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カラパイアのおともだちの中には、1970年代にスプーン曲げを披露して、日本でブームを巻き起こした “イリュージョニスト(奇術師)”ユリ・ゲラーを覚えている人もいるだろう。日本のテレビに登場し、一躍お茶の間の人気となったイスラエル出身のユリ・ゲラー(76歳)は、テレビの画面を通して念力を送るパフォーマンスも見せどころの1つだった。
そのユリ・ゲラーが、イギリスで所有していた豪邸を売却中だという。2015年に一度売却を試みたが、あまりの高値で売れず、価格を半額に下げたそうだが、いまだ買い手がついていないようだ。
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ホワイトハウスに触発されたユリ・ゲラー邸
イギリス・バークシャー州のテムズ川沿いにあるソニングという小さな村は、ハリウッド俳優ジョージ・クルーニーやイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」のジミー・ペイジなどが所有する豪邸がある地域だ。1970年に建てられたという「ソニング邸」は、ユリ・ゲラーと彼の家族が 1986 年に購入して以来、改装と拡張が行われてきた。

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ホワイトハウスにインスパイアされたと言われている屋敷の1階には、8寝室と備え付けバスルーム、独立したメイド室があり、テムズ川の比類ない景色を望むことができるパノラマルーム、壮大なガラス張りのアトリウムがある。

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また、レセプションホールや2 つの応接室、ダイニング ルーム、書斎、コンサバトリー、地下にはワイン保管室、セーフティーボックス室、エンターテイメントホール、映画館、ジムが完備されている。敷地内には、プロ仕様の投光照明付きテニスコート、ガラス製の瞑想ピラミッド、屋根付きの大きな温水プール、ジャグジー、ヘリパッド、4 台の車を駐車できる車庫、鯉がいる日本庭園などがあり、なんとも贅沢な造りとなっている。

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ソニング邸は、テムズ川の約 250m の曳舟道も所有していて、係留施設には最大 18 隻のボートを収容できるという。
世界中のセレブや王族がもてなされた邸宅
ユリ・ゲラーは在職中、王族や世界的に有名なミュージシャン、スポーツスター、大統領をこの邸宅でもてなしてきた。故エリザベス女王のいとこであるケント公爵も、定期的にこの屋敷を訪れていたそうだ。
ユリ・ゲラーと妻ハンナが2001年に結婚の誓いを更新した時には、今は亡きマイケル・ジャクソンがユリ・ゲラーのベストマンとして参加し、屋敷で盛大なパーティーが開かれたと伝えられている。

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ユリ・ゲラーは次のように述べている。
歴史を通して、テムズ川のこの一続きは、常に最も魔法のような場所の 1 つと見なされてきました。ユリ・ゲラーいわく、ソニング邸宅はポジティブなエネルギーが家全体に安心して流れ、そこに住む人々に影響を与えるように設計されているそうだ。
実際、ジェローム・K・ジェロームは著書「ボートの三人男」の中で、ソニングを「川に囲まれた、まるで妖精のように人目につかない場所」と表現しています。
屋敷は川から高い位置にあるため、洪水被害にあうこともなく、家のすべての窓から遠方に流れる川の景色を常に眺めることができます。
それは本当に、年間を通じて変化する生きた芸術といっていいでしょう。
どの訪問者も、この邸宅がワシントンのホワイトハウスによく似ていると言ったものです。
この家を購入してから、外観的によりバランスの取れた対称的なものにするために屋敷を拡張しましたが、私は風水で古代の芸術を大いに信じているため、内部のデザインへは購入した時のまま残されています。
この屋敷のもう1 つの特別な点は、人里離れた場所とプライバシーです。
村を車で通り抜けるほとんどの人は、この家がここにあるとは思いもしません。
入るのに 2 つの門を通り抜けなければならず、まわりからはわからない場所にあるという事実は、自分自身の世界に入りこんでいるような気分にさせてくれます。

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現在、8年前の半額で邸宅を売り出し中
数多くの訪問者を魅了した「ソニング邸」だったが、最終的にユリ・ゲラーは2015年に生まれ故郷に戻るため、屋敷を売却することにした。しかし、当時不動産で契約した1500万ポンド(約27.8億円)という売値では、誰も買い手がつかず、去年までは賃貸として邸宅を貸し出していたという。
そして今回、8年ぶりに再度売却することになったが、当時の売値の半分の795万ポンド(約14.7億円)で市場に出されているようだ。
更に2023年5月、売値は750万ポンド(13.9億円)に下げられたようだが、まだ買い手がついていないようだ。
1970年代に大流行した超能力者 ユリ・ゲラー
References:Multi-million pound mansion owned by Uri Geller goes on the market – Reading Today Online / Uri Geller cuts a mind-bending £7m from asking price for his luxury mansion after disillusioned housebuyers failed to snap it up/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
なんであれがウケたんだろう
2. 匿名処理班
10数億をポンと出せる生活送ってみたいものです
ちなみに東京だと200坪で4台のカーポートのみで
ヘリポートなどのお金持ち必須のもの乗り物はない
多分ユリゲラーの鯉がいる日本庭園で家がすっぽり入る
東京が異常なのかここが安いのかわからん
3. 匿名処理班
まぁ超能力者のステレオタイプを作った功績は大きいよね
日本の漫画アニメゲームにも色々影響与えてるよね
4. 匿名処理班
作られてから一度も正しく使われることなく
大衆の前で傷つけられ辱めを受けたスプーンの霊が出るからな
それは億を越える単位で存在し、住む人を苦しめる
特にスプーンに紛れたフォークの霊はそれはそれは攻撃性が高く凶暴
何度直しても一晩で壁を穴だらけにする
ユリの犬も…
これ以上は書くことが出来ない、徹夜明けで頭が回らないからだ
5. 匿名処理班
胡散臭さが漂う豪邸だから
6. 匿名処理班
売り・ゲラーで宜しく
7. 匿名処理班
ホテルにすると良いと思うよ
泊まりたい
8.
9. 匿名処理班
超能力ブームはオカルトが実社会に悪影響を与えた典型例だし影響が大きい例
エンタメとして楽しんでいた大人とは違い、当時の小学生には本気で超能力を信じてる子も多かった
そしてオウム真理教の幹部はちょうどユリゲラーの超能力ブーム世代
TVの全国放送で超能力をあたかも本当の事であるかのように伝えていたTV局はもっと批判されるべきだと思う
10. 匿名処理班
ユンゲラーの件は数年前に解決したんだっけ
11. 匿名処理班
維持費がすげーかかるからなぁ
12. 匿名処理班
そうとう儲けたってことね〜
13. 匿名処理班
こんな豪邸建てられる程儲けてたかぁ
好景気真っ只中の日本でも流行ったモンなー
14. 匿名処理班
>>9
今では信じられないことだけど各国の軍が超能力を研究したり、日本でも公的機関や大企業が研究所を設けてた時代なんよ
めぼしい成果の無いまま冷戦が終了し、オウム事件でタブー視された所へ不況が重なり廃止が相次いだ
2000年頃に実家の近くの研究所で超能力部門の助手を募集していて、今更?とドン引きしつつ話のタネに応募しようかと思ったけど、時給が安すぎて止めた思い出
15.
16. 匿名処理班
90年代初頭なら日本人が、2010年代なら中国人が、ポンッと買ってくれただろうけれど、
不動産を売るタイミングって難しいよなぁ・・・
17. 匿名処理班
十億以上も出せる大金持ちは自分の手で理想の家を設計して作り出してそこに住む。
売ってるものを買う場合は中世に作られた由緒正しい何とか侯爵のお屋敷とか歴史と権威と価値のある建物を買う。
胡散臭い成金が趣味丸出しで建てた頓珍漢な家なんか面白がって買うには億の単位は高すぎる。
今更ユリゲラーなんてブランド力も何もないしな。
18. 匿名処理班
795万ポンド(約14.7億円)でも高いと思う
この手の豪邸てさ日本でも買い手が付かない事がある
理由は簡単で持ち主の趣味が露骨に出てて要は
「相性が悪すぎる」から
不動産業者の話で聞いたことがあるんだけど
豪邸には2種類あるそうだ1つ目はこの記事のような物
2つ目は一見すると地味なんだけどインテリアセンスもあり
落ち着いていてしっかりしたデザインの物の2種類
1つ目は買い手がつかず土地に家付き状態になる事が
多いらしい
19. 匿名処理班
>>1
なんでこんな金持ちなんだろ?
ポケモンキャラの「ユンゲラー」で任天堂を訴えてたのは知ってるけど儲け過ぎでは?
20. 匿名処理班
さすが半世紀前に建てられただけあって
最近の豪邸のトレンドと比べると古さは否めないよなぁ
21. 匿名処理班
>>4
ウィンチェスターミステリーハウスじゃないんだからw
22. 匿名処理班
そりゃ、こんな骨董品の家買う奴いないだろう
いくら改築なんかの際に手直ししてたとしても
23. 匿名処理班
>>2 日本の東京近郊の不動産は異常な高値ですよ
世界の不動産の値段普通にネットで今は見れるので比べればわかりますが
不動産屋によると売れるので売るそうです
要するに狭くて小さくて高くても買う人間が多いからそう売って利益を出してるので商売としては普通かなと
実際古い邸宅が東京やその近くの場合は何軒にもして小さな家を一軒の敷地だったところに建てて売っていますがすぐ買い手がつきますよね。
飼い慣らされた日本人なのかもしれません
同じように食べ物なども量の割にすごい高いですよ。
日本の土地の大きさなら親元で二世帯住宅というか完全なお互いの家に出入りできないデュプレックスにして建て替えで売ってもいいのに結婚したら家を買おうみたいになってるのも宣伝にのせられてるのかなとは思います
若い世代に借金で買わせて親世代の家の相続があったらそれを買い叩き、その若い世代が買った何倍も広い土地を区切ってさらに若い世代に売るのが今のビジネスなのかなと
いつまで続くかというと少子化も区切れる土地の間隔もあるのであと20年ほどでしょうが
24. 匿名処理班
結局 >>17 に尽きるよね。
これが故マイケル・ジャクソンであるとか、英国王室の所有する建物であるとかなら、最初の値段でも売れてる可能性は十分にあると思う。