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人間味が過ぎる!スムーズに歩行し、性別も体型も選べるヒューマノイドロボットが登場

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(著)

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Image credit:XPENG
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 というか私より胸がふくよかなのが納得いかないんだけど、フルフラットであれ!とも思うんだけど、それは置いておいて、より人間に近づいた、新たなヒューマノイドロボットが公開された。

 中国のXPeng社が開発した「IRON」は、柔軟な背骨、関節、人工筋肉を備えており、人間のように歩き、感情を表す。

 ステージでは女性型のロボットが自然な足運びで観客を驚かせた。Ironは体型も性別も選べる設計になっており、独自AIが判断して行動する仕組みを持つという。

人間にそっくりの歩き方を可能にする体の構造

電気自動車メーカー、XPeng社は「AI Day 2025」というイベントで、次世代ヒューマノイドロボット「Iron」を公開した。

 会場に登場したロボットは、理想とされる女性の体形をしており、自然な足運びで歩いている。腰の揺れまで再現したその歩き方に、「中に人が入っているのでは?」と疑う観客もいたという。

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Image credit:XPENG

 Ironが人間に近い動きを再現できる理由は、体の中にある三つの要素による。

 1つ目は背骨の仕組みで、人間の背骨のように前後に曲がる構造になっている。

 2つ目は多くの関節で、全身に細かい動きを作るための関節が組み込まれている。

 3つ目は人工筋肉と呼ばれる動力装置で、ゴムのように伸び縮みしながら体の動きを作る。

 この3つがそろうことで、人間のように柔らかい歩き方を実現している。

ロボット自身が考えるAI頭脳

 Ironの頭脳となるのは「VLTブレイン」というAIシステムである。VLTブレインは3つのAIモデルをまとめたもので、ロボットが見た情報や受け取った言葉を理解して、自分で何をすべきか判断する。

 XPeng社は3つのAIモデルを次のように説明している。

 1つ目のVLTは、目で見た映像や音声、指示を一緒に処理し、今の状況を理解する役割を持つ。

 2つ目のVLAは、車の自動運転技術を応用し、体にある82か所の関節を同時に動かす。

 3つ目のVLMは、過去に学習したデータを思い出し、次の行動をよりよくするための判断を行う。

 これらのAIは、XPeng社が作った「チューリングチップ」という計算用の半導体で動く。このチップは毎秒2250兆回の計算を行う性能を持ち、短い時間で多くの判断を下すことができる。

 こちらは表面の皮膚的なパーツを取り除いた骨格の動きである。

バイオニックハンドでしなやかな手の動き

 Ironには安全性の高い「全固体電池」が搭載されている。全固体電池とは、発火しにくい固体の素材を使った電池のことで、長く使えるうえに安全性が高い。この電池はロボットを家庭や職場で使うときに重要となる。

 さらにIronは片方の手に22か所の関節を備えている。この関節が指先まで細かく動き、物をつかんだり、人間のような仕草を作ったりすることができる。

XPeng社はこれを“バイオニックハンド”と呼び、生き物の動きを真似た構造だと説明している。

曲面ディスプレイの光の動きで顔の表情を演出

 顔にあたる部分は人間の顔ではなく、曲面ディスプレイになっている。

 Ironはこのディスプレイに光の色や動きを映し出し、感情を表現する。

 明るい色が跳ねるように動けば喜びを示し、落ち着いた色がゆっくり揺れれば穏やかな気持ちを表す。人間の顔をそのまま真似しないのは、あまり似すぎると不気味に見える“谷”を避けるためだ。

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Image credit:XPENG

性別も体型も選べるヒューマノイドロボットの新たな形

 XPeng社はIronを「温かみのあるロボット」として家庭や職場に迎え入れてほしいと考えている。

Peng社のCEO、何小鵬氏は「体型は少しふくよかな姿から細身の姿まで選べる」と説明した。性別も選べるため、購入するときに自分の好みの姿を選択できる。

 さらにIronは役割に合わせて服を着替えられる。案内係、医療補助、接客など、仕事に応じて姿を変えることができる点も特徴だ。

 XPeng社は2026年に量産を目指して準備を進めているが、ただし工場や家庭用としての導入されるのはもう少し先だそうだ。

 工場では手が摩耗しやすく、人間が作業した方が安い。家庭用は安全性や生活空間の複雑さから、開発に時間が必要になるという。

 まず商業施設でIronを案内係として使用する予定だ。2026年にはXPeng社の店舗で、Ironが顧客に商品を説明する姿が見られるだろう。

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足を覆っている素材を取り除き、内部構造をステージ上で公開した。Image credit:XPENG

人間の生活に入るための「第4法則」

 何小鵬氏は今回の発表で、「ロボットは人間のプライバシーを絶対に漏らしてはならない」という新しい倫理ルールを示した。これはIronが家庭や職場に入る未来を考えたうえでのものだ。

 XPeng社は、世界の開発者がIronに新しい機能を追加できるよう、ソフトウェア開発キットの公開も予定している。

 Ironは、人間の姿や動きを再現するだけではなく、人と共に生活するための仕組みを備えている。歩き方、手の動き、表情の示し方、そして体型や性別まで変えられる柔軟さは、これからのロボット像を大きく変えていく可能性がある。

ロシアの新型ロボット「AIdol」もステージでお披露目

 世界各国でヒューマノイドロボットの開発を進められている。

 ロシアでも、つい最近、新型のAIヒューマノイドロボット「AIdol」が、モスクワで開かれたイベントに初登場したのだが、思わぬトラブルが起きた。

 AIdolは映画『ロッキー』のテーマ曲に合わせて登場し、観客に向かって手を振ろうとしたのだが、バランスを崩して前方に倒れ、部品が床に飛び散ってしまったようだ。

 スタッフは慌ててシートをかぶせ、ロボットを運び出したが、その様子を撮影した動画はすぐに拡散された、

 開発企業のCEOであるウラジーミル・ヴィトゥーヒン氏は、原因を「調整不足によるバランスの乱れ」と説明し、開発初期には珍しくない失敗だと述べた。

 AIdolは国内製の部品を中心に組み立てられており、表情や簡単な感情の表示を行う設計だった。

 デモの中断後、技術者たちは制御ソフトとバランス機構の再点検を始め、次の公開に向けて安定性の改善を進められているという。

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この記事へのコメント 34件

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  1. 昔「二足歩行ロボットといえば日本」なんて時代も一瞬あったんだぜ……嘘みたいだろ……

    • +18
  2.  たしかに Iron はすごい。 動き始めに腰がすこーし外に動いて重心をずらし軽くなったほうの足をあげて、脚を動かし始めるところなど、まだ機械みがあるけど人のようですね。 個人的には足が指ナシなのがわかるところがまだ機械だなと。 ヒトの場合、足は母指球のところで曲がるので、靴もそこで少ししなるかんじ。 今回は上半身は腕が動歩行のためにうまく振られているくらいかな。 パルモ様が気にしている部分はミサイルが発射されるので気にしなくて良いと思います←古すぎて誰もしらないw
     Idol のほうは初期の Boston Dynamics のレベルかな。 歩き方がヨボヨボのじい様みたいで今後の技術開発に期待でしょう。
     かつて「先行者」を笑っていた私は中華人民共和国の発展に目をみはるばかりで、日本の制御技術と素材技術等で張り合っていくことを願っています。 中国のレストランに配膳ロボいるんでしょうかね……

    • +4
  3. 胸からミサイル飛び出してくるんジャマイカ

    • +2
  4. AIdolさんの転ぶ姿が、すごく昭和のアニメっぽい。
    ロボットが壊れた時に、
    バネやネジが飛び出すのが御約束だったんですよ。

    • +12
  5. いきなり進化したなあ
    床を蹴り出す足底と足首の動きの滑らかさに感動した
    ロボットだと知らなければ股関節が痛むのかと席を譲りたくなるくらいには人間ぽい
    表情は却って不気味の深淵に落ちてるから顔文字か何かにしてほしい

    • +5
  6. >「第4法則」
    これで我はロボットの続きが書けるな…

    • +2
    1. 内容的には「第一法則に抵触しない限りにおいて」という構文が入ると思うからこっちが第ニ法則ということになるんだろうね
      キャルヴィン教授もお疲れだ

      • 評価
  7. 赤ん坊、幼児、少年少女、成人と色々なモデルがビジネスに成る

    • -3
  8. こういった動きの制御もAIに学習させていけば
    更に滑らかになりデータの蓄積でオリンピック選手
    以上の運動能力を獲得していくだろうね。
    人間の出る幕は本当に無くなっていくだろうね。
    仕事も役者もコメディアンも演奏家もスポーツも料理も
    人間以上にこなせる様になった時、何が起こるだろうなぁ。

    • 評価
    1. 労働の必要が無くなり、それ故貧困も無くなり、平和の一歩手前になる
      残る問題は大衆の愚かさだけだ
      今のままでは必要以上に求め、あらゆるバランスを崩すだろうね

      • -1
      1. 人間より優秀な労働力が有るのに大衆って必要?

        • +1
      2. 大富豪が大衆の代わりにロボットを使って
        格差拡大するのがオチだぞ

        • +3
      3. 100年前くらい前に「100年後には技術進歩によって誰もが週15時間労働で十分生活できるようになる」
        と語った経済学者が居てだな…

        • +1
    2. ロボットが人間の骨格や筋肉と同じくらい軽い元素で構成されて、人間と同じくらい軽くてありふれた元素とその電子をエネルギーに出来る様な未来が来ない限りは人間は労働力としてあり続ける筈ですよ。
      単純な話、ロボットは出力するエネルギーに対して自重が重すぎて燃費が悪いんです。
      ただ、人間ができない様な危険な場所での仕事やエクストリームスポーツなんかはロボットがやる未来もあるかもしれませんね。
      その時はロボットに対する倫理観とかも社会問題になってたら面白いですね。

      • +5
  9. ロシアは一応本物のロボットを作ってたんだな
    失敗したとはいえ中に人間が入ってないだけ立派だと思う。

    • -1
  10. 10年後は数十万円で一般向けに販売されるようになってた

    • +2
    1. 最新技術に対して「こんなものは信じられない」「こんなものは作れるはずがない」って言う人が出てくるのって、逆に未来が来てるって感じあるな

      • +12
  11. えぇ~?!どっちなの?
    あんまり動きがなめらかだから「人はいってるでしょ?」、中国、なぜこんなことを…と思ったけど、スネや背中を開けて「ほら、ロボットでしょ?」とやったかと思ったら、コメ欄に、実は義足の人だったと…
    真相はどっちなの?
    ロボなの?人なの?

    • +4
    1. そんな言うほど滑らかかな?と思うし、この動画を観ると、
      https://youtu.be/m_Ag_SgsHVg?si=i9onJHc-mpsMtYNa&t=352
      外側を剥ぎ取っているあいだピクリともしないのでロボだと思います。
      というか「実は中に人が入ってました」みたいなバレたら言い訳できないリスクを冒してまでこんなアピールをする意味がない。

      • +5
      1. 私もそう思います。
        日本人はみんなそう思うと思います。
        でも、完成度イマイチな、なんちゃってディズ○ーとか、なんちゃってドラ○もんなどサラっと出してきたし、先日、ウルト○マンの全身ペイントで出てきたはいいけど、汗で流れてるとか、なんかこう、何がしたいんだろう?と思うことがしばしば…。
        動画を改めて見ましたが、上手く編集されてるか、CGだったりして…?と疑ってしまう…。

        • -5
  12. 確かにロボットだわこれ。不気味の谷って深いなー。

    • 評価
  13. いや正直真っ白なこのアイアン?が歩いてるとこ見て「左足が義足の人が歩いてるみたいだな」と思ったんだよ
    どうせ外すなら頭でも外せば判り易かろうに
    てかパルモ…胸? そこなのか

    • -2

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