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ライオンの頭蓋骨、サイの角にワニのはく製などなど怪しさ無限大。ロンドン空港で押収された密輸品

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(著)

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 サイのツノにリクガメ、大型の猫科の動物、蝶の標本やボディビル用の脂肪燃焼サプリメント。これら怪しげな品々が並ぶのは英ロンドン・ヒースロー空港にある極秘の保税倉庫。棚の上には詰め物が入ったおもちゃみたいに小さな陸ガメの剥製あり、そのそばに港湾都市ドーバー経由でお土産品として入ってきたもっと大きな海ガメもいる。中は空洞だ。

 イギリス内務省によると、2012年4月から2013年4月にかけての押収品は例年を上回る量だったという。他にも禁止されている輸入品の中には、チベット産アンテロープの毛で作られた4,000ポンド(およそ66万円)のショールや、象の皮で製本された本などがある。

 国境管理チームを指揮するグラント・ミラーは、”ここにはイギリスに密輸されてきたサイのツノや、象牙などの剥製から海洋生物までありとあらゆるものがあります。旅行者の荷物の中に入っているのも問題ですが、もっと気をつけなくてはならない海上輸送で大量に運び込こまれることです。”

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輸入禁止の象の牙を抱きかかえる国境管理責任者のグラントミラー

イギリスで行っている違法な象牙の押収品は、過去2年間でおよそ25倍と激増している。これは経済成長を続ける中国からの需要のせいだ。昨年は80.7kgもある絶滅危惧種の象の牙がヒースローの国境管理員に押収された。この牙はブラックマーケットで数万ポンド超(1万ポンドは約170万円)の値がつく。また2010年に押収された象牙は3.3kgだった。

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子供の象の牙で作られた聖像
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アルコールの瓶に漬けられた蛇
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ワニの剥製
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猛獣の剥製

 国境で押収される物品は、”絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約”を意味するCITES(英語ではCITES:Convention on International Trade of Endangered Speciesの略。日本でいうワシントン条約。)に基づいたものだ。

 2012から2013年にかけての押収品は690点と、昨年の509点を上回っている。そしてその中には絶滅危惧種を使った3,890kgの医薬品のほか、326点の象牙製品と93匹の動物が含まれている。温度管理された保税倉庫の棚に所狭しと置かれた押収品の数々。条約の対象品かどうかをチェックするCITESのエキスパートがやって来るのを待つ。CITESで働くジャン・ソーワは、”もう何が出てきても驚かないよ。”と語る。

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職員によって押収された物品の中には亀の剥製やサンゴもある

 ミラー氏は、押収品の急増は国内ではなく、中国や東アジアの国々などの新たな富裕層の需要によるものだ、と語る。

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大型ネコ科の頭蓋骨

 マーク・ハーパー移民担当大臣は、次のようにコメントしている。”動物を使った製品がブラックマーケットで数百万ポンドを超える市場になるため、良い金儲けになると判断した組織的な犯罪グループが何でも密輸する”

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押収品の一部

 サイのツノから珍種のランといった絶滅に瀕した動植物意外にも、4トン近くにもなる痩身や健康目的のサプリメントが押収された。

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 今月ヒースロー空港では466匹ものヘルマンリクガメが押収された。昨年は、他にも一匹のジョフロイネコや、2羽のトキイロコンドル、一匹タイラ(南米原産のイタチのような哺乳類)を含む外来種の動物が助け出された。9月には、ウィリアム・ヘイグ外務大臣が、”違法な野生生物の取引は世界規模に拡大しており、現在は190億ドル(約1.9兆円)相当にもなっている。そのような闇取引による利益が犯罪グループやテロリズムの資金になり、治安への脅威を増長させる”と警告した。

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 ミラー氏によると、美容業界やフィットネス産業の中で大きな変化が起きていて、かつては民間薬にしか用いられなかった絶滅の恐れがある生物がボディビルディング用のサプリメントや美容クリームとして販売されている、という。

 彼はさらに”その市場は拡大している。広範囲の消費者からの需要はさらに高まっているんです。”と語った。

“以前は伝統的な中国の医薬品だったものが、今や新世代の化粧品になっているんです。健康目的やフィットネス用の痩せ薬の材料には絶滅危惧種が入っています。”

 こういった不正取引の大半は中国やベトナムのようなアジア市場の中で伸びているのだが、”国際的な物流の中継地”という役目を担うイギリスにこのような製品が入ってきてしまうのだ。

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 今年は中国から持ち込まれたキャビアのエキスが入った500kgのフェイスクリームが見つかり、一方では容器に入ったサプリメントの”Detnate”が12万6千個と、”CRAZE”が15,120個が見つかった。この2つはボディビルディング用のサプリメントで、材料には珍種のデンドロビウム(ラン科の植物)が使われていて、アメリカから入ってきたところを押収された。

 ハーパー氏は”管理員達は国際的にもこの不正な取引を根絶するための捜査機関である国家犯罪情報部の部員と共に昼夜を問わず働いている。”と語った。

via:dailymail・原文翻訳:R
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この記事へのコメント 21件

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  1.  サイのツノから珍種のランといった絶滅に瀕した動植物意外にも、4トン近くにもなる痩身や健康目的のサプリメントが欧州された。
    押収違い
    いつも楽しみに拝見しております。

    • +6
  2. うわー、地元のお金持ちのお屋敷に行ったら飾ってありそうだね

    • +6
  3. ターちゃんやってた時代からまったく変わってないんだな…本当に情けなくなる。こんな馬鹿げた事のために絶滅しかかってるなんて残念でならない(´・ω・`)

    • +20
  4. 子供の象の牙で作られた聖像・・・?
    象の牙で作られたマラ棒に見えるんだけど

    • +4
  5. >>絶滅の恐れがある生物がボディビルディング用のサプリメントや美容クリームとして販売されている
    悲しい。

    • +12
  6. 動物殺して部屋に飾って何が楽しいのか理解出来ない
    こういうのを欲しがる人たちは自分で殺してないないからって罪悪感も沸かないんかね?

    • +11
  7. 8枚目の写真に手榴弾の上に乗ってる鳥の剥製がある
    たいした意味ありそう

    • +1
  8. なんで裕福になると剥製をかざりたくなるのだろう?

    • +5
  9. 剥製と言えば、パリにデロールっていう剥製の専門店があったよね、教材や展示品を貸出もしてる博物館みたいなとこ
    一度いってみたいな

    • 評価
  10. こういう成金の悪趣味によって絶滅の危機に瀕する種があると思うとやるせないな

    • +11
  11. いかにも成金やヤクザの家にありそうな調度品だな

    • +5
  12. デンドロビウムってあんまり珍しい気がしないんだけど・・・
    花屋とかにあるし
    サクラソウとかと同じで野生種は珍しいのかな?

    • -3
  13. 一個人として何かできることってあるのかな
    歯がゆい

    • +2
  14. 押収しといて売るわけにはいかないだろうし、燃やすのも勿体ないし、博物館にでも寄付するのが妥当かな。

    • 評価
  15. 密輸業者も客も、疾く手足から全身腐り落ちていく苦しみのなかでしんでいってほしい。

    • +4

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