メインコンテンツにスキップ

半透明のブタのお尻のような面白深海生物「ピックバットワーム」にズームイン!

記事の本文にスキップ

24件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 深海には自然の遊び心満載の面白い生物たちが存在する。つるんとした半透明のブタのお尻のような、桃のような生物は2001年に発見された。

 その名もそのまんまの 「ピッグバットワーム(豚のおしり虫)」でゴカイの仲間である。

 正式な学名を「Chaetopterus pugaporcinus」(ちなみにこれもブタのお尻にちなんだもの)といい、カリフォルニア州モントレー湾や英国海峡のチャンネル諸島の深海をただよいながら、雪のような有機物を食べて生きている。

 体は10~20mmと小さな生き物だが、じつは「進化の飛躍」の真っ只中にあるすごい生物だと考えられているのだ。

深海に浮かぶ「謎の塊」の正体は?

 米国国立自然史博物館の動物学者カレン・オズボーン氏が、このブタのお尻を連想させる生物と出会ったのは、「謎の塊」と記された小さなビンを手渡されたときだ。

ブタのお尻かミック・ジャガーの唇のように見えるこの奇妙な生物に、すぐに興味をそそられました。一般的な大きさの10倍にも成長した幼生なのか、それとも何か未知の存在なのだろうか、とね(カレン・オズボーン氏)

 2001年にモントレー湾水族館研究所(MBARI)の研究チームが発見したこの生物は、まったく分類不能。オズボーン氏はその正体の解明するというミッションを拝命することになった。

 モントレー湾の水深200~1000mの深海で採取された8匹から、謎の塊の正体がようやく判明し、2007年に正式に種の記載がされた。

 DNAを解析した結果によるなら、その正体は「ツバサゴカイ科(chaetopterid)」の仲間で、「Chaetopterus pugaporcinus」と命名された。が、一般には「ピッグバットワーム」と呼ばれている。どちらも豚のおしり虫という意味だ。

この画像を大きなサイズで見る
海底を捨て、浮遊生活を始めたこのワームは、「進化の飛躍」の真っ只中にあると考えられている/Image credit: Image courtesy of MBARI, Photo: Karen Osborn/MBARI

ブタのおしり虫は現在進化の真っ最中

 ツバサゴカイは別名を「パーチメントワーム(羊皮紙ワーム)」という。その名の由来は、海底に紙のような筒を作って、その中で暮らしていることだ。

 彼らが自由に水中を泳げるのは幼生のときだけなのだが、ピッグバットワームは大人になっても風船のように膨らんだお腹を浮袋にして海を漂っている。

この画像を大きなサイズで見る

 だが、それも絶対確実な話ではない。採集されたピッグバットワームは成体だと考えられているが、はっきりとした生殖器が見当たらないなど、幼生の特徴も見られるのだ。

 一方、ツバサゴカイの一般的な幼生より5~10倍も大きいため、やはり大人だろうことがうかがえる。

 大人になっても相変わらず浮遊生活を送るピッグバットワームは、「進化の飛躍」の真っ只中にあるだろうことを告げている。

 海底にへばりついて生きるほかの仲間を尻目に、このワームは海底を捨てその上に広がる海水の中で生きることを選んだようだ。

この画像を大きなサイズで見る

 生きたサンプルの調査からは、ほかにも奇妙な特徴が確認されている。例えば、ピッグバットワームの体は青く光り、ついでに緑色に生物発光する粘液を分泌(おそらく捕食動物を怯ませるため)する。

 一方、ピッグバットワームが普段食べているのは、「マリンスノー」と呼ばれる動物の死骸や糞の粒子だ。その食べ方もユニークで、”雪”が降ってくると”鼻水の網”を広げてキャッチするのだそう。

 それにしても生き物にブタのお尻と名付けるとは、生物学者もずいぶん遊び心があると思わないだろうか?

 なんでも、そう呼んだのはこれを最初に発見した水中ドローンを操作していた人物であるそう。オズボーン氏によると、深海を長時間探検していると「バカ話に花が咲く」のだとか。

References:Pigbutt worm • MBARI / Pigbutt worm: The deep-sea ‘mystery blob’ with the rump of a pig and a ballooned belly | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. 冒頭の画像…………、娘フr(それ以上はいけない

    • +33
  2. おいお前ら!管理人さんは女性だから下手なこと言ったらセクハラだぞ!

    • +28
  3. なんか見たことあるな~と思ったらケツだけ星人だわw

    • +14
  4. pig butt worm…豚buttwormって書くとブタブタワームみたいだ( о´艸`о)
    自然界の造形がというより、何にでも類似性を見出す私たちが驚異的なのかもしれない

    • +5
  5. あーそうさ、私の心は汚れている
    シクシク

    • +10
  6. 「尻怪獣アスラ」だ!

    見た目からは想像しづらいけど環形動物なのね。

    • +10
    1. >>12
      その映画の名は俺も真っ先に思い出したが、あんな映画を観て覚えてるのが俺以外にいる事にも驚いた。

      • +1
  7. クレヨンしんちゃんと空条承太郎ってこういう話題で話が合いそうだよな

    • +2
  8. 海中の生物たちは大気中の余分な二酸化炭素を取り込み、気候変動に不可欠な役割を果たしているんだね。
    とすると資源の採掘などは気候に悪影響の可能性もあるだろうな。。。

    • +1
  9. 息子スティックや娘フラワーに似た生き物とか
    自然の造形って意外といっぱいいあるけど
    あれが自然界の導き出しためっちゃ効率的な
    形状だから色んな所で採用されてるという事よね。

    • +11
  10. 日本人が発見したら、クレヨンし●ちゃんから、おしり星人とかに絡んだ名前にするのかな。

    • +3
  11. 「フライング臀部」という名前で呼ばれているのをみたことだある

    • +3
  12. 触角があったら、ニコちゃん大王虫って名づけたかった

    • +3
  13. 昆虫と深海生物は本当人知や想像力を軽く超えてくれるなあ

    • +2
  14. あー!!!
    あああああ、
    あああー!!!

    ダメだ汚れてる俺の心は汚れてるんだ!!

    • +2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。