この画像を大きなサイズで見る宇宙遊泳をしている宇宙飛行士にとって、トイレをどうするかは深刻な悩みだ。そこでアメリカの研究チームは、排出した尿をすぐにリサイクルして飲料水に変える宇宙服内蔵の装置を考案したそうだ。
この装置を使えば、宇宙で排泄した尿は、ほんの5分で500mlの水分が回収され、安全な飲料水に生まれ変わる。
今のところ開発の初期段階にあり、実験室でその効果が確かめられただけだが、いずれ完成した暁には、映画『デューン 砂の惑星』に出てきたスティルスーツのように、宇宙服を着たまま、排尿可能になるだけでなく、それを飲料水として再利用することが可能となる。
宇宙遊泳中の排尿、給水問題
宇宙飛行士にとってトイレは、大きな悩みのタネだ。彼らの宇宙遊泳ミッションは時に12時間も続き、その間ずっと宇宙服を着続けねばならない。
だが宇宙飛行士は人間だ。当然しばらくすれば用を足したくなる。だから国際宇宙ステーションなどの周りを宇宙遊泳する際には、「MAG(Maximum Absorbency Garment/最大吸収性下着)」なるオムツを着用する。
1980年代初頭に開発された宇宙オムツは、上手に尿を吸収して、長時間のミッションで宇宙飛行士が尿まみれになることを防いでくれる。
とはいえ濡れたオムツをずっと身につけておくのは不快だし、肌荒れや感染症のリスクだってある。
そしてまた、長時間のミッション中は喉も乾く。宇宙飛行士は定期的を水分補給する必要がある。
だが宇宙空間でヘルメットを外すわけにはいかないので、宇宙服内に給水バッグを備え付けて対処している。
この画像を大きなサイズで見る排出した尿をそのまま飲料水に利用できる装置を内蔵した宇宙服
こうした宇宙服の不便を解決するために考案されたのが、SF映画『DUNE/デューン 砂の惑星』に登場する”スティルスーツ”のようなリサイクル装置だ。
スティルスーツは尿をはじめ、人体から排出されるあらゆる水分をリサイクルして飲み水に変えてくれる。
米ワイル・コーネル医科大学院のチームが考案した尿リサイクル装置はあらゆる水分とまではいかないが、尿だけなら飲料水に変えることができる。それはとても効率的で、わずか5分で、尿から500mlの水分を回収・浄化する。
この画像を大きなサイズで見る尿採取用衣類のプロトタイプは未来的なステテコやガードルのよう。その股間の部分にはシリコンカップがあり、ここで尿をキャッチする。
この画像を大きなサイズで見る股間にあたる部分の尿採取用シリコカップには湿度センサーが内蔵されている。
この画像を大きなサイズで見る尿が検出されると、カップから真空ポンプで吸い上げ、背中のバックパック(38 × 23cm、重さ8kgだとのこと)に送られる。
するとその内部の濾過フィルターが尿をきれいにして、給水バッグに補充するという仕組みだ。
尿リサイクル装置は、まだ初期のテスト段階にある。それでも、このシステムによって尿の主な成分を効果的に除去し、健康的なレベルにまで塩分濃度を下げることができたと、『Frontiers in Space Technology』(2024年7月12日付)で報告されている。
この画像を大きなサイズで見る宇宙オムツがなくなり、尿の再利用が可能になる未来
画像をご覧の通り、尿リサイクル装置は、かなりかさばる雰囲気だし、電力も必要とする。
宇宙服のスペースとバッテリーには限りがあるため、これを採用するなら代わりに別のものを妥協する必要もあるかもしれない。
だが宇宙飛行士の健康を守り、パフォーマンスを向上させるリサイクル装置は、検討する価値のあるトレードオフであると研究チームは主張する。
現時点では一応の性能が確認されたのみで、機能や使い心地をアップさせるために、今後人間でさらに研究を続ける必要があるとのこと。
また、無重力の宇宙で本当に機能するのかどうかも確認する必要がある。地球でのテストで特に問題がなければ、いずれ国際宇宙ステーションなどで実験されることになるだろう。
References:Frontiers | Enhanced astronaut hygiene and mission efficiency: a novel approach to in-suit waste management and water recovery in spacewalks / Astronauts could ditch diapers on spacewalks thanks to new device that let’s them drink their pee | Live Science / Real-life ‘stillsuit’: Dune-inspired upgrade | EurekAlert! / written by hiroching / edited by / parumo
















永久機関が完成しちまったなアア~!!
これでノーベル賞は俺んモンだぜ~!!
タイトル見て「スティルスーツ」と書き込もうと思って開いたら、そもそも元記事がスティルスーツを引き合いに出して説明してたw
>>2
同じです、先日新作映画後編を見たばかり。
塩分も問題だが「濾過しすぎるのも問題」超純水が飲めないのと同じ
最低限のミネラルを残さないといけない
あと映画と言えば、アポロ計画を描いた映画で、宇宙服以内におしっこしてショートするシーンが…
>>12
超純水って飲めないの?
教えてくれるとうれしい
>>25
飲める
飲めるけど体の中のミネラル諸々を取り込んで電解質のバランスを崩すんで水分補給としては向かない
ポカリなりお茶なりに加工すれば無害だし超軟水だし美味しいかも?レベル
>>25
なんだか意味深な質問ですね
検索すればわかりそうなものを…
私は「飲んではいけない、ミネラルなどを奪うから」と聞いています
ネットでは反対意見もありますが、可否の実証実験など見当たりません
生体粘膜にかけて変化を顕微鏡観察したりしたものはないようです
「俺は飲んだ」という人がいたとしても一度飲んで平気でも、長期の影響はわかりません
(大体、いま手に入る超純水をそのまま口にするのは難しいでしょう、このスーツはホースを咥える形になるでしょうが)
超純水と純水の線引も難しいのですが、純水も「お腹を壊す」という話を聞きます
ただ純水がダメなら推測できますよね+
さて真偽のほどは???
ご自身でお試しあれ
>>2
同じく!パルモたんのデューン好きを甘く見てたぜ
あとはバッテリーの代わりに身体動作をポンプに稼動するようにしなくちゃ
シドニアで見たやつだ!
これはゲーマーのみなさんに朗報では。
でも・・・ねえ?
シドニア連想したヤツ挙手な
>>6
ハイッ(*’ω’*)ノ 真っ先に シドニアの騎士思い出したけど記事見てスティルスーツとどっちが先?って思った。
>>19
弐瓶勉『シドニアの騎士』(2009~2015)
フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』(1965)
砂ぼうずみたいなスーツが欲しい
素晴らしい発明だと思うけど感情が否定するw
サブノーティカというゲームにそういう装備が出てきたのを思い出した
こういう記事を見るたびに100年1000年後の技術を見てみたくなるけど絶対かなわないのよね
シドニアの騎士で見た
糖尿なら砂糖水になって…
などとしょうもないこと考えましたゴメンナサイ
糖分は濾過されるだろうけどフレーバーを足して口にするときの抵抗感を下げるとかはあるのかも知れない
更に未来では高性能人工腎臓埋め込んでおしっこしなくていいとかなるんだろうか
宇宙で水は貴重、それは分かるがやっぱり抵抗あるな。たとえ100%安全であっても。
長時間作業視野に入れるなら絶対必要な奴
漸く現実が追い付いてきた感じだな
ジャミラ「俺の時にこれが有ったら・・・」
スティルスーツはフィルター洗浄どうしてるのかなと思ってた
水と塩分とアンモニア系を単体分離してくれるシステムが出来たら様々な問題が解決するな
尿の毒素は宇宙服内でどうにかするのかね
宇宙感染症を防ぐ為にもこのカテーテルをですね・・ブスリと
こういうフィルターって、もう自衛隊とか採用してるのかな。
>>29
自衛隊はわからいなけど、尿リサイクル装置は既にISSにあるよ。
まあ水道水だって元を辿れば
誰かの尿だった水分子が確実に入ってるよね。
地球でもより大きなスケールで尿の濾過は行われてる。
微にょうな味がする
この装置が有れば無味無臭な水として飲めるんですね