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生誕祭のお祭りの中、ガネーシャの像の腕の中で眠る子猫がかわいい(インド)

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(著) (編集)

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image credit: Instagram @vishudeolekar
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 多神教であるヒンドゥー教には、個性豊かな神様・女神さまがたくさんいるが、中でもガネーシャという神様は、人気の高さではダントツかもしれない。

ふくよかな体格に象の頭がのっかっているガネーシャ神は、インドだけじゃなくてタイやインドネシアのバリ島でも人気の神様だ。

 そんなガネーシャの生誕を祝うお祭りが現在インドで開かれているのだが、街角に祀られた神像に抱かれるように、うっとりと昼寝する猫の様子が「可愛い」と話題になっている。

ガネーシャの神像に抱かれてまどろむ猫

 この映像は2025年8月24日に、Instagramに投稿されたものだ。生誕祭のために設置された祭壇には、ガネーシャの神像が置かれている。

 そしてその神像の腕に抱かれるように、うっとろりんと昼寝をしている猫の姿がなんとも尊いったらないのだ。

父であるシヴァ神に首を切られたガネーシャ

 ガネーシャ神はシヴァ神の息子なのだが、ユーモラスな外見の背景には、実はけっこう殺伐としたインド神話ならではのストーリーがある。

 ガネーシャの父であるシヴァ神が留守にしている間に、妻であるパールヴァティ女神は自分の身体の垢と香油を混ぜて人形を作り、命を吹き込んでガネーシャを作った。

 そしてガネーシャに「誰も中に入れないように」と命じて沐浴を始めたのだが、ちょうどそこにシヴァが帰って来たのだ。

 2人はこれが初対面。ガネーシャは母の言いつけ通り、シヴァの行く手を阻み、中に入れることを拒んだ。

 ガネーシャは「父親」の顔など知らなかったし、シヴァも自分がいない間に生まれたガネーシャの存在すら知らなかったのだ。

 自分の住まいなのに中に入るのを邪魔されたシヴァは、激怒して手に持った武器でガネーシャの首をはね、遠くに投げ捨ててしまった。

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image credit:photoAC

 事態を知った妻のパールヴァティは大激怒・大号泣。「首を見つけるまで帰って来るな!」とシヴァを家から追い出してしまう。

 とりあえずガネーシャの首を探しに出かけたシヴァだったが、結局途中で見つけた通りすがりの象の首を切って持ち帰り、ガネーシャの頭につけてしまった。

 諸説あるが、一番有名なガネーシャ誕生の逸話はこんな感じ。これでシヴァの息子と言えるのか?というツッコミは、どこの神話もこんなモノだし置いておこう。

 シヴァ・パールヴァティ夫妻とガネーシャ(たまにもう1人の息子のカールッティケーヤも入る)は「シヴァ・パリワール(シヴァファミリー)」としてインドでは大人気の神様ファミリーになっている。

10日間にわたって祝われる生誕祭「ガネーシャ・チャトルティー」

 で、そのガネーシャの生誕を華々しく祝うのがガネーシャの生誕祭、「ガネーシャ・チャトルティー」というお祭なのだ。

 年によって西暦での日付は変わるが、2025年は日本時間で8月26日が生誕祭。その後9月6日までの間、インド全土でこのお祭りが盛大に祝われている。

 祭りの初日には、各家庭や街角に設置された祭壇にガネーシャの像が祀られる。像には毎日お供えや祈りがささげられた後、最終日には海や川へ流されるのだ。

 ちなみにガネーシャの乗り物は小さなネズミで、人間の心の弱さや欲望などを象徴しているんだそうだ。

 巨体のガネーシャが小さいネズミを乗りこなすことで、心の乱れや欲望をコントロールして、困難を乗り越える力を表しているんだとか。

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タイの「ピンク・ガネーシャ」 手前にあるのがネズミの象 image credit:photoAC

 コメント欄には「尊い」「可愛い」という感想のほか、このネズミに絡めたジョークもたくさん寄せられている。

  • 今シーズンのガネーシャ生誕祭で一番のお気に入りの投稿。これ以上のものはないな
  • この子は最高の場所で眠ってるよ!
  • 誰かが追い払ってしまわなかったならいいんだけど…
  • 敬虔な人なら誰もが嫉妬すると思う。神様の膝で寛ぐなんて。これ以上に望むものがあるだろうか!
  • 本当に美しい瞬間だね。神様は差別なんてしないのに、人間は差別するんだよね
  • もっと神様と文化を敬ってほしい
    • 神の創造物が神の膝にいる。尊いことだよ
    • 神様がこの猫を愛していないとでもいうの? こんなことで神様が怒るとでも思っているの?
    • 清潔さに関しては猫のほうが人間より上。寝る場所でウンチなんか絶対しないし、場所をきれいに保つ
  • 猫は私たちへのお手本を見せてくれているんだよ。どうか、私もあなた(ガネーシャ)のそばにずっといられますように
  • ネズミが「猫のヤツ、こんな所にも来やがった」ってぼやいていそうだ
  • 猫が「ガネーシャ様、いつもはネズミをそばに置いてるけど、今日は私の番だからね」って言ってるみたい
  • ネズミはもう引退しちゃったってことか
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image credit: Instagram @vishudeolekar

 この神様は実は日本にもわたって来ていて、「聖天」あるいは「歓喜天」という名前で祀られている。

 日本にはタントラと関連して秘仏とされていることも多く、けっこう怖い神様というイメージがあったりするのだが、その分パワーも絶大。

 ご利益も半端ない反面、ちゃんとした作法を守って祈ればいいが、そうでなければ…まあ、「触らぬ神に祟りなし」を地で行くような神様だと思えば間違いないかもしれない。

 ヒンドゥー教におけるガネーシャは、「障害を取り除く神様」として知られているほか、商売の神様としてお店なんかに行くと必ず祀られていたりする。

 ちなみにガネーシャの大好物は甘いお菓子。これから何か新しいこと始めようとしていたり、困難に直面したりしている人は、ガネーシャにお菓子をお供えして、お願いしてみるとご利益があるかもしれないよ。

References: 'Bro is in safe hands': Adorable video shows cat sleeping peacefully on Lord Ganesh idol's hand, melts hearts

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この記事へのコメント 27件

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    1. 通り魔に遭ったも同然の
      完全にただの巻き込まれw

      • +30
      1. ビームライフル(鼻)もやられちまいましたが!

        • +5
    2. どっかに転がっているガネーシャの頭「なぁ、俺と組まないか?」

      • +19
    3. 夢ナマコならぬヘッドレスエレファント

      • +3
    4. 「あたまをとられた象」
      さく・え:エドワード・ゴーリー

      …ありそう!

      • +5
  1. 大阪、船場センタービルの地下に、何故かガネーシャがいます。

    • +2
    1. ガネーシャは商売とか蓄財にまつわる神様 人気者

      • +9
    2. 商売の神様だからかな?
      前の仕事で船場センタービルに行くことがあったけど知らなかった

      • +8
  2. 一番可哀想なのは通りすがりの象だな……

    • +36
  3. 日本人がコメントしたなら迷わず

    「ネコを信じなさい」

    と書くよね♪

    • +8
  4. 神にも愛されどころか神よりも高みにいる、それが猫

    • +11
  5. ネコチャン「ゾウサン…ムニャムニャ…」

    • +15
  6. ガネーシャは商売とか蓄財にまつわる神様 人気者

    • +5
  7. スサノオがやたらイザナミを慕う末っ子ぶりを発揮するのにも思うけど、
    それって「母親の夫」「父親の亡妻」であって、お前の「父親」「母親」ではなくね?と
    神様の単独子産みの親子観が謎。

    ガネーシャはまだ、継父・養父的なポジションで解らなくもないが(あと、象頭としての今の姿の生みの親ではある)、スサノオはほんと謎。

    • +5
    1. 古事記だと母親ですらないかと…
      イザナギの身体(鼻)から産まれてるから。

      あれって黄泉の穢れから生まれてるって事だよね?

      • +4
    2. 父親についてはそれこそDNA検査とかができるまではどうしても曖昧さがつきまとうものだったので
      どの文化圏でもあまり厳密じゃない。
      どちらかと言うと「父」というのは生物学的なものというより「制度」的なもの。

      母親についても、近代前は栄養失調で乳の出が悪くて育てたのは乳母ってのがごく当たり前にあったので、
      生まれの母ってのは確実にいても子が本当に愛情を向ける「母」は別、ってケースがままあった。

      生物学的な意味で子を産んだオスとメスこそが本当の父・母、って観念は実は人類の歴史的には割と新しい現代的な発想であって、
      ほとんどの時代「父」も「母」も(現代の基準から見れば)流動的なものだったんだと思うよ。

      • +3
  8. ガネーシャは仏教だと歓喜天で仏像が対面座位なんだよね
    なんでそうなった

    • +3
  9. ガネーシャ神は後に仏教に取り入れられると何故かスケベ属性が追加された
    その姿は愛し合っているというより相撲取ってる象みたいに見える

    • 評価
  10. ガネーシャは神様の中でも時代によって顔がイケメンだったりツルッとしたりデザインの変遷が大きくて面白い 
    この像もペコちゃん寄りのぷっくり顔だね

    • +4
  11. ガネーシャ様「ワイほどのご利益があると猫が自然と寄ってきて腕枕できるんや。羨ましかったら功徳を積むんやな!」

    • +3

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