が協力することで、無事に鳥を救出することに成功した。

低空飛行の猛禽類と車が正面衝突

2026年3月末、ニュージーランド北島の都市ヘイスティングスで、車を走らせていた女性は、低空飛行で何かが飛んでくることに気が付いたが、一瞬の出来事で回避不能の状態だった。

 車に直撃してきたのは、巨大な猛禽類だった。

 車を降りて確認した女性は、衝突の衝撃でタカが車前面にある格子状のフロントグリルにはまり込み、両翼を広げた状態で張り付いているのを見て動揺した。

 女性は鳥の命を救うべく、すぐに近くの動物病院「VetsOne」に車を慎重に走らせた。

 駐車場に止まった車を見たスタッフは、まるで巨大な茶色い蝶が車に止まっているかのような姿に、思わず言葉を失ったという。

 獣医師補として20年のキャリアを持つナダイン・フック氏は後に「非現実的で、衝撃的で、生涯忘れられない光景だった」と語っている。

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Image credit: VetsOne Hastings

はまだ生きていた

 スタッフがゆっくり近づいてみると、鳥はまだ息をしていた。獣医師のコール氏が状況を確認し、獣医師補のフック氏とフアニータ氏がサポートに入った。

 鳥は極度のストレスと恐怖でパニックに陥っており、グリルに頭がしっかりとはまり込んでいて身動きが取れない状態だった。

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Image credit: VetsOne Hastings

 コール氏はまず、安全に救出できるよう鳥に鎮痛剤と軽い鎮静剤を投与した。

 鳥が落ち着いてから、フック氏とコール氏は救出の計画を立てた。

 グリルが少し壊れていたため、その隙間から、両翼を体に沿って自然な位置に折りたたむことができた。

 これにより鳥の体への負担を最小限に抑えつつ、翼をより楽な位置に収めることに成功した。

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Image credit: VetsOne Hastings

整備士がグリルを切断して救出成功

 翼を折りたたむことができたものの、鳥の体はラジエーターとパネルの間にしっかりと挟まっていた。

 エンジンルームの内側から手を伸ばしても鳥に届かない。動物病院の道具では、どうにもならない状況だった。

 チームはすぐに近くの自動車整備士に助けを求めた。

 整備士はすでに損傷していたグリルを慎重に切り開き、鳥を取り出すのに十分なスペースを確保した。

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Image credit: VetsOne Hastings

 最後のパーツが外れた瞬間、フック氏は鳥をタオルでそっと包んで両手で抱き上げ、クリニックの中へと運んだ。

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Image credit: VetsOne Hastings

翌日、元気に空へ飛び立っていった

 動物病院で全身を検査した結果、あれほどの衝撃を受け、グリルに長時間挟まれていたにもかかわらず、鳥には大きなケガがなかった。

 救出されたこの猛禽類は、動物病院で全身を検査した結果、あれほどの衝撃を受け、グリルに長時間挟まれていたにもかかわらず、タカには大きなケガがなかった。

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Image credit: VetsOne Hastings

 救出されたこの鳥の種は特定されていないが、タカの仲間である、ミナミチュウヒ(Circus approximans)である可能性が高い。 

 体長48〜62cm、翼を広げると118〜145cmにもなる大型種で、地面すれすれを低速でゆっくりと飛びながら獲物を探す狩りをする。

 ニュージーランド全土の湿地や農地、草原などに広く生息しており、マオリの人々からは「カーフ(kāhu)」の名で古くから親しまれてきた。

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オーストラリアやニュージーランドに生息するミナミチュウヒ(Circus approximans) Image by IstockJeremy Edwards

 なお、ニュージーランドには固有のニュージーランドハヤブサ(Falco novaeseelandiae)も生息しており、両種はよく混同されることが多いため、専門家による現地確認なしに100%ミナミチュウヒであるとこの画像だけで判断することはできない。

 ニュージーランドハヤブサの翼開長は最大95cmほどで、最高時速200kmで飛ぶ俊敏な猛禽類だ。

 マオリ語では「カーレアレア(kārearea)」と呼ばれ、ニュージーランドの20ドル紙幣にも描かれている。

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ニュージーランドハヤブサ(Falco novaeseelandiae)Image by Istock Rod Hill

 幸い、翌日の再診断でも異常は見つからなかったため野生に返すことにした。

 病院スタッフが屋外へ連れ出し、タオルをほどいた瞬間、タカはすぐさま飛び立った。

 その後「ありがとう」と伝えるかのように、上空で数回輪を描いて旋回した後、夕焼けの空へと消えていった。

 フック氏は「野生動物が本来いるべき場所に帰っていくのを見届けることができて本当にうれしい。その瞬間が、私たちがこの仕事をする理由を思い出させてくれる」と語った。

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追記(2026/04/13):

当初、この鳥を「ニュージーランドハヤブサ」である可能性が高いとしましたが、特徴をよく見ると「ミナミチュウヒ」である可能性も高いため、記事の一部を訂正して再送いたします。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、普通

猫や小動物が車のボンネットやタイヤの奥に潜んでいることは良くある話で「猫バンバン」が推奨されているが、いきなり猛禽類が突っ込んでくるのはどうやっても防げないだろう。フロントガラスに衝突してたら大変なことになっていたけれど、いろいろ幸運が重なって、この子は助かることができたんだね。女性がすぐに動物病院にかけつけてくれたのもよかったし、フロントグリルのデザインも傷つけない程度の空間があったのも幸いだったね。

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この記事へのコメント 21件

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  1. たすかってよかったあああああ
    カーにとってもレアレアな体験だったな

    • +27
  2. (´・ω・`)なんかネコだのリスだのハヤブサだのハチだの車に入り込むよね
    (´・ω・`)なんで?って感じ
    (´・ω・`)ネコなんかライトの中に侵入したりしてるし・・・

    • +11
  3. なんともキテレツな挟まり方したねぇ、きみ
    助かってよかったけど

    • +26
  4. うわ、こんな状態なのに無事でよかった。
    ハヤブサというと日本の動物園などで見かけるのは白とグレーのまだら模様でデッカイお目目クリクリだけど、ニュージーランドハヤブサって見た目全然違うのね。
    眼光鋭くてかっこいいな。

    • +24
  5. 見た目イヌワシで瞳はハヤブサだったので軽く混乱。
    よく助かったね。

    • +4
  6. ワイルド7の悪役みたいな死に方だと思ったけど無事で何より。

    • 評価
  7. クリニックに運ばれた後の申し訳なさそうな顔ww

    • +21
  8. タワマンの屋上
    手すりの代わりにガラスが張り巡らせてあった。
    洒落てるな、鳥のレリーフ模様かな?
    そう思ってよく見たら
    ガラスに衝突した鳥のV字模様だったこと。

    • +3
  9. 翌日に復帰できるような状態だったのは不幸中の幸いだったなぁ。
    前にテレビで車にぶつかったシマフクロウを取り上げていたけど、脳震盪を起こしていて自然に還れるまでかなり日数ががかかってた。

    • +6
  10. バード・ストライクって車でも起きるんだね

    • +11
  11. 見事なはまり具合
    これでよく無事助かったなあ
    芸術的な羽のはみ出し方

    • +11
  12. 絶妙に壊れてく設計思想なのだろうけれどスピードが乗っていたとはいえグリルに鳥が勝つとはびっくり
    羽双方のひっかかりがまたうまく分散したアブソーバー役にでもなって頭部を守ったんでしょうかねえ…いくつものまさかが重なってそうですごい
    グリルの一部はお守りにでもしたいですね
    やりようによっちゃ修理費捻出の道も?

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