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適度な水分補給が、老化を予防するという最新の研究結果

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(著) (編集)

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 最新の研究によると、水をあまり飲まない人は、慢性疾患になるリスクが高く、体の老化も速まる傾向にあるそうだ。

 『eBioMedicine』(2023年1月2日付)に掲載された論文によると、日常的に水分が不足している人は、実年齢よりも生物学的年齢が高い可能性が50%も高くなるという。

日常的な水分不足は健康にどう影響するか?

 すでにアメリカ国立衛生研究所(NIH)のチームが、2019年に行った研究で、マウスの水分補給を長期的に制限すると、寿命が6ヶ月短くなることを明らかにしていた。マウスの半年は、人間なら15年に相当する。

 そこで今回の研究では、マウスではなく人間を対象にし、水分摂取が健康や老化にが与える影響を調査した。

 分析されたデータは、1980年代後半から現在まで続けられている心臓の健康についてのものだ。

 この調査では、1万5000人以上の心臓の健康状態を平均25年以上にわたり追跡。その間数回にわたって血中の「血清ナトリウム値」や健康マーカー(血圧・免疫マーカー・血糖値など)が検査された。

 血清ナトリウム値は、体内の水分量を示す指標で、高いほど水分が少ないと考えられる。ちなみに健康な人なら135~146mmol/lが正常だ。

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photo by Pixabay

水分不足は老化を早め、慢性疾患のリスクも上がる

 血清ナトリウム値と健康マーカーとの関係の分析からは、まず血清ナトリウム値が142mmol/lを超える人は、生物学的な老化が早いことが明らかになっている。

 具体的には、血清ナトリウム値が142mmol/l以上の人は、生物学的な年齢が実年齢よりも高い可能性が15%上がる。血清ナトリウム値が144mmol/l以上になると、その確率は50%にまで跳ね上がる。

 また水分不足によって慢性疾患のリスクも高くなる。

 血清ナトリウム値が142mmol/lを超えると、心不全・糖尿病・認知症などのリスクが64%上昇。さらに血清ナトリウム値が最も高い人(144.5-146mmol/l)は、最も低い人に比べて早死にする確率が21%高かった。

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photo by Unsplash

ただし直接的な証拠ではないことに注意

 なお、こうした相関関係は必ずしも因果関係ではないことに注意してもらいたい。今回の結果は、常日頃から水分が不足していると寿命が短くなることの直接的な証拠ではない。

 日常的な水分不足は、ただ不健康なライフスタイルを反映しているだけなのかもしれない。その反対に水分が足りている人は、よく食べよく運動するライフスタイルのおかげなのかもしれない。

 それでも、水分不足が動物やヒトの細胞を老化させることを示した研究がいくつかある。

 そうした研究では、血清ナトリウム値の増加が炎症やDNAの損傷につながることを明らかにしているが、これらは老化をうながすものだ。

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photo by Unsplash

健康のためにもこまめな水分補給を

 研究チームのナタリア・ドミトリエワ氏は、血清ナトリウム値が142mmol/l以上ある人は、水をよく飲んだほうが健康的かもしれないと述べている。

 ある推定によると、半分以上の人たちが、推奨される水分量をきちんと摂取していないのだそうだ。だから水分補給と健康との関係がきちんと証明されれば、世界中の人々の健康に大きな影響を与える可能性があるとのこと。

それは世界的なレベルで大きな影響を与える可能性があります

体内水分量の減少は、血清ナトリウム値を上昇させる一番の要因です。ですから、今回の結果から、しっかり水分補給することが老化や慢性疾患の予防になると言えるわけです

References:Middle-age high normal serum sodium as a risk factor for accelerated biological aging, chronic diseases, and premature mortality – eBioMedicine / Drink water, live longer? Study finds link between hydration and aging / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 25件

コメントを書く

  1. これって日本の平均寿命の長さにも貢献してるかも?

    • 評価
    1. >>1
      平均寿命の長さは医療を受けられる体制か、とか色んな要素が関係するから何とも言えない。

      でも認知症の予防に水分の摂取が効果的、とはよく言われるね。

      • +4
  2. 何事も、滞留させるのは良くないってこと

    • +8
  3. 水は猛毒だぞ。毎日欠かさず飲んだ人間は200年後に100%亡くなっているからな!

    • +9
    1. ※3
      ミステリー調査班「話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!!」

      • +5
  4. 水を飲むのは重要だけど、飲みすぎると腎臓に負担が掛かって腎臓病になる。適度に飲んでいこう。

    • -5
    1. ※4
      ※10
      過ぎた状態をどれくらいで想像されているのかわかりませんが、水中毒の話でしたら10Lとかのレベルですので常軌を逸していることからあまり例にはなりません。
      通常腎臓は水は多いほうが負担が少ないとされています。尿を作る糸球体は壊れると復活しませんので、水分不足で壊してしまわないように水は多く飲むほうが益が大きいです。腎臓がやられてしまって透析を始めてしまうと平均余命は半分近くになってしまうことからも「害にならない程度になるべく多く水を飲む」ことが寿命を延ばすことに貢献する可能性は高いでしょう。
      個人的には人類は水辺で進化して、水を(汗や尿)多く使って暑さにも強く、持久力に優れた動物になったと思っています。体を汗で冷却できるのは人間くらいで走って汗をかいて狩りをできるわけですね。式典に出るとか、映画を見るとかでトイレに行かないようにしなくてはならないなどの用がなければなるべく水分を多く取ったほうが良いと思っています。タンパク質の残骸の窒素分を尿として排泄するわけで、鳥類のフンの白いところがこの窒素分の多い部分で人間等の尿相当ですね。鳥類は空を飛ぶために軽量化≒水分の少ない身体、少ない水分で窒素分排泄できる仕組みを得ました。人間はそうでないので水分を多く摂ったほうが良いと思います。

      • +10
      1. ※12
        水分過多の話は他の方も含め書かれています。
        最初に2行だけに反応しないでください。
        そこは前振りです。

        • -4
        1. ※21
          反証したいのならもっと具体的論理的な書き方にするといいと思うよ

          • +2
          1. ※22
            しばらく考えてしまいました。
            「この人は読解力がないのかな?」と。
            まず私は反証していません。
            あなたが的外れだと書いたのです。

            頑張って水を飲むよりコラーゲンなどで「生体内の水分保持を上げる」ほうがいいよ。
            というのが私の趣旨です。
            読み返してください。

            それに対してあなたが「反証」wしたのは飲水量のことです。
            ぜんぜん「反証」wになっていません。
            もし「反証」wしいたいなら「身体の中でのコラーゲン保水力」についてデータを書いてそこから否定してください(わたしは漢方の経験則から書いてます)。

            全く理解しないで書くのは止めたほうがいいですよ。
            学生時代、指導教官から言われたことはないですか?
            「もっとよく読みなさい」と。

            • -1
    1. >>7
      こういう、言葉は理解できても論旨を理解できない人って、シンプルに”学がない”って感じ

      • +2
  5. 水の飲みすぎは良くないのだが…腎臓や心臓に負担をかける

    漢方では赤ん坊が体内水分率が高くて歳をとるにつれて減っていくという考え、乳児が亡くなると壷に入れて埋めたのだが、それが数年で溶けて消えるのも身体がまだほぼ水分だからという
    近年、西洋医学もこれを追証する研究を出してきたんだが…

    水分を保持するのに何を持ってするかが大切で、塩分などではだめだめで、やはりコラーゲンとかヒアルロン酸などの軟骨成分がいいらしい
    と、ここで漢方に戻るのだが、楊貴妃は燕の巣や手羽先、白キクラゲ、ライチ、イチジク、デーツ、クコ、グルジアワインなど好んで食べたそうだ
    多くのコラーゲンと適量コレステロール、ビタミン、ポリフェノールをたえず補充していたのは間違いない
    美容業界がこれらに倣うのは当然だ

    ただただ水を飲むのは賛成しない、もちろん制限して熱中症や脳血栓などを起こしてはいけないが
    身体の水分量を上げるには手羽先やゼリーなど多めに摂るのが良いと思う(当然、塩分と糖分の摂り過ぎには注意)

    • -4
    1. >>10
      “適度”な水分補給が大事と書かれている記事で  
      反論の根拠が
      水の”飲み過ぎ”は良くない は笑いものだね

      • +3
  6. 水が豊富でない地域の苦労してる人ってものすごい老けて見えるもんな
    生活環境って大事ね

    • 評価
  7. ま、夏場でも水だの麦茶だのがぶ飲みしてるお年寄りって見ないもんね

    • 評価
  8. 何十年も前、加山雄三の母小桜葉子は「二枚目俳優上原謙の妻」として「健康」「美」を追求してあらゆる研究をし、水を沢山飲むってのを推奨していたのを覚えている。でも50歳ちょい過ぎで亡くなった。原因の一つは腎臓損傷(スキー事故が原因か)

    • 評価
  9. 飲むだけでなく出すのが大事と昔聞いた

    • +1
  10. 歳とると夜中トイレに起きてしまうから夜あまり水を飲みたくない・・・

    • +2
  11. 「推奨される水分量」ってのも曖昧な表現だな

    • +4
  12. 水めっちゃ飲むけど、確かに健康です。

    • 評価
  13. 腎不全の猫は水よく飲むし(泣)、水がすぐ飲めるようにしておくことが推奨されてるから、ほどほどに水を飲むのが腎臓に負担がかからないのでは?

    • +1
  14. 昔からボケ防止は水分補給だろ?
    尿漏れが嫌で水分控えてボケたり脳梗塞なんて定番じゃないの?

    • +3
  15. 水分摂取量の目安は体重に
    30歳未満は40ml、30~55歳は35ml、56歳以上は30mlをかけると出るよー

    • 評価

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