この画像を大きなサイズで見るスーパーで買ってきたパックの刺身や、冷蔵庫に少し長く置いてしまった魚を食べようとするときに、気になるのはその鮮度だ。「本当にこれ、生で食べても大丈夫かな?」と不安になることもあるだろう。
通常、私たちは臭いを嗅いだり、目の色を見たりして判断するが、それはあくまで感覚的なものに過ぎない。もっと白黒はっきりとした結果が、今すぐに欲しい。
そこでオーストラリアの研究チームは、魚の切り身や刺身専用の鮮度センサーをを開発した。
極小の針を使ったこの装置は、切り身に刺すだけで100秒ほどで鮮度を科学的に判定できる。いちいち実験室に持ち込まなくてもその場でわかるのも利点だ。
この研究成果はアメリカ化学会が発行する学術誌『ACS Sensors』(2025年12月3日付)に掲載された。
魚の鮮度指標となる物質「ヒポキサンチン」
魚の鮮度が落ちていくとき、その身の中では目に見えない化学変化が起きている。
魚は死ぬとほぼ同時に、細胞の中にある核酸などの分子が分解され始める。その過程で生成されるのが「ヒポキサンチン(HX)」という化合物だ。
このヒポキサンチンは、死んでからの時間が経過すればするほど、魚の身の中で濃度が高くなっていく。
そのため、科学的に魚の鮮度を知るには、このヒポキサンチンの量を測るのが確実な方法だ。
だが、ここには問題がある。ヒポキサンチンのレベルを正確に測るためには、専門的な設備が整った研究室へ持ち込む必要があったのだ。
測定には時間も手間もかかるため、夕食の準備をしている家庭のキッチンや、忙しいレストランの厨房で魚をチェックするのには向いていない。
この画像を大きなサイズで見るどこでも手軽に使える小型のセンサー装置を開発
「魚の刺身の鮮度をもっと手軽に、その場で測定できないか」
そこで、オーストラリアにあるディーキン大学とモナシュ大学の研究チームは、先端に4×4の格子状に並んだ「極小の針(マイクロニードル)」を備えた小型センサーを開発した。
この針は非常に微細な鋭い突起で、本来は皮膚の表面から痛みを伴わずに薬剤を投与するといった医療用途で使われてきた技術だ。
研究チームはこれを、魚の鮮度チェックに応用した。
針の表面は、電気を通しやすくする「金ナノ粒子」と、特定の酵素である「キサンチンオキシダーゼ」でコーティングされている。
このキサンチンオキシダーゼは、鮮度低下と関係性のあるヒポキサンチンを分解する性質を持つ。
センサーの針を魚の切り身に押し当てると、酵素がヒポキサンチンに反応して働き出し、魚の身に流れる電気の状態(電位)に変化が生じる。
センサーがその電気的な変化を読み取り、鮮度を客観的な数値として測定する仕組みだ。
この画像を大きなサイズで見る100秒で完了、実験室レベルの精度
この技術の実力を確かめるため、研究チームは実際にサーモンの切り身を使った実験を行った。
室温で最大48時間放置し、鮮度が落ちていく過程のサーモンにこのセンサーを使用したところ、結果は正確だった。
この画像を大きなサイズで見るわずか100秒以内に測定を完了し、「非常に新鮮」とされる500ppb(10億分の1)未満という極めて微量な濃度でも検出に成功した。
500ppbという単位は、50mプールにスポイト数滴分のインクを垂らした程度の濃度である。
このセンサーが弾き出した数値は、高価で大掛かりな市販の研究室用検査キットの結果とも合致した。
これから食べようとする刺身に、スマホサイズのデバイスを魚にかざして鮮度を判定できる未来はそう遠くないのかもしれない。
References: ACS














某志向料理漫画が今でもあったらこの機械で計測するシーン見れてたのか
その時はどういうネタなのか楽しみだったな
なるほど、面白い! 機序(パルモさんありがとうございます)を読むと「魚類の鮮度低下によってもイノシン酸からイノシンを経て分解合成」ってところがキモですね。 イノシン酸が減るとうまみも減るとも言えますから、脂のうまみでない方が減ってしまうからおいしさも減ずるともいえますね。 当面はお店で測定して、「鮮度 97 ポイント」とか「見切り品、鮮度 74 ポイント」とか?
で、思ったのが(硬くて針が刺さらないだろうから)ふやかしたカツオ節にこの仕組みを適用するとどうなるんだろうという疑問。 あ、魚種によって標準の値とか決めておくのかな
魚にあった〆方された活き造りも美味しいけれど
刺身文化が無いと寝かせるとか無いんだろうなぁ・・・
寝かせる・・・って、熟成のことね?
大型の魚は、マグロなんかもそうだけど、基本熟成させるからね
お魚さん「BLが好きで何が悪いの?」
小型化して安くして日本で売ったら一家で一台 くらいは買う!
てか日本人が小型化&リーズナブルに改良するに決まってる。
マグロを熟成させて食べる料理法もあるみたいだから
一概に新鮮だから良いとは言えないかもしれませんね
イノシン酸がイノシシ酸に見えた
アニサキスは防げない
匂いでわかりそう
魚の生食文化って海外ではあまり無いって聞いた事があるけど、今や日本食も世界に広まって寿司や刺身の需要が増えてるのかな? 日本人でも魚の扱いは慣れて無い人多いし、需要がありそう。
柵の状態になると鮮度の落ちは一気に早くなるからね。 魚は寝かせた方が旨みは増えるけど、柵の状態までしたら自分は寝かせ無い、なるべく早く消費するだけ。
私は、不要じゃない?って思いました。
生食が普通じゃない外国は必要かもしれないけど。
外国にも生食の文化ある国は、相応の処理技術もあるじゃないですか。
しかも大体日本の漁師さんとか漁港の魚屋さんとあんまり言ってること変わらないし、
聞けばびっくりするくらい科学の話するし。
そうですか、携帯電話も「不要じゃない?どこでも電話するってキモwww」て言われてましたよ
そう言うことじゃなくて、日本の魚屋さんは、もっとレベル高い鮮度管理、安全管理を既にしてるからですよ。
なんかご存知ない人多いの仕方ないと思いますけど、魚にかける情熱頭抜けてるんですよ、日本。だからこれいるかなぁ〜?って疑問書いただけなんですけど、フルボッコですね。
アニサキスの有無を確実に検知してくれるデバイスもお願いします
スーパーのパック詰め
ドリップがあるのは
買わないようにしている。
買う場所を信用できる日本はありがたいなー
和食料理人としては画像が気になって仕方なかった
なぜか表の皮目を見せない引き方や左から右に重ねるとか
買う前に使えないと意味無いわな。
結局見た目で判断するしかないよ。
刺身は熟成させた方が美味い場合もあるから新鮮ならいいってもんじゃないんだよなぁ
画期的なこと!
ところで昆布締めやしめ鯖はどんな具合になるんだろう?
オーストラリア・・・あそこは大丈夫だったっけ?(生の魚を食えるクオリティで提供出来る様な国だったかという意味で)
「センサーによると鮮度バツグンだからOKだな」
アニサキス「コンニチワ」