この画像を大きなサイズで見るペルー北西部のアンデス山脈に連なる、ウアンカバンバ山脈の人里離れた高地で、新種のカエル3種が発見された。
ペルー両生爬虫類研究所の爬虫両生類学者、ヘルマン・チャベス氏率いる研究チームは、2021年から2024年にかけて、山岳地帯の道なき道を突き進み、夜を徹して生息調査を続けた。
その結果、それぞれ異なる高地環境に暮らすユニークなカエルたちが暮らしていたことが明らかとなった。
未知の自然に挑んだこの遠征は、アンデスの奥深い生物多様性の一端を明らかにしている。
この研究は『Evolutionary Systematics』誌(2025年6月20日付)に掲載された。
霧に覆われたアンデスの秘境「ウアンカバンバ山脈」での探査
ウアンカバンバ山脈(Cordillera de Huancabamba)は、南米大陸を縦断するアンデス山脈の北西部、ペルーの山岳地域に位置する。
この一帯は標高が高く、常に霧や雲に包まれていることが多いため「雲霧林地帯」と呼ばれている。
地形は非常に険しく、露出した尾根や崖が続き、地面は泥状で滑りやすい。天候は急激に変化しやすく、道路も通じていないため、これまであまり学術調査が行われてこなかった。
そんな未踏の地に足を踏み入れたのが、ペルー両生爬虫類研究所の爬虫両生類学者、ヘルマン・チャベス博士(Germán Chávez)を中心とする研究チームだ。
この画像を大きなサイズで見る卵から直接カエルが生まれる3種の新種カエル
今回発見された3種はいずれも、プリスティマンティス属(Pristimantis)に分類される。
プリスティマンティス属は、無尾目(カエル目)・ストラボマントゥス科(Strabomantidae)に属するカエルのグループで、南米を中心に約620種以上が知られており、アンデスのような高地に多数分布している。
卵から直接小さなカエルが生まれる「直接発生」という独特の繁殖形態を持ち、オタマジャクシの段階を経ないのが特徴である。
それぞれの新種は、異なる地形と気候条件のもとで発見され、以下のように命名された。
プリスティマンティス・チンゲラス(Pristimantis chinguelas)
この種は、シンゲラス山(Cerro Chinguelas)の崖に張り付くように生息していた。体には大きな突起(皮膚のこぶ)があり、「ピーピー」と響く高音の鳴き声が特徴で、夜の山にこだまする。
この画像を大きなサイズで見るプリスティマンティス・ヌニェスコルテジ(Pristimantis nunezcortezi)
再生中の森林に流れる冷たい山の小川のそばで発見されたこの種は、わきの下や足の付け根に黒い斑点がある。
地域の保全活動を先駆けて行ってきた鳥類学者、エリオ・ヌニェス=コルテス氏(Elio Nuñez-Cortez)にちなんで命名された。
この画像を大きなサイズで見るプリスティマンティス・ヨンケ(Pristimantis yonke)
3種の中で最も小柄なこの種は、標高約3,000メートルにあるブロメリア(Bromeliaceae)の葉の間で見つかった。
「ヨンケ(yonque)」という名前は、地元で寒さをしのぐために飲まれているサトウキビの蒸留酒に由来している。
この画像を大きなサイズで見る過酷な4年間の探検調査の末、ついに発見
チャベス博士のチームは2021年から2024年にかけて、苔むした原生林や湿地、急斜面など、道のない場所を歩いて調査を行った。
対象となったのは山中の4地点で、夜間調査では5〜6時間歩き続け、ヘッドランプで地面や植物、水辺を照らしながら両生類を一つひとつ確認していったという。
人の手がほとんど入っていない自然環境では、気温や地形の変化が激しく、決して楽な作業ではなかった。
だが、その粘り強い努力の末に、チームは3種の新たなカエルの発見に成功したのである。
この画像を大きなサイズで見るすでに環境破壊の痕跡、残された課題
新種のカエルを見つけるということ自体は生物学的に大きな成果だが、調査では楽観できない現実も明らかになった。
山中では、焼畑や森林伐採による環境破壊の痕跡が確認されており、これらのカエルたちの生息環境が脅かされていることが懸念されている。
これら3種のカエルは現在、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにおいて「データ不足(Data Deficient)」に分類されており、現時点では保全状況を正確に判断するための情報が不足している。
共著者のウィルマー・アスナラン博士は次のように述べている。「ウアンカバンバ山脈には、未だ記録されていない生物と、長い時間をかけて育まれた文化が共存しているのです。そして我々が触れたのは、その一端にすぎません」。
アンデスの自然は、まだまだ多くの未発見の生物がたくさん眠っている可能性を秘めている。発見前に絶滅してしまわぬよう、この自然を守ることが、我々人間の役割なのかもしれない。
References: Pensoft.net / SCI / Discoverwildlife














大型生物の新種が見つかると、なぜこんなにホッとするんだろう
大丈夫、世界はまだまだ広いからって言われているよう
卵を育児させる種は知っていたけど、卵から直接子ガエルが出てくる種もあるのか!
山岳地帯だから川も急流すぎてオタマジャクシがのんびり泳いでいられなさそうだし
水が長時間にわたり安定的に溜まり続ける水場がないとかの理由だろうか?
「カエルどこ?」
「高地にあんです。」 🐸🐸🐸
審議中
山自体も危険だし、特に南米って危険生物多いイメージだから調査されたヘルマンさん凄すぎる…
見た感じアカガエル系の顔長タイプか。
ハイパーケロケロタイム
カエル ピョコピョコ 三ピョコピョコ
ヘビースモーカーズ・フォレスト!
・・・にも既に開発の手が入っていたというのか
世知辛い世の中だのう
直接蛙の形態で生まれるのかすごいな