
強烈な光の正体は、地球に向かうと見込まれていた約1mの 小惑星だ。科学者の期待通りに現れた Sar2667(または2023 CX1) が空中で爆発したのだ。
この小惑星が接近してくることはあらかじめ予測されており、被害が及ばないとのことだったので、史上7回目となる大規模な天体ショーとなった。
英仏海峡を照らした閃光。小惑星 Sar2667が空中で爆発!
英仏海峡上で爆発が目撃されたのは2月13日午前3時ごろだ。未明の空に明るく巨大な流星が尾を引きながら落下してきた。空中で爆発した小惑星 Sar2667により、あたり一面がまぶしい光に包まれる。

サイズ的には年に数回。あらかじめ観測された事例としては7例目
火球としてやってきた Sar2667 のサイズはおよそ1m。現地メディアによると、爆発時の閃光は太陽とみまごうほど極めて明るく、イングランド南部とウェールズの大半で見られたそうだ。
宇宙マニアのKadeさんがとらえた圧巻のシーン
ロスアラモス国立研究所に籍を置くアメリカの物理学者で、小惑星の衝突による火球や地球規模の大災害の専門家でもある マーク・ボスロー氏は 「このサイズの火球は年に数回どこかで発生する」とコメント。Got It! How beautiful! #Sar2667 #Asteroid pic.twitter.com/tpLQkJpcCv
— Kade 🧑🏻🔬🌌 (@KadeFlowers) February 13, 2023
一方で、地球にやってくる小惑星の軌道が科学者により「事前に発見されることはめったにない」とも述べている。
実はいままで地球を目指す小惑星があらかじめ観測された事例はごくまれで、これが史上7例目となる。また今回は「データの取得に充分な警告を伴う人口密集地で発生した」事例としては史上初になるそうだ。
Austin Huffmasterさんがフランスとイギリス南岸から見た光景
Screen recording of the Meteor burning up over France a few moments ago. captured from https://t.co/Y4KB79GG1g @esaoperations @sentdefender pic.twitter.com/5554WPzum3
— Austin Huffmaster (@Austin_Huff59) February 13, 2023
ヨーロッパのアメリカ人にも観測を呼びかけたボスロー氏
この現象を予測していたボスロー氏は Sar2667 出現のおよそ1時間半前、13日午前1時39分には屋外に目を向けるようツイッターで呼びかけていた。おりしも当時はアメリカで絶大な人気を誇るスーパーボウルの真っ最中。そこで同氏はヨーロッパで夜更かししながら視聴する人に「テレビを消して空を見よう!」と熱心に周知した。
ヨーロッパでまだ寝ずにスーパーボウルを観戦中のアメリカ人へ。もし英仏海峡の近くにいるなら空でちょっと良いものが見れますよ。イギリス時間の午前3時にパリとロンドンの中間の方向を見上げてください。その他の場所では午前4時です。
ツイッターのユーザーが逃さずとらえた小惑星
小惑星到来のメッセージはツイッターでたちまち拡散。逃すものかと待ちかまえていたユーザーがその一部始終を見守った。イギリスのウェスト・サセックス州から
イギリスのイーウェルの路上から#Sar2667
— Chris Chatfield (@ChrisChatfield) February 13, 2023
Slowed to 25% shows it breaking up.
From #Crawley, West Sussex.#Meteor#Fireball pic.twitter.com/xea2bzsY6b
太陽みたいにまぶしい光You never know what you will see in this job. Tonight at 2:58am whilst on our way to an intruders on call in #Ewell , officers where treated to this #meteor flying through the sky before it burnt out in a flash of orange. pic.twitter.com/vKf3ygV107
— Roads Policing - Surrey Police - UK (@SurreyRoadCops) February 13, 2023
海からもきれいに見えて爆発音もくっきりBang! That’s not the sun. #asteroid pic.twitter.com/12HDs0oc1h
— Tom Williams (@tw__astro) February 13, 2023
こんな風に毎回ちゃんと予測できたら準備もできるし、一生ものの天体シーンもたくさん撮れそう。いつか日本でもこんな火球みてみたいものだ。⭐️Asteroid Sar2667 just before Earth impact, on Feb 13, 2023. 💫 ☄️ #Sar2667
— 𝐂𝐡𝐚𝐧𝐝𝐥𝐞𝐫 𝐏𝐚𝐫𝐤 𝐌𝐃 𝐅𝐀𝐂𝐏 (@CParkMD) February 13, 2023
pic.twitter.com/diK5gOycIX
References:dailystar / leicestermercury / KadeFlowers / Austin_Huff59 / wikipedia / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
直径1mの小惑星を事前に補足できるのは地味に凄いと思う。
まあ補足できるのは珍しいとのことだけど。
2. 匿名処理班
期待に応えて煌めいてくれた「Sar2667(または2023 CX1)」に敬礼
3. 匿名処理班
最後のは爆発音じゃないじゃん、あの距離だともっと時間を置いてくる
4. 匿名処理班
空中爆発してなかったらと考えると怖いな
海に直撃だと津波になる?ほどでもない?
5. 匿名処理班
これはデカい
6. 匿名処理班
イギリスの防空体制気になる
7. 匿名処理班
スーパーマンの最初のカプセルを思い出した
8. 匿名処理班
>>4
直径1mだと海に落ちても大きな津波は起きないと思う。
全て鉄でできていたとしても質量は4tほど。
これが10km/秒で衝突したとすると運動エネルギーは約2000億ジュール。
地震で言えばM4.3〜4.4程度。
まあ岸の近くに落ちればそこそこの波は来るかな?
9. 匿名処理班
大気があるって本当にありがたいな
10. 匿名処理班
都市部に落ちなくても上空通過したときの衝撃波で負傷者がでることもあるから
隕石マジ怖い
11. 匿名処理班
高校生だった頃にこんなのを見たことがありますわ…
チャリンコに乗って、日暮れたばかりの時間に家路を急いでいたら、真っ白な閃光が低空を右から左にギューン!!と…。
地上に落ちたか?位の高さでババッと空が一瞬真っ白に光って、でも無音で。
少し前を歩いていた中学生が同じ方向を見ていたので「今のみた?!何やったんやろ!!?」と動揺したのを思い出しました。
当時は割とマジで怖かったので(UFOかと思って)
こうやって動画で見れて謎が解けて良かったです、、ありがとう。
12. 匿名処理班
めっちゃ大気の中で爆発してるように見えるけど成層圏のかなり高いとこなのよね
13. 匿名処理班
もしかしてこれがダビデの星か。
14. 匿名処理班
1メートルでこれだもん
恐竜が滅ぶはずだわ
15. 匿名処理班
どうやったらこんなの近づいてるのが観測できるんだ
16. 匿名処理班
たかが石ころ一つ、ガンダムで押し出してやる!
ニャーガンダムは伊達じゃ無い!
17. 匿名処理班
日本は隕石に対処する天体危機観測機構があって
下地島に迎撃基地があるけどイギリスは存在しないのか。
「君の名は」の糸守町みたいになっちゃうぞ。
18. 匿名処理班
クローバーフィールドっていう映画の最後でな…少し違う話だけどゾクゾクするわこういうの
19. 匿名処理班
>>11
危なかったな。下手したらその中学生と心が入れ替わってたところだった
20. 匿名処理班
小隕石の間違いだろ。惑星が落ちてきたら地球が消し飛ぶわな
21. 匿名処理班
天蓋に衝突
22. 匿名処理班
ロシアからの核弾頭だ、と言われたら信じるかも
23. 匿名処理班
こういうのは一度、自分の目で見てみたいもんだね。一生ネタ話に困らないよ。
24. 匿名処理班
>>20
現代の惑星の定義ではなくて、旧来の惑星の意味かもしれん
そも「隕石」だって正確な定義としては使い方は間違っているからわかりゃいいんだよw
25. 匿名処理班
ロシアのチェリャビンスク?隕石の時もそうだけど、隕石に何かぶつかってるよね?
地球守られすぎw
26. 匿名処理班
緑色の火球が落ちてきてパアァァン!って爆発するのを2回見たことがあるけど、レアなのかな。
27. 匿名処理班
>>25
地球君の大気に衝突しております
普段は全く感じませんが我々は1平方メートル辺り1kg程度ある空気君に護られているので
落下してくる石っころによほどのサイズと強さがないと大気の防御壁を突破できない
なのでだいたいの場合は存在も知られず消えるし、火球になって目に触れることすらもレアです
その中で突破して地表に隕石を残すようなヤツは超エリート様々なんです
28. 匿名処理班
氷の塊なら蒸発して終わりだと思うけど、岩や鉄だったら爆発した残骸が降ってきそうだが何で出来てるのかな
29. 匿名処理班
>>20 >>24
そもそも惑星と小惑星は全く違うもんだっての
30. 匿名処理班
ドワナ クロゥズ マィ アーイズゥ
アィ ドワナ フォーゥル スリィープ
コザイ ミス ユゥ ベイベー
アィ ドワナ ミス スィング
コゥズ イブン フェン アィ ドリーム ユー
31.
32. 匿名処理班
>>17
基地の近くの中華料理店には可愛い女の子がたくさんいるんだよな
33. 匿名処理班
>>9
シミュレーションして比較しないとわかんないけ、大気がないと隕石は小さくならないけど、爆発四散しないので、直撃の部分とその周りのクレーター部くらいしか被害がでないから意外と被害は小さいかも。大気内で核爆発させると空気が熱膨張して爆風を出して被害を大きくするわけです。隕石でも同じことかなと。
隕石が大きいままのクレーターおよび周辺への被害と、大気で隕石が小さくなって地面まで来た時のクレーターと周辺への被害はどれくらい差があるかなというシミュレーションで、もしかすると一定よりも小さいと大気がないほうが良くてある一定範囲だけ大気があると被害が大きくて、もっと大きいとまた大気がないほうが被害が小さいとかあるかなーとかね。ま、現実には大気があるのであんまり意味ない比較かな。
ツングースカの隕石( 50-100m クラス)みたいなのが来ないことを願うけど、こればっかりは予想できないし・・・
34. 匿名処理班
>>29
「惑星」も「小惑星」もサイズの大小だけで、太陽を公転する天体の事を指します。「全く違うもん」ではなくて、人間が認識するサイズの違いだけで同じものです
木星サイズから極端なことを言えば1mサイズでも太陽を中心に公転していれば「惑星」です
その惑星(小惑星)を中心に公転するものは衛星と呼ばれています。これは違いますね
また惑星、例えば地球に突入してくる"物体"は基本的には太陽を中心に公転しているので、正しい表記を心がけるならば「惑星(あるいは小惑星)」で問題はありません
ただ、小さな物体の場合は「衛星」である可能性はもちろんあります。地球も可能性として輪を持つ可能性もが示唆されているので、そこからやってきた可能性は捨てられません
ついでに言えばこの現象は「火球」です。火球の落下軌道から着地点を探せば「隕石」が見つかることがあるかもしれませんが、現象としては「火球」です
火球の定義もわりと気分な所もありますが、これだけ光れば火球と呼んでも大丈夫だと思います
35. ブロク 夜桜や 夢に紛れて 降る、寝酒
🪐⛲ブロク 代謝医学🏍️👁️🪞👁️🌍🦖☄️
36. 匿名処理班
🍎👽で有名な木村さんが、2025年地球にみどりの彗星が近づくのよとおっしゃっているそうです。もっと大規模な天体ショーになってしまう??
37. 匿名処理班
君の名は。
38.
39. 匿名処理班
千葉県で最近合ったろ、あれはおちたけど
40. 匿名処理班
地ならし発現するのが英国じゃねーの
41. 匿名処理班
昔から言われている流れ星という奴だね。どの程度の大きさが来るのかなんて誰もわからない。でももっと発見できる様になるといいね。
42. 匿名処理班
たったの1mでこのエネルギーか。。
43. 匿名処理班
大気圏突入とかの熱が大気との摩擦じゃなく空気を圧縮していくことで熱を持ち弾けるというのがやはり正しいのだろうね。
摩擦だと隕石が途中で爆発するというのを証明できない、だが圧縮だと爆発は理解できるから。
44. 匿名処理班
わあ…肉眼で見てあわよくば落ちた隕石拾ってどこかに高額で売りたいわ〜
45. 匿名処理班
これもし2〜3メートルだったら地表に達していた可能性があったらしいな