
マーフィーの並々ならぬ子育てに対する情熱を見た施設スタッフは、タイミングよく施設にやってきた孤児のヒナをマーフィーに託したところ、彼は愛情深くヒナの面倒を見始めた。
ここまでが前回までのお話だが、さらに続報が届いた。マーフィーはその後も熱心に子育てを続け、ヒナは大きく立派に成長したのだ。
石を卵と思い込み温め続けていたハクトウワシのオス
アメリカ、ミズーリ州セントルイスの「ワールド・バード・サンクチュアリー」で暮らす31歳のオスのハクトウワシ、マーフィーはあいにく配偶者に恵まれなかった。だが子育てに対する情熱は失われておらず、突如地面に巣を作り、どこかから拾ってきた石を熱心に温めはじめた。
石を卵と思い込んでいるマーフィーは、巣からほとんど離れることなく、石をひっくり返しながら、毎日一生懸命温めていた。

偶然施設に保護されたヒナがマーフィーに託される
そのマーフィーの並々ならぬ子育てに対する情熱に心打たれた施設スタッフは、巣から吹き飛ばされて孤児となったヒナを保護した時、マーフィーに託してみようと考え、巣の石とヒナを入れ替えた。マーフィーはヒナにどのような反応をしめすのか?スタッフたちはドキドキしながら24時間体制で見守った。
すると、最初は戸惑ったマーフィーだが、すぐにヒナを認識し、餌をヒナに与え、羽根を整えたりするなど、親らしい行動をはじめたのだ。
のちにロッキーと名付けられたヒナもマーフィーを親だと信じたようで、甘えた鳴き声で近づいていき、慕う行動を見せた。
Wow everyone! We are absolutely blown away by the support being shown for Murphy and eaglet 23-126 through our fundraiser and Amazon baby registry. We wanted to take a moment to address the topic of camera footage of these two. pic.twitter.com/NOklF7YFbD
— World Bird Sanctuary (@WBSSTL) April 13, 2023
マーフィーはその後もしっかり親として子育てを行っていた!
さてここからが、新たな続編となる。マーフィーはその後も熱心にロッキーの子育てを行っていたのだ。最近、「ワールド・バード・サンクチュアリー」が投稿した画像には、大きく成長したロッキーと、その後ろにいるマーフィーの姿が写し出されている。
石を温めるくらい、マーフィーの子供に対する庇護欲は本物だったようだ。Another family photo of Murphy and 23-126 sitting on the platform together. We also thought we'd share a view of what they are looking at when they look out from that platform. 3 of the 4 walls look out into the Missouri woods pic.twitter.com/JLRcEb7UAx
— World Bird Sanctuary (@WBSSTL) June 8, 2023
ロッキーはマーフィーと変わらないくらい大きくなり動き回っているが、それでもまだ自分は子供だと思っているようだ。
マーフィーの食べ物を奪い、入浴の時間の邪魔し、お気に入りの場所を取ってしまうそうだが、マーフィーは懐の深い父親として、怒ることもせず、やさしく見守っているという。
本物の親子以上にマーフィーとロッキーの絆はがっちりと結ばれている。さらなる続編が楽しみだな。また何か進展があったら紹介するね。First your baby takes your food, then he interrupts your bath time, and now he's mobile enough to take your favorite spot?! Murphy is probably wondering what outrage he'll be victim to next. Murphy is still taking it all well and is very tolerant of his baby. pic.twitter.com/kBGyFh1U2q
— World Bird Sanctuary (@WBSSTL) May 29, 2023
written by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
もはやシリーズものですね。
スレ画のテロップが「主な登場人物紹介」のようになってる(笑)
2. 匿名処理班
子育てパパの太腕繁盛記・第二章
3. 匿名処理班
石から生まれたんだもんな、その通りの名前だ
4. 匿名処理班
>マーフィーの食べ物を奪い、入浴の時間の邪魔し、お気に入りの場所を取ってしまう
子供の時の私でわろた
5. 匿名処理班
ハクトウワシの愛情深さに感銘
6. 匿名処理班
気の合うお嫁さんが見つかるといいね
7. 匿名処理班
>>3
花果山の石猿ならぬ、石鷲
8. 匿名処理班
>>4
かわいい
9. 匿名処理班
突如現れたヒナよりも、まず消えた石を探してるように見える
10. 匿名処理班
良い話だなー😭
11. 匿名処理班
ワシはワシじゃよ
12. 匿名処理班
記事だと雛の名前がロッキーって事になってるけどあくまで公式には番号だけなんだね(野生にリリースする予定の個体には名前をつけない習慣らしい)
ロッキーはあくまでファンが付けた名前で、施設側も「ファンが彼をどう呼ぶかは自由です」との事
13. 匿名処理班
>マーフィーの食べ物を奪い、入浴の時間の邪魔し、お気に入りの場所を取ってしまう
お父さんの真似したいのかな〜
14.
15. 匿名処理班
動物全般好きだけど、鳥類は特に好きなのでこちらの続々報とってもうれしい!
カラパイアさん、ほっこり心温まる記事をいつもありがとうございます(*^^*)
16. 匿名処理班
なんかお父さんワシが品川徹さんぽくてカコイイ!
17. 匿名処理班
31歳って俺より年上や
18. 匿名処理班
立派に美しく成長してて感動した(・∀・)
19. 匿名処理班
>>6
父子じゃダメなのか?
20. 匿名処理班
おーこれの続報来てたのか!ちょっとわがままっ子だけどこの様子ならもう心配なさそうやね
親鳥の役目はすでに十分果たしたって感じ。こりゃめでたしめでたしだ
21. 匿名処理班
苦労で頭が白く成ったではないか
22.
23. 匿名処理班
こういうお話は続報が無くなんとなく記憶の中に埋もれて行ってしまいがちだからその後のお話を知ることができてうれしい
幸せそうで何よりだ
24. 匿名処理班
>>19
息子の方の嫁って意味では?
25. 匿名処理班
健康なロッキーがこのまま施設で暮らすのか、リハビリを経て自然に戻されるのかが気になるところ。
26. 匿名処理班
>>2
マーフィー「ワシが育てた!」
27. 匿名処理班
石を探してるっていうか...
元々自分が温めていたのは石だってわかってたんじゃないのか
孤独を石で埋めてたら突然ヒナになったから信じられず様子見
時間経ってもいるから信じて育て出したと...
人間だったらピノキオみたいなもんだぜ
ワシに宗教はないがあったら神が石を本物にしてくれたとか言い出すわけで...ギリシャ神話じゃん...
あれも見かねた家臣がどっかの娘とすり替えたのかもな
28. 匿名処理班
小屋狭そうだけど、マーフィーはちゃんと飛び方も教えてあげられるんかな?