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体長4m!巨大なホホジロザメがアメリカの観光地に接近

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(著) (編集)

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image credit:@OCEARCH/twitter
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 今月24日海洋生物の移動状況を調査する研究団体が、アメリカの有名ビーチリゾートのすぐ近くに体長およそ4メートルもあるオスのホホジロザメが潜んでいたことを明かした。

 追跡タグをつけた「ボブ」という愛称のこのサメは、ここ数日アメリカ東部のニュージャージー州の沖から海岸沿いに南下するルートをたどり南下を続けていたという。

 温かい海を目指す旅の途中か、今月23日にはバージニア州の沖まで到達していたボブ。

 ギネス記録で有名な観光スポット、バージニアビーチのそばまで来ていたホホジロザメに地元メディアが注目している。

人気のビーチに接近していたホホジロザメのボブ。さらに南へ

 今月24日世界一長いビーチで有名なアメリカのバージニア州のバージニアビーチに接近していたオスのホホジロザメが、ビーチを離れさらに南へと移動した。

成熟したオスのホホジロザメのボブがバージニア ビーチから南へ移動しました。 昨年ノバスコシア沖で彼を調査した時は体重593キロ、体長は4.1メートル以上ありました。 南に旅するボブの追跡を楽しみにしています。

 ボブという愛称をもつこのサメは現在アメリカの東海岸沿いを南下中とみられている。

 サメなどの移動調査を行う非営利団体OCEARCHのマップによると、追跡タグをつけたボブは今年9月22日にはマサチューセッツ州のケープコッド沖、翌10月21日にはニュージャージー州の沖と、南下の旅を続けているという。

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image credit:ocearch.org

 なおビーチ通過前日の23日には、メリーランド州の北部からバージニア州の南部に位置するチェサピーク湾の河口付近まで来ていたそうだ。

冬は南へ向かう傾向があるホホジロザメ。目的は餌?

 アメリカの東海岸沖では、追跡されたホホジロザメが季節によって移動する様子が観察されており、冬は南のフロリダ州へ、夏はカナダのノバスコシア州を目指して北に泳ぐのが一般的だという。

 だがフロリダ大学でサメの研究を行うギャビン・ネイラー氏は、ホホジロザメが季節ではなく餌に左右されて移動する可能性を上げている。

北半球でよく移動するサメのほとんどの種が、冬は餌を求めて南に移動します。実際多くの動物が動かすのは餌不足ですから。

カナダ海域からフロリダに移動するホホジロザメはよく見かけますよ。ただそれはあくまで傾向で絶対のルールではないので例外もいるでしょう。ホホジロザメは体が大きく、体温も海水温にさほど左右されません。つまり季節によって移動しないホホジロザメもいるということです。

 一方OCEARCH が追跡する他のサメは東海岸付近でウロウロしているそうだ。

 アメリカのマサチューセッツ州とカナダの沖にかかるメイン湾に体重500キロを超える個体がいたり、もっと北のカナダのノバスコシア州のケープブレトン島周辺に滞在している個体もいる。

1年前は体長4.1メートル、体重593キロだったボブ

 OCEARCH は、海洋生物の種の研究のためサメやアザラシ、イルカなどに追跡タグをつける非営利団体だ。

 そのスタッフがボブに追跡タグをつけた時期は2021年。カナダの海岸沖でのこと。

 タグ付けの遠征の際、OCEARCH の研究者は釣り糸で捕獲したサメにタグを付けた後、血液と組織のサンプルを採取する。

 そこから生殖周期、餌、プラスチックごみや寄生虫などを調査するのだが、その間サメはホースから出続ける水流で保護される。

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 このように高い酸素供給量を維持された個体は落ち着きつきを取り戻すという。

 なおその翌年である今年の夏はボブはあまり北上せず、マサチューセッツ州東端のケープコッドあたりにとどまっていた。しかし秋になりそこから南へと移動し始めたようだ。

 以下は同年1月にOCEARCHが投稿した動画。タグ装着時のボブは体長4.1メートル、体重は593キロもあった。

Male Mature White Shark

サメの種の存続の脅威は人間

 国際自然保護連合 (IUCN) のレッド リストによると、ホホジロザメは「絶滅危惧種」であり、過去数世紀の間に個体数が30%~49%も減っている。

 捕食者としての能力も高く獰猛な性格で、成長すると最大 6メートル以上、重さ 2トンを超える個体もいるというホホジロザメ。

 そんなホホジロザメが減る原因は主に人間の行動と考えられている。人間による乱獲やプラスチックの汚染などで数千匹のサメが死亡しているからだ。

 しかしもし今のボブが渡り鳥のようにフロリダのみを目指してるのではなく、単に餌を探しているなら、この先周辺のビーチを訪れた人と出くわす恐れも無くはないだろう。

 ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメの生息域は世界中にあり、主に温帯地域の海岸線近くにいることが多く、人を襲う例もある。

 ホホジロザメの種としての脅威は人間らしいので、ある意味どちらが怖いのかもわからないが、海によく行く人はサメの攻撃が頻繁に発生しているような場所を避けるなどの対策は心しておいた方がよいだろう。

References:newsweek / dailystar / twitter / youtube / appなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 7件

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  1. 呼吸を助けるためとはいえ、シン・ゴジラよろしく口にパイプを突っ込んで水を注ぎ続ける絵面はシュールだな…。

    • +1
  2. ICUNでの規定では

    絶滅(EX)
    野生絶滅(EW)
    絶滅危惧IA類(CR)
    絶滅危惧IB類(EN)
    絶滅危惧II類(VU)
    準絶滅危惧(NT)
    情報不足(DD)

    と分かれており、ホオジロザメはこの中の「絶滅危惧II類(VU)」です

    • 評価
  3. 魚って海水の塩分どうしてんの
    お口パクパクするだけで海水ゴクゴク飲んじゃうじゃん
    そしたら塩分取りすぎで死んじゃうし塩味ついちゃうじゃん
    でも実際は食卓にならんだらわざわざ醤油かけるじゃん
    エラ呼吸のエラて酸素のみを抽出できるんか?凄くない?

    • -1
    1. >>7
      エラを通った海水は食道には入らずに排出されるよ。
      そしてエラには毛細血管があって、人間の肺と同じように酸素を血液に取り込むよ。

      ちなみに人間は普通の水に溶けている酸素では薄すぎて呼吸が出来ないけど、高濃度の酸素を含む水の中でマウスをしばらく呼吸させた実験があるので、条件が揃えば液体の中でも呼吸できるよ。

      • 評価
  4. 最近の論文でホホジロザメ筋組織からの非致死的方法での繁殖状態を調べてるのがあったね(正確にはその方法が実際に使えるか実証したってやつだけど)
    あっちもマサチューセッツ州ケープコッド沖のサメちゃん達を使ってたから識者の中じゃ有名な海域みたい

    • 評価

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