
危険を察知したサントロさんとラックは逃げたが、背後に銃声が響いた。ラックは銃弾を背中に受けてしまったのだ。
サントラさんはすぐに地元の病院にラックを連れていき、そこから長い治療が始まった。3度の手術に耐え、54日間の入院を余儀なくされたラックだが、なんとか危機を乗り切った。
そして退院の日、病院のスタッフは全員で花道を作り、拍手を送りながらラックを見送った。
子犬時代から絆を深めていた男性と飼い犬
パウロ・サントロさんと彼の愛犬、ゴールデンレトリバーのラック(4歳)は、ラックが子犬の頃からずっと一緒に暮らしており、深い絆を育んできた。「我々の間には非常に強いつながりがある」とサントロさんは語る。ただ視線を交わすだけで、二人はお互いの心を理解することができるのだという。
散歩の途中、武装集団の銃弾に倒れた犬
だがある日、二人の間に深刻な危機が訪れた。ブラジル、リオデジャネイロの自宅近くで散歩していたサントロさんとラックは、武装した犯罪者たちに襲われたのだ。
危険を察知し、すぐに逃げ出したものの、背後から銃声が鳴り響いた。ラックは背中を撃たれてしまったのだ。
3度の大きな手術に耐え、奇跡の回復
サントロさんは急いでラックを地元の動物病院へ運び、ラックの命を救うための手術が始まった。ラックは銃創からの合併症により、3度の大きな手術を受けることとなった。困難な状況の中、ラックの生きる意志は強かった。
「困難な手術に耐え、54日間に及ぶ長期入院をしたラックは戦士のようだった」とサントロさんは語った。
この病院でこれほど長く入院していた患者はいない。治療を施しているスタッフらも、ラックは患者以上の存在となり、たっぷりの愛情が注がれ、皆がラックの回復を祈った。

そして退院の時、スタッフ全員が花道を作り、拍手で見送る
命の危険すらあったラックは、献身的な治療と本人の生きる勇気によりついに回復した。ようやく退院の日が訪れた時、スタッフらは感動的な別れのサプライズを用意した。スタッフ全員が通路に一列に並び、拍手でラックを見送ったのだ。「とても感動し、純粋な幸福感を得ました」とサントロさんは語った。


困難を乗り越えた今、二人の絆はさらに強固なものになったようだ。 ラックは今も、定期的に病院を訪れている。そのたびに病院のスタッフらは愛情をもって出迎えてくれているという。
ラックは病院のスタッフらにとっても、もはや一緒に戦った戦友であり、友人なのだ。

written by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
人間が酷いことしてごめんね
2. 匿名処理班
捕まったら犬を撃った奴だけ死刑
3. 匿名処理班
犬を撃つとか最悪だな。良くなって良かった。
4. 匿名処理班
かった、けどブラジルの暑さはゴールデンにはキツそう。。。
5. 匿名処理班
>>1
でも犬が覚えてるのは病院の人たちに優しくしてもらったことの方なんだよなあ・・・
ほんとに犬ってやつはよう・・・(涙)