メインコンテンツにスキップ

「この家には幽霊が出ます」と法的に認められたニューヨークの呪われた家

記事の本文にスキップ

16件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 アメリカ、ニューヨーク州ナイアックには、法的に「幽霊屋敷」とし認定された家がある。

 この家に1960年代から住んでいたアックリー一家は、様々なポルターガイスト現象を経験しながらも、家を売り出すことになったとき、幽霊屋敷であることを購入希望者に明かさなかったことで訴訟問題に発展した。

 それにより下りた判決は、有名な映画にちなんで「ゴーストバスターズ判決」と呼ばれ、以降この家は公式な幽霊屋敷となったようだ。

3人の幽霊が出る邸宅で20年間暮らした夫婦

 ニューヨーク・マンハッタンの北西に位置し、ハドソン川が一望できるしゃれた邸宅にヘレン&ジョージ・アックリー夫婦が住んでいたのは、1960 年代から1980 年代後半のことだ。

この画像を大きなサイズで見る

 夫婦が越して来る時、その家に幽霊が出没するという話は誰からも聞いていなかったが、ほどなくして一家は奇妙な体験をし始めることとなる。

 家の中には、ジョージ卿とマーガレット婦人、船乗りという少なくとも3人の幽霊がいることがわかったのだ。

 3人の霊は、定期的に夫妻の娘のベッドを揺らしたり、音を立ててドアを閉めたり、足を踏み外したり、廊下で足音を立てたりと、様々なポルターガイスト現象を引き起こした。

 だが、これら幽霊が、一家に危害を与えることはなかったようだ。

 ヘレンによると、ある時、家の改装をするためにはしごに上って天井にペンキを塗っていると、幽霊が現れたという

 そこで、ヘレンは幽霊に「家にペンキを塗ってもいいか」「このペンキの色は好きか」と尋ねると、幽霊は微笑んで頷いたそうだ。

 アックリー一家の主張が真実とするならば、奇妙な幽霊たちと一家は20年も“同居”を続けたことになる。

この画像を大きなサイズで見る

幽霊が出ることを伝えず家を売却しようとし、裁判に発展

 しかしその後、家を売る時が来た。

 家を買ったのは、当時、ウォール街の債券トレーダーをしていたジェフリー・スタンボフスキーとパトリス夫妻だったが、アックリー夫妻は幽霊の存在の可能性をスタンボフスキー夫妻に伝えなかった。

 間もなく、売却するための手続きが開始された。

 だが、購入した家に幽霊が出るという噂を知ったスタンボフスキー夫妻は、手続きの中止を申し出た。

 ところが、アックリー夫妻が敷金の返金を渋ったことでトラブルになり、スタンボフスキー夫妻が彼らを訴える事態に発展した。

 裁判所は、家が本当に幽霊屋敷であるかどうかを問題の焦点とし、調査を行った。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

法的に「幽霊屋敷」と認められる

 最終的に、1991年にニューヨークの最高裁判所は、3対2の票でスタンボフスキーの主張を支持。

 アックリー家の家は正式に幽霊が出るという判決を下したため、スタンボフスキー夫妻にとっては有利な結果となった。

 裁判官は、この物件は明らかに幽霊が出るということを将来の家の購入者に開示する責任があると、アックリー夫妻に命じた。

 この時の判決は、1984年のコメディ映画にちなんで名付けられた「ゴーストバスターズ判決」として知られるようになった。

 アックリー家の家は法的に「幽霊屋敷」と認められこととなる。この事例はいわば、「幽霊は本当に存在する」という法的証拠が得られたということだ。

この画像を大きなサイズで見る

幽霊屋敷にその後幽霊が現れることはなかった

 だが、その後この家を購入した者によると、幽霊が出没しなかったことが伝えられている。

 例えば、映画監督で脚本家、俳優のアダム・ブルックスは、この家に20年間住んでいたが、幽霊を一度も見なかったようだ。

 また、2012年から2015年までこの物件に住んでいたシンガーソングライターのイングリッド・マイケルソンは、「この家は魅力的だけど、不気味じゃないわ。懐かしさを感じる魔法の家よ。人が集まってきて、引き込まれ、癒される。外から見る景色は最高だしね」と住み心地の良さを口にしていた。

 そして、次の家の所有者となったユダヤ人歌手兼ラッパーのマティスヤフも、超自然的な目撃情報を報告しておらず、「お化け屋敷伝説は、この豪華な家の楽しい裏話さ」と笑っている。

 現在、美しく改装されたこの3階建て邸宅は、ゆったりとした居住空間があり、15部屋ある全ての窓からハドソン川の景色を望むことができるという。

 外には新しく建てられた 3 台の車のガレージ、広々としたポーチ、川を見下ろすホットタブまでついている。立地条件から見ても、住むには完璧なようだ。

この画像を大きなサイズで見る

 法的に幽霊屋敷と認められたということで、逆に購入希望者が後を絶たないという。幽霊が見たいという人も多いからだ。

 事実、一時期は注目を集めて町のウォーキングツアーで人々が訪れる観光スポットにもなっていたそうだ。

References:This House Is LEGALLY Haunted! / written by Scarlet / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. デザインがちょっとホーンテッドマンションっぽいな。

    • +5
  2. 俺たち闇稼業の幽霊がよぅ、裁判所のお役人サマに認められてるようじゃあ、おしまいだ。仲間のバケモノたちにも顔向けできねぇ、成仏するとしようぜ・・・

    • +4
  3. テレ東で「いわくつき物件住んでみた」
    って番組やって欲しい。

    • +6
  4. どういう根拠で幽霊屋敷と法的に認められたのか?

    幽霊の証明なんて不可能だろ

    • +2
  5. 「都市伝説・心霊・超常現象」のトピックを増やしてほしいに一票。

    • +4
  6. 幽霊さんも、人を選びますわよねぇ。誰でも良い、わけじゃない。

    • +6
  7. 海外って妙な隠し部屋があるから妙な住民が住んでるとかやばいお香焚いてるとかじゃねえの

    • 評価
  8. 幽霊とも人間とも仲良くできたら人生楽しいよね。

    • +2
  9. 今度は「幽霊が出るっていうから買ったのに、出ないじゃないか!」って裁判に・・・

    • +6
    1. >>10
      幽霊「と霊感ゼロが主張しております」

      • +2
  10. ここのコメントの人には受け付け難いと思うけど、変なことって本当にあるぞ

    • -1
  11. 実は夫妻にとりついてたりして
    家そのものは普通

    • +4
  12. そんなんYouTubeで稼ぎ放題じゃん
    地縛霊なんて物がホントにいたら
    確実にその場所に幽霊がいると分かっているなら
    金儲け出来るよな

    • +1
  13. 幽霊さん達、「なんか騒ぎになったみたいであの夫婦に悪いことしちゃったかな」と思って姿を見せるのやめたとか

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

都市伝説・心霊・超常現象

都市伝説・心霊・超常現象についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。