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これはすごい!スターウォーズの木製ドロイドづくりに情熱を捧げる男性

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(著) (編集)

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カート・ジマーマンさん自作、木製の手作りドロイドたち。金属風に塗装されている / image credit:Kurt Zimmerman
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 スター・ウォーズの人気キャラクター「R2-D2」などのドロイドを木材で完全に手作りした男性が、地域イベントや教育現場で注目を集めている。

 アメリカ・ミシガン州で、木工や模型作りの経験豊富なカート・ジマーマンさんが、合板やラジコンを駆使し「大好きなドロイドを自作する」長年の夢をついに実現。

 35年越しで達成したプロジェクトは、学校や病院で子どもや大人を笑顔にするエンターテインメントに発展。趣味から人生のやりがいを見出したジマーマンさんのエピソードをお届けしよう。

1977年にR2-D2に一目ぼれ!

 映画「スター・ウォーズ」に登場する人気のドロイド「R2-D2」が好きすぎて、木材で自作した男性がいる。

 熱狂的なスター・ウォーズファン、ミシガン州のカート・ジマーマンさんは、35年越しに少年時代の夢を実現した情熱と根気の塊みたいな人物だ。

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image credit:therpf/X

 もとからSF好きだったが、若き日の最大の転機となったのは1977年。「スター・ウォーズ」を劇場で観始めた直後のこと。真っ先に登場したR2-D2に心奪われた。

R2-D2は私たち観客が最初にスクリーンで見るキャラクターなんです。すぐに「これ、絶対に欲しい!」と思いましたね (ジマーマンさん)

 だが趣味に没頭してばかりもいられない。その後は地に足のついた暮らしをすべく、家庭や仕事を優先し、当初の夢は封印されることに。

R2-D2ビルダーズクラブとの出会い

 時が過ぎ、金物店の経営者となったジマーマンさんは、あらためてR2-D2 作りを検討。そしてまもなくインターネットの助けによって、再び夢に向け一歩を踏み出す。2011年のことだ。

 きっかけとなったのは「R2-D2ビルダーズクラブ」。そこではドロイドの設計図や製作記録が公開されており、世界中のファンが情報や部品を共有していた。

当時ルーカスフィルムを除けば、ドロイドは世界中に200体くらいしかいませんでした。クラブに参加して2ヶ月ほどリサーチしました。あらゆる情報が記録されていました

 クラブには、ルーカスフィルムの関係者も参加しており、映画で使われたドロイドの正確な資料も手に入るという素晴らしい環境が整っていた。

木から生まれたドロイド

 ジマーマンさんは木工の経験を活かし、合板でフレームを製作。

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image credit:Kurt Zimmerman via facebook

 翌年に研磨と塗装で金属のように仕上げ、ラジコン操作で動かせる自分だけのR2-D2、「Artoo Deco(アートーデコ)」を完成させた。

 そこで学んだのは「完成形を一度に考えないこと」。毎晩少しずつ作業を積み重ねることで、一見では不可能なプロジェクトを一歩一歩、現実に変えていった。

完成品を見ると不可能に思えてしまう。だから全体を見ないことが大事なんです。毎晩ひとつずつ作業する。そうやってこつこつ積み重ねればできるようになる。無数の小さな作業の集合体なんですよ

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image credit:therpf/X

趣味から笑顔を広げる活動へ

 ようやく完成した木製ドロイドたちは、スポーツイベントや「スター・ウォーズ・セレブレーション」などの公式イベントにも登場。

 さらに孫の学校でのデモンストレーションが、いつしか教育現場や病院での訪問活動へと広がり、笑顔を見せる子どもたちや喜んでくれる患者たちとの交流は、ジマーマンさんにとって最大の喜びになった。

 ドロイド作りは決して簡単ではなく、特に始めの頃は、木材が粉々になり、ノコギリの刃が合板に引っかかって飛んでゆくなどうまくいかないことだらけだった。

 「本当に自分はこれが作りたいのか?ほんとはもう嫌になっているのでは?」と自分でもわからなくなるほど追い詰められたこともあったそう。「でも、続けてよかった!」 と彼はいう。

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image credit:David DeMarchis/Artoo Deco and friends via facebook

夢を叶えた成果がライフワークに

 現在ジマーマンさんは自身のドロイドをクラブ仲間に貸し出し、各所で製作の楽しさを次世代に伝えている。

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image credit:David DeMarchis/Artoo Deco and friends via facebook

 少年時代の衝撃的な出会いとあこがれから始まった挑戦は、地域に笑顔を届ける活動へと発展し、趣味を超えた価値を生み出している。

つらい状況の患者さんや家族もドロイドで笑顔にできる。その瞬間が一番の報酬なんだ。趣味が人生を変える体験になったんです

 下は2017年ミシガン州 バーチランで開催されたファンイベントのワンシーン。映画「ゴーストバスターズ」のコスプレイヤーとArtoo Decoとのやりとりの様子。

 「ゴーストの捕まえかた」など、コスプレイヤーの世界観にからめたユーモラスな質問を繰り出すArtoo Deco と男性コスプレイヤー。そこに他のメンバーも参加。会場を大いに盛り上げたようだよ。

Artoo Deco asks a ghostbuster some questions

「ガチで欲しい」「2次元じゃなくて感動!」の声

 ジマーマンさんの Artoo Deco は、Redditでも話題に。レトロフューチャー好きのユーザーからはこんなコメントが寄せられている。

・イタリア製の冷蔵庫かな?
・ガチで欲しい。実際何なのかもわからんが、もし掃除機とAIアシスタントと冷蔵庫を兼ねてるなら愛車を売り払ってでも即買いするわ
・レトロなR2D2や!
・名前はアールデコにかけてんだろうけど、原子力時代のデザインにも見える。にしてもこれはすごい
・「スター・ウォーズ レジスタンス」のトーラ・ドーザのドロイドを思い出す。ガルフのカラーリングも素敵ですよね
・ずっとこういう雰囲気だったらスターウォーズも好きでいられた
・大好き!
・名前もいいぞ
・スピーカー付きでドロイドっぽい音を出せてリモコン操作もできる。とてもクールだけど掃除機じゃない。これといった機能はないよ
・2次元アートだと思ってたから実機だと知って感動した!

 子どものころの夢を叶えただけでなく、その作品がおおぜいの人を楽しませる活動につながるなんてとても素敵な展開だ。

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image credit:David DeMarchis/Artoo Deco and friends via facebook

 2024年にはFacebookのファンサイトらしきアカウントで、なんとArtoo Deco 2が紹介されていた模様。

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image credit:Kurt Zimmerman/Artoo Deco and friends via facebook

 R2-D2に魅せられたジマーマンさんのドロイド作品はこれからもまだまだ話題になりそうだ。

References: Popsci / Astromech / Facebook

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この記事へのコメント 11件

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  1. R・デコ 「カルメン故郷に帰る」
    成原博士 「なんでそんな古いこと知ってるんだ」

    • +2
  2. 金曜ロードショーで初めてスターウォーズを見て興奮冷めやらぬまま夏休みの宿題の貯金箱に紙粘土でR2-D2を作った小学生の夏を思い出した。

    • +13
    1. 計算されつくした萌えキャラだぞ 胴体の角度とかあざとい

      • +5
  3. 50年前のデザインだけど
    逆に今のAIドロイドっぽくて新しい

    • +7
  4. 木製ということだけど、なんとなくぬくもりが感じられるしすごい技術だね。
    みんな喜んでるし今後もニーズがありそうだし、この活動を続けてもらいたい。
    それにしても「スターウォーズ」も半世紀前の話というから時の流れは早いね。

    • +5
  5. Fallout感があるな
    赤色にしてレッドロケットとかヌカコーラのロゴ入れてもよさそう!

    • +1
  6. 頭がちゃんと動いててかわいい!
    これを一から作り上げたなんてすごい

    • +4
  7. 青緑のアールデコ君、すごく重そうですごく長持ちしそう
    おばあちゃんちにあるドロイドって感じがすごくいい…

    • +4

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