この画像を大きなサイズで見る可愛らしい犬が蓄音機の前で小首を傾げる絵を見たことがある人は多いだろう。この犬は19世紀に実在したニッパーという名で、スムース・フォックス・テリアという犬種とされている。
海外ではレコード会社のHMV、そして日本でもビクター(現・JVCケンウッド)などがトレードマークとしてこの絵を使用していた。
20世紀初頭、この犬種はイギリス屈指の人気犬だった。だが、その後流行が過ぎ去ると、現在までに登録件数は97%減少。まさにこの地上から姿を消そうとしているのだという。
昨年登録されたスムース・フォックス・テリアはわずか90頭だそうで、英国ケネルクラブの150年の歴史でも、これほどの激減に見舞われた犬種はほかに例がないそうだ。
蓄音機の前で耳を傾ける犬のニッパー
1884年生まれのニッパーは、英国人画家マーク・ヘンリー・バロウの飼い犬で、犬種は「スムース・フォックス・テリア」とされている(ただし諸説あり)。
その名は、来客のかかとを噛む癖(nip:ニップ)があったことにちなむもので、愛らしい姿とは裏腹に案外やんちゃな犬だったようだ。
気の毒なことに1887年に飼い主のマークが病気で亡くなったことから、ニッパーは弟のフランシスに引き取られることになる。
フランシスもやはり画家で、蓄音機から流れてくる今は亡き飼い主の声に不思議そうに小首を傾けるニッパーの姿を見て、それをモチーフに絵を描いた。
それが1898年に描かれた「His Master’s Voice」という絵画だ。
この画像を大きなサイズで見る当時蓄音機を製造していたベルリーナ・グラモフォン社のウィリアム・オーウェン社長はこの絵画を気に入り、そこに描かれている蓄音機を自社の製品に置き換えることを条件に、商標として登録した。
世界的なレコード販売店「HMV」は、もともとグラモフォン社の小売ブランドで、「His Master’s Voice」の頭文字から付けられた名称だ。
ニッパーはその後も、RCAレコード(現米ソニー・ミュージックエンタテイメント)や日本ビクター(現JVCケンウッド)などの音楽関連企業によって商標やブランドとして採用され、20世紀音楽産業の代名詞として知られるようになる。
この画像を大きなサイズで見る人気絶頂となったものの、今や絶滅の危機
ニッパーは1895年に死んだが、絵画のおかげかスムース・フォックス・テリアの人気に火が付き、1900年代にはイギリスで一番人気の犬種となった。
その人気の絶頂にあった1926年には、2840頭の子犬がケネルクラブに登録されるほどだった。
だがやがて流行が過ぎ去ると、スムース・フォックス・テリアの数はじわじわと減り始める。
ケネルクラブの統計によると、2022年の登録件数はたったの90頭。人気絶頂にあったほぼ1世紀前に比べて97%も減ってしまったのだ。
スムース・フォックス・テリアは1925~1929年には6番目に人気のあった犬種で、その兄弟犬であるワイアー・フォックス・テリアも1920年代の大半は一番人気だった。
それでも1945年まではスムース・フォックス・テリアはトップ10に入る人気犬種だった。
だが、その後も登録件数の減少に歯止めがかからず、もっとも子犬が少なかった2017年には82頭しか誕生しなかった。
スムース・フォックス・テリアは勇敢で賢い小型犬
このように苦境にあるニッパーの仲間たちだが、この犬種を変わらず愛し続ける人たちもいる。
先日開催された世界最大のドッグショー「Crufts」では、61頭のスムース・フォックス・テリアが出場した。
Cruftsの広報担当者ビル・ランバート氏は、スムース・フォックス・テリアについて「表情豊かで、人懐っこい性格」と、その素晴らしさを語っている。
「多くのテリアがそうであるように、スムーズ・フォックス・テリアも勇敢で、賢い小型犬です。それでいて飼い主には愛情深く接してくるので、ありきたりな犬種では嫌だという人にはぴったりでしょう」
だが最近ではSNSの影響が大きく、ここであまり取り上げられない犬種は、なかなか注目が集まらないのだという。
「Cruftsがスムース・フォックス・テリアの知名度アップにつながるよう願っています。人気犬種だけにしか注目が集まらないと、永遠に失われてしまうかもしれません」
イギリスにはほかにも絶滅の危機に瀕している犬種が
ちなみにスムース・フォックス・テリアほどではないにしても、イギリスにはほかにも絶滅の危機にある犬種がいる。
たとえば、ウェールズ原産の「シーリハム・テリア」は、人気絶頂にあった1925年には2617頭の子犬が登録されたが、2022年にはわずか138頭で95%減少。長期的な存続が懸念されている。
この画像を大きなサイズで見るさらに「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」は、人気のピークだった1979年以降、登録件数は94%減少した。それでも2022年には333頭の子犬が登録されているため、脆弱とはみなされず、その状態は引き続き注視されている。
この画像を大きなサイズで見るReferences:HMV dog breed ‘on brink of extinction’ / Breed of HMV dog Nipper is on the ‘brink of extinction’ with just 80 Smooth Fox Terriers born last year, Kennel Club figures show / written by hiroching / edited by / parumo
















野生にいるものでもないので積極的に保存しようというわけでもなく
人工的な繁殖が困難ということでもないからペット需要によって保存されるかどうか決まるみたいなことなのね
>>1 幼少時に飼ってたハスキーが飼いたくて同じ青い目の赤毛のハスキーを探したが日本だと茶色ばっかりになってて(米国とかは色々いる)びっくりしたの思い出すよ
ブリーダーも同じ人達だからクローンみたいな犬になってる..
犬種は人間が作り出したものだし、そこまで頑張って守るものでもないと思うわ。生態系への影響もないわけだし。むしろ無茶な交配や時代にそぐわない運動量の多さ、鳴き声や手入れの問題があっての人気の凋落があるわけだし
うんと小さい頃にこれの陶器の置物が家にあったんだ
何か記憶が混同してて、ダルメシアンだと思ってたよ
勝手にビクター君て呼んでて、実はニッパー君だと知ったのはずい分大きくなってからだった
懐かしいなあ
>>3
ワイも耳が垂れてる感じで勝手にダルメシアンやと思ってたわ
>>10
私はポインターかと思ってた。
なんで斑点があると思っちゃってたんだろう。
>>3
ググったらうちにもあったわwなぜかビーグルだと思ってたけど
近所の歯医者とか自治会にも置いてあったような記憶
虐殺されてるわけでもハンティングの対象になってるわけでもないなら、もう仕方ないんじゃねって気もする
自然で生きる選択肢が与えられないなら、人間様の需要がなくなれば消えるしかないのだ
スムース・フォックス・テリア…
慥かに聞かない名前だ
犬に詳しくないけど日本じゃ出回って無かったりするのかな?
>>5
日本で需要がないんじゃないかしら
え・・てっきりビーグル犬かと思ってた。
新しい犬種を知れたけど、絶滅しそうなのか。
あのビクター犬さんにそんな素敵な物語があったなんて。飼い主さんの声に不思議そうに耳を澄ましてた姿だったのかと思うとまた愛おしき。
ジャックラッセルぽい見た目だけどジャックラッセルよりちょっと大きくてちょっと落ち着いた犬種って感じかな?飼いやすそうなのになぁ~
オールドイングリッシュシープドッグもBTFのアインシュタインで有名なのにそんな減ってるんだ…
イタリアングレーハウンドやアフガンハウンドやスコッチのテリアも色んな犬種の独自性が好きなので、人間が作ったとはいえ少数民族みたいな感じで残っていて欲しさはある
人間が作り出した品種だから文化としてみれば貴重なんだろうけど生き物だからね。無理に繁殖させてまで残すのは人間側の都合過ぎるかな。
ニッパーは雑種だよね?ほかの犬の血も混ざってる
雑種だからニッパーみたいな犬飼いたくても難しい
似た姿の子がいないというのが雑種の魅力だね
犬っていうのは、遺伝子のほんのちょっとした違いが見た目に現れやすいらしい。
だから、3~4世代掛け合わせるだけで新たな犬種を作り出すことも可能だし、意識して固定しなければ消えるのも速い。
ブルドックもオリジナルはいなくなったし
シャム猫のほとんどの品種も失われた
愛好家の努力だけでは維持は難しいだろう
絶滅の危機と云われると
必ず欲しがる希少マニアが居るから大丈夫
ググったら俺でも欲しいしw
狆、日本スピッツも見かけなくなったよね。好きなんだが。
>>15
狆ってデヴィ夫人が飼ってなかったっけ?
ペキニーズだっけ?
日本人は小さい犬を飼いたがるから日本スピッツも小さくして……ってそれじゃポメラニアンになっちゃうか。
流行ったから増える、人気がなくなって減るのは仕方ないのかね
でもちゃんと最後まで飼ってくれるのなら何も言うことはない
流行ってるから飼って、飽きたり思ってたのと違う、飼いにくいって理由で捨てないで欲しい
秋田犬や土佐闘犬とかはどうなんだろう?と思ったら、やっぱり少ない
越の犬という絶滅した品種が日本にいたらしい
地元だけど知らなかった
気が弱いので、自分は犬飼いには向いてない
猫の下僕になる方が楽
「ご主人❓ご主人❓」
「ニッパーちゃん」のお話は昔絵本で見た記憶があります。
蓄音機から流れるご主人の声を聞きながら、ニッパーちゃんが涙をポロポロこぼしている絵が印象に残っています。
HMVの由来そこやったんか
犬種で調べて特性みて察し
そりゃビクトリアの時代に流行しても現代では無理だわな
そもそも血統書の犬だとは知らなかった
ビーグル系の雑種だと思ってた
弟さんに引き取ってもらえて
忠ワンハチ公より幸せなワン生だったんだね
飼い主の声を聞いて、耳を傾けてる話ほんと泣けるな…
犬種に関しては、人間が無理やり作り出すの反対なので何とも
皆が幸せに過ごせるように…
柴犬以外の日本犬どれも絶滅の危機だよ
というか既に戦前はもっと色々いたのに6種類まで減ってるけど
日本だと犬は飼育頭数が減る一方だけど海外だとどうなんだろう
日本だけじゃなくて先進国全体の傾向なら今後数百種全ての犬種の維持はできなくなりそう
ペットショップは悪ブリーダーは悪保護犬飼いましょうってなると純血種は入手できなくなる
最近は金出して犬猫買ったら面倒臭い人に絡まれるし
ブリーダーだって賞取るためにある程度は産ませるだろうけど売れないなら無駄に数増やさないし減るしかないわ
映画や漫画、コマーシャルなどで流行る犬や猫は増えますね。で、それが終わるとその犬や猫もブリーダーが減るので減る。あるいは、散歩は世話が楽ではないと減る。
昭和四十年後はディズニーの「101匹わんちゃん」のダルメシアン。その次が「ラッシー」。「動物のお医者さん」のハスキー。
どれも減りました。
ダルメシアン、昭和43年にはうちにもいたんですよ。東京畜犬って会社が「おたくでも増やさないですか?」って、近所で言われたので斑点が悪い子をもらいました。
可愛いですよね。散歩は大変だけとあの頃は放し飼いができたのでまるで子馬みたいでした。
今は、ミックスですね。
こんにちは
ダルメシアン、少し触ったことしかないですが、筋肉の塊みたいな感触で実際力も強い
ディズニーアニメの印象とは全く異なる犬だと思いました
最近、両親が残した昔の写真の中に、昭和50年頃に私が校庭で拾ってきた犬が写っているのを見つけました
今でも野犬が少し残っているような田舎ですが、当時ラフコリーの野良までいましたね
あれはラッシーの影響かもしれません
ブリーダーさんは、代替わりができないと、有名どころでも簡単に途絶えてしまうようです
今一緒にくらしているレトの場合でも、2-3件そのような話を聞きました
先代の子は米国生まれでしたが、その3年後にブリーダーさんが亡くなったという例も経験しました