この画像を大きなサイズで見るカナダの海岸で、先住民族が外来種のミドリガニを駆除するために海へ沈めた罠が、何者かに引き上げられ、中に入れておいた餌の肉だけが消えるという不可解な出来事が続いていた。
深い海底に沈めた罠までもが引き上げられ、仕掛けの網が破られて餌だけがなくなっていた。こんなことができるのは、人間以外には考えられなかった。
原因を確かめるために監視カメラを設置したところ、映像には思いがけない姿が映っていた。
野生のオオカミが浮きをくわえて紐(ひも)をたぐり寄せ、罠を岸へ引き寄せて餌肉を食べていたのだ。
この行動は、オオカミに道具を使う能力があることを示す初めての例として、研究者の注目を集めている。
この研究成果は『Ecology and Evolution』誌(2025年11月17日付)に掲載された。
カニを誘き寄せるための「肉」が消える事件
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の中央沿岸には、ヘイルツク族(Heiltsuk)という先住民族が暮らしている。彼らは長くこの海域で漁を行いながら、そこに生きる生物を守りながら暮らしてきた人々だ。
近年、この地域では外来種のヨーロッパミドリガニの被害が問題になっていた。
このカニはヨーロッパ原産で、甲幅が最大10cmほどの小型種だが、繁殖力が強く攻撃的で、在来の貝類や甲殻類を大量に食べてしまうことで海の生態系に影響を与えるとされている。
ヘイルツク族の人々は、この外来種を駆除するためにカゴ状の罠を海中に沈め、餌としてニシンやアシカの肉を入れて設置した。
ところが、しばらくすると海に仕掛けた罠が何者かによって引き上げられ、中に入れておいた肉だけがきれいに消えていたのである。
浅瀬ならまだしも、深い水中に沈めた罠までもが岸に引き上げられているのは不可解だった。
ブイのついた長い紐をたぐり寄せるには、それなりの知能と技術が必要だからだ。当初は人間の仕業も疑われたが、真犯人は意外な動物だった。
この画像を大きなサイズで見る犯人は野生のオオカミ!紐をあやつり罠を引き寄せる
そこでヘイルツク族の人々は、動体検知付きの監視カメラを設置した。2024年に記録された映像で、ついにその正体が明らかとなる。
紐を引き寄せ罠の餌を食べていたのはなんと野生のオオカミだったのだ。
2024年5月29日、1匹のメスのオオカミがブイを岸まで引きずり込み、そこから繋がっている紐を口でくわえて陸の方へと引っ張る様子が映っていた。
この画像を大きなサイズで見るこのオオカミは、まるで漁師のように紐をたぐり寄せ、水底の罠を岸まで引き上げると、網を噛み切って中に入っていたニシンやアシカの肉にありついた。
カニを捕まえるための罠が、オオカミにとっては「水中の肉の保管庫」になっていたわけだ。
この一連の犯行にかかった時間はわずか3分ほどという早業で、さらに約1年後にも別のオオカミが同様の手口を見せている。
この画像を大きなサイズで見るオオカミによる道具使用の証拠か?
オオカミやイヌ科の動物が高い知能を持つことは知られているが、野生の環境で「道具」を使う姿が確認された例はこれまでになかった。
ラッコが石を使って貝を割ったり、チンパンジーが棒を使ってシロアリを捕まえたりするように、オオカミもまた、特定の目的(ここでは餌の肉を得るため)に道具具となる紐を操作できることが明らかになったのである
この画像を大きなサイズで見るだが研究者の中には「物体を加工していないため道具とは言えない」とする意見もある。
道具使用の定義には幅があり、「外部の物体を意図を持って目的達成に使う行動」とする広い解釈なら、今回の行動は道具使用に当たると考えられる。
しかし一方で、「自分で道具を作ったり、形を変えたりして使う場合だけを道具の使用と呼ぶ」とする見方もあり、オオカミが人間の作った罠を利用した点が議論の争点となっている。
だが、この研究を行ったニューヨーク州立大学とヘイルツク・自然資源統合管理部の共同チームは、紐という外部の物体を意図的に操作して遠くの餌にたどり着くこの行動は、高い学習能力と問題解決能力を示すものであり、道具の使用にあたる可能性が高いと考えている。
人間の行動を観察し「釣り」を覚えた可能性
野生のオオカミはどのようにしてこのような高度な技術を身につけたのか。
研究チームは、彼らが人間の行動を観察して学習した可能性が高いと見ている。
地元のオオカミたちは、ヘイルツク族の人々がボートから紐を引いて罠を回収する様子をじっと見ていて、「あの紐を引けば餌が手に入る」と学んだのかもしれない。
また、この地域のオオカミは人間から攻撃される危険が比較的少なく、周囲の環境に慣れているため、好奇心を持って新しい行動を試す余裕があったとも考えられる。
ヘイルツク族のウィリアム・ハウスティ氏は、この行動について次のように語っている。
私たちは時々、自分たちの周囲で暮らす動物が、人間と同じように知性を持っていることを忘れてしまうのです
References: Science / Nautil / Onlinelibrary.wiley.com
















カシコイーヌ
オオカニだよ
野生の狼としては賢く手が器用なのだが
飼い主の目を盗んで
棚の扉や容器の蓋を開けて
食品を食べる犬とそっくりな様子に
なんだかトホホな気持ちになる
こんな具合に人や道具に対する警戒心がゆるく、かつ高知能で協力の余地がある狼の個体群が飼い慣らされてわんこになったんだろうな
人間なら頭脳で社会貢献し財を成した著名人みたいなのが、野生動物にもいるんだろうなー
紐と餌をオオカミが新たに関連付けしたならまだしも、あらかじめ関連しているものを利用しただけでは道具使用とは言えないと思う
この程度のことなら飼われてるインコでもある
これを道具と呼ぶのが疑問なのは同意だけど
インコは下手したらオオカミより知能高いぞ
道具を作ってはいないから厳密には当てはまらないだろう
例えるなら、流木の枝に引っかかった魚や死体を手繰り寄せてエサにしたレベルのお話
ただ、網を手繰り寄せて仕掛けた肉を得る程の知能と学習能力は素晴らしい
あたまいいっちゃいいけど特殊事例過ぎてこれを道具使用と言うのは違和感
栗をもってお詫びにいったら撃たれるんだよね…。
「自分で道具を作ったり、形を変えたりして使う場合だけを道具の使用と呼ぶ」
これだと既製品を買ってきて使ってる人間は道具の使用ではないことにならない?
別の人間が作ってるからセーフ理論?
でもそれ自分じゃないよ?
種全体として道具を使うに足る知能があるか、という文脈なのでセーフ
ただ、加工合成しないと道具じゃないなんてのはID論者が「人間以外に道具を使う生き物はいない、よって人間は神に造られたものである」と言い張るために捏ねくりだした屁理屈だし根本から全面的に否定したい
筒の中の餌を回収するために転がってた棒を突っ込むカラスは間違いなく道具使用者だよ
そこらへんの木の枝をちょうどいい大きさに調整して筒の中の物体を取り出したりすらできないなら…そうかもね
私は普段既製品使うけどやろうと思えばできるよ
なにを言ってるんだよ〜
これ、道具を使っているんじゃなくて
人を使うことを覚えたんだよ〜
🐺食べるとき無口になるの
ゴミ箱を漁るイヌとあまり違いがないような気がしないでもないとは思う
けどイヌはイヌで臭いのない餌の袋をこじ開けるとかの発想は持ち合わせてない
なのでこの池で水が餌で臭ってるスポットがあるならイヌは反応すると思う
それこそ微粒子レベルでも逃さない
綺麗な映像
例えばサツマイモやピーナッツの地上部分を引っ張って下の食べ物を引きずり出す行動と、彼らの中でどう違いがあるんだろうか?
ベンチの上のランチボックスから食べ物を盗んでいくカラスは単に盗みを働いたと言われるだけだが。
これ餌が沈めてあると思ってるからただ回収してるだけで大抵の捕食動物ってやるんじゃないか
これは道具じゃない
オオカミから見れば川に紐がある→引っ張る→かごの中に肉がある
ってだけだし
記憶力の証明にはなる
自ら道具となる材料を見つけ、加工し、使用するのでなければそれは道具を使ったとは言わない。
カラスがゴミ袋漁ってるのを道具を利用しているとは言わないだろう。
これでカニ食ってるならまだしも餌じゃな
カニクイオオカミまであと一歩