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現役の米空軍州兵がおとり用殺し屋斡旋サイトで殺人を請け負い、FBIに逮捕される

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(著) (編集)

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 最近、ウェブサイトに公開されていた「殺し屋募集」に応募したテネシー空軍州兵が逮捕された。実はそのサイト、殺し屋を雇ったり、志願する人を取り締まるためのおとり用の偽サイトだったのだ。

 ジョサイア・エルネスト・ガルシア(21歳)は、偽の殺し屋斡旋サイトを通して、殺人を請け負う仕事をするため、州の施設を利用した罪で起訴された。

 ガルシアは、家族を養う金が必要になり、雇われ傭兵の仕事をネットで検索し始めたという。

偽の殺し屋斡旋サイトに、殺し屋として応募した米空軍州兵

 ジョサイア・エルネスト・ガルシア(21歳)は、2月16日、この偽の殺し屋斡旋サイト「Rentahitman.com」にアクセスし、”殺し屋”として働くことに興味があるという雇用照会フォームを提出した。

 4月12日の裁判所資料によると、ガルシアはフォームに自分の軍事経験とライフルの専門知識を記入すると同時に、詳細な”仕事内容”について説明を要求したという。

 「手ごたえあり」とにらんだガルシアは、それから数日間、サイト側と連絡をとり続け、テネシー州の運転免許証、顔写真、履歴書を提出した。

 刑事訴状によると、ガルシアはメールで次のように書いたという。

狙った標的を狙撃して殺す、自分の軍事経験を生かせる高収入の仕事を探しています。子どもを養うことができるからです。

なんというか、こういうことをやるのが楽しいので、近い仕事があれば、ぜひご指示いただきたい

 ガルシアは履歴書で、”すべての的の中心を一度も外さなかったことや、複数の武器での見事な射撃技術で表彰された”熟練狙撃兵であることを自慢していた。

 ガルシアは2021年7月から、空軍州兵として働いていて、その軍事経験と射撃の腕から、「リーパー(死神)」と呼ばれていたという。

 州兵の仕事に不満を感じていたガルシアは、2月23日から3月13日の間に、殺し屋仕事の可能性があるかどうか、サイトに2回打診していた。

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ガルシアは、偽のウェブサイトに提出した記入フォームに、自身の軍事経験とライフルの専門知識について記入した / image credit:Josiah Garcia: Facebook

おとりサイトと連携をとっていたFBIが男を逮捕

 FBIからの指示に従い、このサイトのオーナー、ボブ・イネスは、ガルシアに対して次のように返答した。

ジョサイア、フィールドコーディネーターが近日中にご連絡します。準備ができ次第、メッセージが届くでしょう。そのタイミングは、クライアントのニーズによって決まります

 FBIのおとり捜査官がサイトのエージェントを装って、ガルシアと電話で接触し、直接面会することになった。そこで、ガルシアは金で人を殺す仕事を探していると言ったという。

 4月12日、ガルシアはこの偽エージェントと直接会って、5000ドル(約67万円)の報酬で、クライアントの虐待夫を消す仕事について話し合うことになった。

 ガルシアは、偽のターゲットの写真と共に、報酬の半分を前払いで受け取った。

 前払い金を受け取ると、ガルシアは”仕事が完了した”証拠写真が必要かと訊ねた。そこでついにFBIに逮捕された。

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photo by iStock

 逮捕後、FBIの取り調べでガルシアは、ナッシュビルのヴァンダービルト・メディカル
でも仕事をオファーされ、採用されたことを認めた。

 逮捕に続いて、ガルシアの自宅が捜索され、狙撃ライフルを押収した。請け負ったターゲット襲撃に彼が使用としようとしていたものと同じだった。

殺し屋の依頼者、応募者を摘発するおとりサイト

 「Rentahitman.com」は、サイバーセキュリティー会社を立ち上げようとした4人の友人たちによって2005年に作られたサイトだ。

 その社名は、仕事を依頼するという意味のRent、ネットワークトラフィックのHit、そして設立メンバーが4人であるためmenをつなげた言葉遊びだったと、サイトオーナーのイネスは2022年11月に語っている。

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おとりの殺し屋斡旋サイト Rentahitman.com / image credit:RentAHitman.com

 サイトはなかなか軌道に乗らなかったが、嘱託殺人に関する問い合わせが多くなり、イネスはこれを架空のクライアントからの偽証言を含む、おとりサイトにすることを思いついた。

 サービス依頼フォームや、ガルシアのような殺し屋志願者が応募できるよう経歴タブも設けた。

 サービス依頼フォームも経歴フォームも、邪魔者を消そうと殺し屋を派遣してもらおうと企てる者たちを逮捕するのに何度も利用された。このサイトを使って、義理の親族を殺そうとしたニューメキシコに住む男もいた。

 2020年7月、ミシガン州の女性が、サイトを通じて殺し屋を雇い、5000ドル(67万円)で夫を殺害してもらおうとして捕まった。2021年11月、本人がこの事実を認めた。

 なお、有罪判決となれば、ガルシアは最大懲役10年になるという。

References:Tennessee Air National Guardsman arrested after applying to be hitman online / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 楽しいとか言っちゃう時点で絶対子供の為じゃなくて草

    • +8
  2. やっぱり初めて使うサイトは怖いねぇ。詐欺サイトじゃん(?

    • +3
  3. たった67万円で殺しを請け負う?
    安すぎない?
    しかも子供の為とかアメリカって色々問題あるね。

    • +1
    1. >>3
      東京都狛江市の強盗殺人事件

      「日当100万円」の求人やで

      アメリカの悪口言う前に、日本の現実を見ような

      • -2
      1. >>9
        アメリカの事件なんだからアメリカの話するの当たり前でしょ?
        すぐに日本がー!日本もー!ってなる前に一旦考えような

        • 評価
  4. お金の為というより、(自称でなければ)能力はあるけどそれを活かせる場が無いことに不満持ってたんじゃない?
    そして世直しが出来てお金も貰えて一石二鳥・・・と
    まあクライアントの話を鵜呑みにして人殺しなんてとんでもない話だけど

    • +2
  5. 「殺人を請け負う仕事をするため州の施設を利用した罪」って何よ

    • +3
    1. >>6
      「傷害罪」に対する「凶器準備集合罪」が
      新設された時みたいなもんで、
      殺人未遂に関しては※8みたいな屁理屈こねて
      言い逃れできる余地があるから、
      公立施設を不正な目的で利用した時点で処罰できるよう
      罪状が設けてある感じなんじゃない?

      • +3
  6. うーん・・・おとり捜査はなあ。
    なんか火のないところわざと煙を炊く印象がどうしても拭い去れない。

    • -2
  7. 無罪

    何も行動していない
    暗殺については未遂ですらない

    せいぜい詐欺未遂
    お金とって逃げるつもりだと十分反論できる

    • -4
    1. >>8
      そこまでされると流石に突っ込む気なくなる

      • -2
    2. >>8
      知ったかぶりはやめようね

      州兵だから予備軍役だけど、軍学校に入る時点と配置され実際に働き始める時に「軍学校及び訓練で学んだことを悪用しない」と誓約書を書かされているはず。
      年齢的にも、貧しい家の子を高校からスカウトして給与を支払いながら軍学校に通わせたのち、最低3年間の従軍を義務付ける等のキャリアパスであることが窺える。

      周到に準備して殺人を行えば第一級謀殺で大抵の州で情状酌量なしの死刑か終身刑。今回は未遂だから事前の故意が認められる第二級謀殺で減刑なし10年は妥当。
      詐欺は未遂でも勿論アウトだし、不名誉除隊だから出所後も銃の所持禁止・選挙権剥奪などペナルティは重い

      • +1
  8. こんなん違法で請け負うんなら軍隊入るなりすれば良かったのに
    傭兵の募集だってこっちよりは垣根低いと思うんだけどな

    • +4
  9. おとりサイト名を公表しちゃっていいの?

    • +5
  10. マイノリティリポートと一緒
    このサイトがなければ犯罪なんて犯すこともなかった
    犯罪に誘導しているだけ

    • -2
  11. 実際、犯罪予備軍になりそうな州兵を一人排除できたわけだし。
    無意味とだとは言えないのは事実だろうけど、
    普通の人でも魔が差すときはある。
    でも国家権力がそういう人たちを犯罪へとをわざわざ促してから
    捕まえるって仕組みにどうしても抵抗感があるな。

    • -2
  12. 月に1回の州兵の義務では家族の生活を維持できない。他に仕事もない。同僚(誰なのか確定されていないようだ)からそういうのもあると聞いて請負の情報にアクセスした。までならまだ戻れたのか

    FBIのほうからきたひととの対面での発注受注の場で「きみ本当にいいの。軍の仕事もしてる。大学だって出た。ほかにやりようもあるんじゃないの。これを受けてしまうと戻れないよ?」的なもっと長い確認があったようだけど、それは殺人請負の明確な意志の記録を残すためと同時に助け舟でもあったのだろうか。そんで実は別件のまともな仕事の応募に通って殺人請負のほうは断ろうか考えたって話も書いてあるっぽいのがまた。

    • -1
  13. 犯罪に誘導してから逮捕でウマウマですかぁ?・・・
    ホォ──────ホッホッホッ

    • -1

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