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巨大アルマジロにマストドンも!テキサス州の浸水した洞窟で13万年前の化石を大量発見

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Image credit:Adapted from artwork by Jaime Chirinos/CC BY-SA
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 アメリカ、テキサス中部の浸水した洞窟で、約13万年前の巨大生物の化石が大量に発見された。

 テキサス大学の研究チームがシュノーケリングによる潜水調査を行った結果、体重200kgを超える巨大なアルマジロの親戚やマストドン、巨大リクガメの骨が次々と見つかったのだ。

 これらは寒冷な草原だと思われていた当時のテキサスが、実は温暖な森に包まれていた事実を証明する客観的な証拠となった。

 この研究成果は『Quaternary Research』(2026年3月19日付)に掲載された。

参考文献:

浸水した洞窟から先史時代の化石を次々と回収

 テキサス大学オースティン校の古生物学者、ジョン・モレッティ博士ら研究チームは、テキサス州コマル郡の私有地にある「ベンダーズ洞窟」を調査した。

 この洞窟は底に地下水が流れる通路になっており、数千年前の洪水によって地上の動物の骨が陥没穴から次々と吸い込まれた場所である。

 研究チームが発表したこの成果は、これまで空白だった最終間氷期の生態系を明らかにしている。

 モレッティ博士は、水深わずか1mほどの浸水した地下水路をシュノーケルとゴーグルをつけて這い進み、川底から骨を拾い集めた。

 岩を掘り起こす必要がないほど露出した状態で、床一面が骨で埋め尽くされているエリアもあった。

 2023年から2024年にかけて計6回の調査が行われ、洞窟内の21の区域から数十個の化石が回収された。

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ウェットスーツとゴーグルを着用し、ベンダーズ洞窟を流れる小川で化石を探す古生物学者、ジョン・モレッティ博士 Image credit:John Young

巨大アルマジロやマストドンなど、次々と生物を特定

発 見された化石には、体重180kgから270kgに達するアルマジロの親戚「パンパテリウム(Pampathere)」や、甲羅の長さが1mを超え、現生のゾウガメに匹敵する巨体を持つリクガメ「ヘスペロテストゥド(Hesperotestudo)」が含まれていた。

 さらに、巨大な爪が特徴的な地上性のナマケモノ、メガロニクス(Megalonyx)の一種や、サーベルタイガー、古代のラクダ、マストドンの骨も確認された。

 これらの動物は、温暖な気温や森林地帯を好む性質がある。特に巨大リクガメやパンパテリウムは寒さに弱いため、これらが同じ場所で見つかったことは、当時の環境が生存に適した暖かさであったことを示している。

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最終氷期に生息していた哺乳類を描いたイメージ図。テキサス州の浸水した洞窟で行われた最新の調査では、左下に描かれているアルマジロに似た「パンパテリウム」や、背景に描かれている「巨大な地上性のナマケモノ(メガロニクスの一種)」と同種の化石が発見されている Image credit:Adapted from artwork by Jaime Chirinos/CC BY-SA

約13万年前のテキサス中部は温暖な森林だった

 モレッティ博士が化石の構成を統計的に分析したところ、ベンダーズ洞窟の動物群は、ダラス近郊や湾岸地域で見つかっている「最終間氷期」の化石と一致した。

 最終間氷期とは、約13万年前から11万5000年前まで続いた、氷河時代の中で一時的に温暖になった時期のことである。

 洞窟の底を流れる地下水路に堆積していた骨は、当時の気候や動植物の分布がこれまでの定説とは大きく異なっていたことを論理的に裏付けている。

 これまでの定説では、当時のテキサス中部は寒く乾燥した草原だったと考えられていた。

 しかし、森林を好むナマケモノと温暖な地に住むリクガメが共存していた事実は、当時のこの地域が現在よりも暖かく、豊かな森に覆われていたことを証明している。

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発見された巨大な地上性ナマケモノ、メガロニクスの一種の化石の爪。スケールバーは2cm Image credit:John Moretti/The University of Texas at Austin
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アルマジロの近縁種であるパンパテリウムの甲羅から採取されたうろこ状のかけら。スケールバーは1cm Image credit:John Moretti/The University of Texas at Austin

土地所有者と科学者の協力がテキサスの自然科学を支える

 今回の発見は、科学者と地元の洞窟探検家であるジョン・ヤング氏、そして洞窟がある土地の所有者の協力によって実現した。

 テキサス州にある洞窟の多くは私有地の中にあり、所有者の理解なしには学術調査を行うことはできない。

 モレッティ博士は、大学の研究者だけでなく、土地所有者とのパートナーシップがテキサスで行われる多くの自然科学を可能にしていると述べている。

References: Novel occurrences of Late Pleistocene megafauna from Bender’s Cave on the Edwards Plateau of Texas may include evidence of the last interglacial

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この記事へのコメント 14件

コメントを書く

  1. 考古学者にとっては金の大鉱脈発見したくらい嬉しい発見なんだろうなぁ

    • +10
    1. 古生物学者だね。
      日本でも石灰岩の洞窟から
      動物の骨がでたりしてます。

      • +7
  2. 古代のラクダも、キョダイだったんだろーか。。。

    • +1
    1. 500万年前の北米にはティタノティロプスなる
      肩高3.5mほどの巨大ラクダがいたそうな
      肩高だけなら大型のキリンと同程度なので存在感凄そう
      (現生ラクダは肩高2m程度)

      • +3
  3. いいなあ、大陸はバンバン化石が出てきてて

    • +2
    1. 大陸だからバンバン出て来るんじゃない。大陸でも山地では見つけ難いのであまり見つかってないし、発掘費用がかかるので調査されていない。火山地帯は堆積した火山灰で探せない。
       日本は国土のほとんどが山地なのと火山灰が厚く堆積しちゃって探すのが困難なだけ。島だからじゃない、山だからだ。

      • 評価
      1. 日本の土地は酸性なので骨が
        溶けてしまうと本で読みました。
        石灰岩の山に化石が多く出るのは
        アルカリで中性化するからだそうです。

        • +1
        1. んなこと言ったら大陸だって森林地帯は酸性土壌だよ。

          • -1
  4. ナウマンゾウなんかは瀬戸内海からジャラジャラ出てくる。今の瀬戸内海が短期間でできたから陸地時代に溜まった浅い地層の骨が侵食も風化もされずに残った。

    • +2
  5. タールピットの洞窟版なんだな
    化石化していないからDNAとか残っていそう

    • 評価
  6. 水に浸ってるこの化石、人の足?人型の生物?かと思ったらジョン・モレッティ博士。

    • 評価
  7. 未確認生物や奇形の巨獣の化石とかもあるんだろうからそういうのは別件で隠してそう。

    • 評価

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