この画像を大きなサイズで見る1838年、地球から8000光年離れたりゅうこつ座の恒星「りゅうこつ座イータ星」で巨大な爆発が起き、185年たった今でも激しい光を放っている。
NASAは、1999年より2020年まで、チャンドラX線観測衛星が集めたデータをつなぎ合わせ、約20年間に及ぶ星の変化がわかるタイムラプス映像を作り上げた。
その大爆発は、この星を夜空の中でもひときわ明るく輝かせ、その爆風は今もなお、時速720万kmを超える猛スピードで広まっているそうだ。
りゅうこつ座イータ星の大爆発、20年の変化
NASAが公開したタイムラプス映像は、「チャンドラX線観測衛星」が1999年・2003年・2009年・2014年・2020年に観測したデータと、ESAが運用する「XMMニュートン衛星」の観測データを用いて、「りゅうこつ座イータ星」の爆発の様子をとらえたものだ。
「エータ・カリーナ」とも呼ばれるこの星は、2つの大きな恒星でなる連星だ。そのうちのひとつの質量は太陽の約90倍、もうひとつは約30倍という大質量星だ。
りゅうこつ座イータ星では、かつて「大爆発(Great Eruption)」が起きており、その光の増減は18~19世紀にかけて地球でも観測された。
特に1841~43年にはひときわ強く輝き、星空の中でシリウス(太陽以外で、地球から一番明るく見える星)に次ぐ明るさになったという。
ちなみに昨年は、ビッグバン以来とされる明るい爆発が観測されている。
この画像を大きなサイズで見る大爆発の原因は、もともと三重星だったイータ星で、2つの星が合体したことではないかと推測されている。
その爆風は今でも、時速724万kmものスピードで広がり続けている。NASAのタイムラプス映像がとらえているのは、その凄まじい爆発の最近の様子だ。
この画像を大きなサイズで見る爆発で誕生した人形星雲
NASAによると、この大爆発では、りゅうこつ座イータ星からは太陽の10~45倍の質量が放たれたという。そうした物質は、密度の濃い球状の雲となってイータ星を取り巻き、現在では「人形星雲」と呼ばれるようになった。
ちなみに人形星雲は映像の中心にある明るい青い光だ。そこにあるはずの2つの大質量星は近すぎて個別に観察することはできないが、これらから放たれた高エネルギーのX線が燃料となっている。
その周囲にはオレンジ色をしたX線放射のリングがあり、時間の経過とともにだんだんと広がっているように見える。
また、その外側にこれまで知られていなかったぼんやりとした「X線の殻」も発見されたという。
このX線の殻は人形星雲の形に似ており、方向もまた同じであることが見てとれる。このことから、この2つは同じものから発生したことがわかるという。
それらの動きから推測するなら、イータ星で大きな爆発が起こり、恒星物質が大量に吹き飛ばされたのは1200~1800年のことだと考えられるという。実際の爆発は、地球で強い輝きが観測された1843年よりもずっと前のことであるようだ。
そして今、観察されている明るいX線のリングは、その爆風が星間物質と衝突し、これを加熱したことで作り出されたものだ。だが、イータ星のX線の明るさがだんだんと弱まっていることから、爆風はすでにリングの向こうに行ってしまっていると考えられている。
なお、こうしたりゅうこつ座イータ星の爆発に関する新しい発見は昨年、『Astrophysical Journal』(2022年10月5日付)で発表されたものだ。
References:Watch a 180-year-old stellar eruption unfold in new time-lapse movie (video) | Space / written by hiroching / edited by / parumo
本記事は、海外メディアの記事を参考に、日本の読者に適した形で補足を加えて再編集しています。















「ちなみに昨年は、ビッグバン以来とされる明るい爆発が観測されている。 」
をこの文脈に入れると、りゅうこつ座イータ星がビッグバン以来とされる明るい爆発を起こしたのかと思ってしまうが、この爆発は19億光年先で起きたガンマ線バーストのことですね。
8000光年先のりゅうこつ座イータ星でこれが起きたら、地球はどうなってしまうことやら。
たったの8000光年だけど今の技術でそこに到達するには3億年かかるのか
リュウマチでイータタタタタ