メインコンテンツにスキップ

ポップコーン袋にトカゲ101匹を詰めて密輸しようとした男に8年の実刑(オーストラリア)

記事の本文にスキップ

11件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
※画像はイメージです
Advertisement

 オーストラリア固有のトカゲなどを、ポップコーンの袋や​​ビスケットの缶に詰めて国外に発送しようとしたシドニー在住の男に8年の実刑判決が下された。

 この刑期は、野生動物の密輸事件としてはオーストラリア国内でも記録的な、重い量刑とされている。

 そこにはオーストラリア当局による、野生動物の違法取引は「決して許さない」という強い決意と、国としての姿勢が色濃く反映されていたのだ。

爬虫類を密輸しようとした男に8年の実刑判決

 2026年2月13日、ニューサウスウェールズ州地方裁判所は、オーストラリア産の爬虫類101匹を違法に輸出しようとしたとして、61歳のニール・シンプソンに8年の実刑判決を下した。

 これは オーストラリアの野生生物の密輸業者に言い渡された刑期としては、過去最長となるものだ。

 8年のうち少なくとも5年4か月は仮釈放の対象としないとされ、野生動物の密輸事件としては、国内では記録的な重い量刑となった。

この記録的な量刑は、わが国の在来野生生物の違法輸出で利益を得ることは容認されないという強いメッセージです

 オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水省(DCCEEW)の広報担当者は、このように述べている。

 調べによると、シンプソンはポップコーンの袋やビスケットの缶、女性用ハンドバッグに爬虫類を詰め、海外へ発送していたという。

この画像を大きなサイズで見る
image credit: Facebook @Australians Against Animal Abuse

 押収された爬虫類は合計101匹にのぼる。その内訳にはマツカサトカゲやニシアオジタトカゲ、ホソオビアオジタトカゲ、フトアゴヒゲトカゲなど、アガマ類やスキンク類などが含まれていたそうだ。

 彼らはキャラコの袋に入れられ、その袋をさらにポップコーンの袋やビスケット缶、女性用ハンドバッグに入れて隠し、段ボール箱に収める形で発送されていた。

 宛先は香港や韓国、スリランカ、ルーマニアなど、複数の国に及んでいたという。

この画像を大きなサイズで見る
image credit: Facebook @Australians Against Animal Abuse

 シンプソン被告は自ら発送するだけでなく、第三者に発想を代行させることも試みていたらしい。

 だがその目論見は、政府の環境当局とニューサウスウェールズ州警察の捜査によって特定され、失敗に終わった。

 この事件では、被告のほかにも3人が爬虫類の密輸に関与したとして、有罪判決を受けている。

野生生物の違法取引に本気で取り組むオーストラリア当局

 オーストラリア産の爬虫類は非常に人気が高く、当局は近年、野生生物の密輸の取り締まり強化に精力的に取り組んでいる。

我が国固有の爬虫類は、営利目的で密売されるべき「商品」ではありません。野生に生息すべきものであり、海外の闇市場に流通すべきではないのです。

海外市場での在来野生生物の人気につけ込み、手っ取り早く利益を得ようとする冷酷な犯罪者たちは、肝に銘じるべきです。

在来野生生物を違法に輸出しようとした場合、荷物は差し押さえられ、捜査官が追跡します

 当局は「違法な野生動物取引は被害者のいない犯罪ではない」と強調する。密輸は保全活動に深刻な影響を与え、固有の生物多様性を損なう行為なのだ。

 オーストラリアでは保護対象の野生動物を無許可で輸出した場合、最長で10年の実刑が待っている。

 さらに、個人には最大33万豪ドル(約3660万円)、法人には最大165万豪ドル(約1億8300万円)の罰金が科される可能性も。

 当局は野生生物を検知するための高度なスキャン技術を導入し、空港や郵便局など水際での検挙を強化。組織的な囮捜査と相まって、逮捕・押収件数は急増しているそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit: Facebook @Australians Against Animal Abuse

 私も爬虫類をはじめとしたエキゾチックアニマルを愛しているし、近年は外来種に指定されて飼育が難しくなった生き物も増え、正直寂しい思いもないではない。

 だからと言って密輸は決して許されないこと。これは高値でも違法でも、「買いたい・飼いたい」という需要が一定数あるからこそ成り立ってしまう犯罪なのだ。

 そもそも生き物をお菓子の入れ物に詰め込んで、海外に送るなんてのも言語道断。オーストラリア当局の本気の取り組みを応援したい。

References: An Australian Wildlife Smuggler is Headed to Prison For a Record 8-Year Sentence After Packing 100 Lizards into Popcorn Bags

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 11件

コメントを書く

  1. 飛行機で動物の密輸する場合
    気圧や温度が低くなる普通の貨物の中に紛れ込ませるから
    生き物に適した状態ではないので
    密輸した動物の殆どが死んでしまう事も多いんだってね

    • +20
  2. 判決、ポップコーンの袋に入れて航空機の貨物室で世界一周旅行とする
    帰ってきたら次はコンテナに詰め込んで船便で世界一周な。

    • +14
  3. ホンッッット動物の密輸するヤツはクソ。
    お前も袋詰めにしてやろうか?って思う。

    • +21
  4. コアラも大量に間引いてるのに輸出禁止だし
    動物保護に基づくものではなく固有価値の保護によるものだろ

    • -11
  5. 未だにそんなことやってる奴がいるってことは
    見つかってないだけで案外成功してるってこと?

    • +4
  6. 購入する方をどうにかできないものだろうか?
    おそらく、「見た目の物珍しさ」がポイントなのだろうから、
    4K画像のような、精細な画像が一般的になれば、
    「自分で飼わなくても、画像で見られるよ」となるように思うが、
    そうではないんだろうね・・・

    • +6
  7. こうやって発覚しても正確な採集場所を特定できなかったり雑な管理でどんな病原体と接触したかわからない生き物を安易に野生に帰すことはできないのが心苦しいところ

    • +8
  8. 空港はチェックされるけど沖合で船と船で受け渡ししたら
    絶対にバレないから絶対もっとあるって船乗りの人が
    言ってたな。漁船の魚のカゴとか箱なんて誰もチェックしないし。

    • +8
  9. 日本の感覚だと、行政府の担当官がいう言葉じゃないな

    • -2
  10. いっそトカゲさん一匹ごとに懲役刑を付けてトータル300年とかにしてやればいい

    • +2
  11. 希少生物の密輸関係ってだいたい東アジア圏に輸出されるんだよね……自分も東アジア人に分類されるけどニュースを見るたび本当に胸糞悪い。
    それに漢方薬は論外としてなんで飼いたがったりするのか、外来種問題もあるのにモラルがなさすぎる。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

昆虫・爬虫類・寄生虫

昆虫・爬虫類・寄生虫についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。