
このたびお披露目された「SPD1」は、老朽化が進んでいるにもかかわらず、人手不足で手が打てない下水道管の状態チェックを人の代わりにしてくれるのだ。
海外メディアも思わず注目。さまざまな太さの管にフィットする多脚歩行式で、単体でも群体でも効率的にコツコツ働くクモたちなのだ。
SPD1|新型ワークロイド クモ型ロボット 多脚歩行式ロボット【tmsuk】
下水道管を調査!蜘蛛そっくりな多脚歩行式ロボット「SPD1」
今月7日、日本のロボット企業テムザック(本社・京都)が蜘蛛そっくりな姿かたちの多脚歩行式ロボット「SPD1」を披露した。
彼らの仕事は人手不足の現場に出向き、狭い下水管などをせっせと歩いて調査すること。

たとえ調査の途中で管の太さが変わっても、この8本脚が開閉して内側の径にフィットするのでそのまま進むことができるのだ。
大きさおよそ25cm。扱いやすいコントローラーで作動
「SPD1」プロトタイプの基本サイズは21×25×25cm。重さは約3.5kg。基本はカメラ無しだが、上部カメラ(Raspbwrry Pi Camera V2)や360度カメラ(XDV360)付きなどのオプション仕様もある。
対応する管の太さは200から300mm。電動だが充電式ではなく電源ケーブル式(DC 12.5V)で、操作方法は誰でも扱いやすいコントローラー。また通信は有線LANだそう。
なお今の時点では(2022年11月8日時点)はこのスペックだが、今後はアームを加えるなど他の作業にも使える機能展開も思案中とのこと。
おすすめは3体セット。仕事の役割分担が可能
ユニークかつ実用的な 「SPD1 」に魅了された海外メディアは、この小型ワークロイドのカメラ付きならその場の様子をリアルタイムで配信できる点にも着目。またその大きな「目」がLEDのスポットライトにもなり、トンネル探検さながらに下水管を見回りつつ周囲をナビするセンサーを備えていると報じている。


現在はプロトタイプを公開。製品発表は実証実験後
気になるお値段はまだ未定。現在公開中のものはプロトタイプで、製品としての発表は下水道管調査の実証実験を終えた後の来年になるもよう。人のため、人の代わりに働いてくれるだけでなく、群体になって効率的にお仕事をこなせるSPD1。このサイズと機能なら下水管に限らず、他の点検調査も軽々とやってのけてくれそう。

人が入れない危険な場所や人手が足らない現場でも、こんなワークロイドたちが働いてくれる日も近いのか?
今後も活躍してくれそうな「SPD1」が気になる人は株式会社テムザックの公式サイトをチェックだ。
References:designtaxi / tmsuk / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
色的にフチコマだな!
2. 匿名処理班
タチコマみたいでかわいい!
3. 匿名処理班
そのうち草薙少佐を乗っけて戦ったり
パトレイバーと戦うくらい進化するんだな。
4. 匿名処理班
クラシアンは関係ない
5. 匿名処理班
天然オイルか
6. 匿名処理班
これはテオヤンセン機構の自由度2ぐらいの単純なロボットっぽいな
移動に必要な力が少ないメリットはあるが、転けたら立ち上がれない感じ
7. 匿名処理班
皆タチコマ等攻殻機動隊コメやな 自分も書き込みに来たw
これタチコマ達の遠い祖先になったりして
8. 匿名処理班
天然オイル入れないと
9. 匿名処理班
ちょっと怖い。
10. 匿名処理班
複数機だと一体がなにかにひっかかっても
残りが押したり引いたりして助けられるかもしれないからいいよね
ひっくり返ったリクガメの助け合いみたいなメンテロボ
かわいいな
11. 匿名処理班
最初の写真見て,JUNK HEAD みたいだと思ったのは自分だけかな。
12. 匿名処理班
※1
暗闇では色は関係ないけどねw
どうしてかわからないけど生物を模した形にするとうまくいくってことが多いから、今回はクモ型でってことなんですね。カメラの配置がハエトリグモを彷彿させていい感じ。活躍を期待します。個人的には脚は外骨格型なのを期待したけど、回転モーターだと難しいからですね。筋肉みたいに伸び縮みなリニアモーターが使いやすくなると動きが生物風になりやすくていんだけど、まだ難しいだろうな
13. 匿名処理班
真ん中のデカいのがカメラで、上の4つはLEDライト?