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Cat Abandoned in Basement for 20 Years Is FINALLY Loved | The Dodo
20年間!暗い地下室で独りで過ごしてきた猫
マランダーでもよく動画を紹介させてもらっているYouTubeチャンネル、The dodo。そのプロデューサーを務めるアニタ・ダイアマントプロウさんは、2017年の夏、ニューヨークのヘルズキッチンにあるアパートメントに引っ越した。その時アニタさんは、ここの地下室には猫が住んでいると聞かされて、様子を見に行ってみた。すると暗い地下室には、痩せ細った1匹の猫がいたんだ。
アニタさんが聞いたところによると、1997年にこのアパートを去った住人が、この猫を地下室に置き去りにしたんだと言う。以来20年にわたって、アパートの住人から水と餌をもらいながら、猫はここでひっそりと生きてきたのだ。

欲しかったのはご飯よりもたっぷりの愛情
餌を与えようとしたアニタさんだが、猫は餌よりも撫でてほしがった。この猫が切望していたのは、食べ物ではなく、愛情だったんだよ。アニタさんは何とかしてこの猫を救おうとした。既に最低でも20歳を過ぎているこの猫を、「グラニー(おばあちゃん)」という愛称で呼びながら、お医者さんにも連れて行った。
グラニーには歯がほとんど残っておらず、また加齢による健康問題を抱えていた。さらに検査の結果、腫瘍も見つかったんだ。だが医師は適切な処置をすれば、グラニーは健康になると請け負った。そのためにはまず体力をつけなくては。

お日さまの下で新しい猫生がスタート!
実はアニタさんはこの時すでに猫を飼っていて、グラニーを引き取ることができなかった。そこで彼女はグラニーに終の棲家を提供してくれる友人を見つけるとともに、クラウドファンディングを立ち上げて、グラニーの治療のための資金を募った。友人の家に引き取られたグラニーは、最初のうちはバスルームから出てこなかったんだそう。暗い地下室で生涯の大半を過ごしていたグラニーにとって、明るく清潔な環境は眩し過ぎたのかもしれない。

新しい環境でどんどん元気になっていった「おばあちゃん」
だが翌日になると、グラニーはバスルームを出て、もりもりご飯を食べ始めた。そして驚くべきスピードで、新しい環境になじんでいったんだよ。飼い主となったアニタさんの友人にもすぐに懐いたグラニーは、頭をすりつけてナデナデしてもらうのが大好き。そしてブラッシングしてもらうのも大好き。
グラニーはさまざまな疾患を抱えていたものの、クラウドファンディングで集まった資金で毎日手厚い治療を受け、2017年の秋には体重も増えて、見違えるほど元気になっていたそうだ。

グラニーは2018年2月2日の夜、突然の体調悪化により救急病院へ運ばれ、残念ながらそのまま虹の橋へと旅立っていった。これから手術や歯の治療をして、さらに元気に快適に暮らしてもらおうと計画していた矢先だったという。
アニタさんに保護されてから約半年。幸せな一生だったとは決して言えないかもしれない。けれどその猫生の最後の数か月を、明るいお日さまと外の風を存分に浴びて、美味しいご飯を食べて、そして何よりもたくさんの愛情を注がれて生きたグラニー。
きっと今頃は虹の橋のたもとで、自由に走り回ったりお昼寝したりして幸せに過ごしていると信じよう。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
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コメント
1. 匿名処理班
ご飯よりも撫でられたかったなんて、キツイ(;ω;)
猫にとって長すぎる時間を満たされず生きていたなんて。
もっと長く幸せな時間を味わって欲しかったよ
2. 匿名処理班
うう、地下に居た事を思うと胸が痛くなるな…
もっと長生きして欲しかった( ω-、)
保護されてからは幸せそうで良かった…。
3. 匿名処理班
地下室から出て楽しかっただろうけど老いた身体には環境の変化がキツかったんだろうな
それでも地下室で餌と水だけ貰いながらただ死ぬよりずっと良かったと思う
天国では元気な頃の姿で自由に駆け回ってくれ
4. 匿名処理班
地下室で20年…読んだだけでぞっとした
ご飯より撫でて欲しがったって、そうだよね寂しかったよね
猫生の最後の最後で救われたけど幸せな時間はあまりに短過ぎた
次の生では生まれた時から幸せでいられますように
5.
6. 匿名処理班
お目目がもう暗い場所に適応された様になっちゃってるの(´;ω;`)
7. 匿名処理班
意味が分からない
なぜ猫は暗い地下室から外に出なかったのかな?
20年もアパートの住民が餌を与えるぐらいだから、ドアは空いていたのでは?
わざわざ地下室のドアを空けて猫に餌やって、またドアを閉めるなんて考えられないが
8. 匿名処理班
20年も地下室で?それは辛かったね。そんな不健康な生活をしていても20年生きるなんて凄い!普通に生活出来ていたらもっと長生き出来たんだろうか。。
9. 匿名処理班
20年間、ご飯をあげ続けた人はいても地下室から出してあげようと思った人はいなかったのか…
人の手の温もりを求める姿が切ないよ
一生を終える前にアニタさんに見つかってよかったけど、もっと早ければ…と思わずにもいられない
10. 匿名処理班
辛い話だが、それでも最後の半年は好きなだけ撫でて貰ってブラッシングしてもらって、明るい場所でご飯を食べられたってことが救いだよね。もしこのまま見つけられなかったら、という可能性もあったし。なにをどう考えても、切なさは捨てきれないけどさ。
11. 匿名処理班
ロシアンブルーのような毛並みに、白い鼻筋、白いエプロン、白いスノーシュー。
若い頃はさぞかし美猫だったろう。
最後が幸せでよかった!
助けてくれた人、ありがとう。
12. 匿名処理班
明るい場所にいても瞳孔がまん丸なまま...ずーっと暗い場所にいると、瞳孔の調節が鈍くなるのかな?
13. 匿名処理班
元飼い主を同じ目に合わせてやれ