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親子でしか行動しないクマの母親同士が友情関係を結んだ奇跡的光景が目撃される

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(著)

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 アメリカ・アラスカ州にあるカトマイ国立公園では、園内を流れる川を上るサケを狩るために毎年夏から初秋にかけて野生のハイイログマ(通称グリスリー)が姿を現す。

 そこで毎年、公園内の川付近に設置したる通称「クマカム」と呼ばれる5台のカメラで、クマのライブ映像を『explore.org』が配信されるのだが、その光景を見るのを楽しみにしている人も多い。

 冬眠に備えて脂肪を蓄えた太ったクマたちの姿が注目を集めているなか、子供を連れた2頭の母グマが一緒にいる非常に珍しい姿が捉えられた。通常クマは母子だけで行動するのに、この母グマたちは友情関係を結んだようだ。

ハイイログマの2家族が一緒に行動

 通常、子供を連れた母親のハイイログマは、部外者に脅かされる可能性を警戒し、独立した家族として暮らしている。

 だが、今年は視聴者や専門家を驚かせる光景がクマカムに捉えられた。

 カトマイ国立公園で撮影された映像には、それぞれ自分の子供を連れた母グマ2頭が一緒に行動している姿があったのだ。

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image credit:Courtesy of Ronnie Rossetti

 元カトマイ公園のレンジャーで、現在『explore.org』で常駐ナチュラリストを務めるマイク・フィッツ氏は、このように語っている。

母親と子グマは通常単独で行動するので、2つの家族がこのように仲良くしているのを見たことはなく、非常に珍しい光景と言えるでしょう。

 他のスタッフも、グループ行動している母グマと子グマの2家族に驚きを隠せず、「今年の目玉となるストーリー」だと述べている。

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image credit:Courtesy of Michelle Pepper

2頭の母グマは伝説のクマの子孫

 実は、この2頭の母グマは、909と910 で、毎年恒例の元「肥満グマウィークコンテスト」のチャンピオンである伝説のクマ、409 の子孫だ。

 肥満グマウィークコンテストは、クマが冬眠に向けて成長している様子を祝うためのオンラインイベントで、2014年から毎年恒例となっている。

 視聴者は『explore.org』から投票が可能だ。

 909は驚くほど肥えた1歳の子グマを連れており、910 は今年生まれたとみられる子グマを連れている。

 母グマと子グマたちの関係性は叔母と従兄弟になるということだが、たとえ母グマが姉妹同士であっても、その関係性がそれぞれの家族を近づける理由にはならないという。

 だが、この2家族はカトマイのクマにとって人気の釣り場となるブルックス川地域の様々な場所で、一緒にサケ釣りをしたり、昼寝をしたり、遊んだり、移動したりするなど、常にグループ行動をしている姿が目撃されている。

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image credit:Courtesy of Zaz Ouille

 2家族がこの珍しい家族団結に至った全ての状況を知ることは不可能だが、専門家から見ても2家族が強い友情を築き、信頼し合っていることは明らかなようだ。

 これから、寒さが厳しい冬がやってくる。クマたちは、長い冬の飢饉をしのぐ準備として、できるだけ多くの魚を食べておかなければならない。

 たっぷりと腹ごしらえをした後は、それぞれの巣穴を探し出すことになるが、いまだに2家族は一緒に行動し、過ごしているということだ。

References:Park rangers saw something unprecedented in this year’s ‘Fat Bear Week’ bears | Mashable/ written by Scarlet / edited by / parumo

追記:(2022/10/12)本文を一部訂正して再送します。

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この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. 伝説のヒグマの子孫たち…
    なんかすごい強い個体が生まれそうな響きだな

    • +9
  2. 世の中には、気が合うとか馬が合うとかいう関係があるってことさ

    • +9
  3. 子熊の天敵はオス熊なんだよね。オス熊に子供が襲われないよう母親同士で助け合うのは賢いね

    • +20
  4. 姉妹クマがなんらかの理由で離れなかったのですね
    とは言え繁殖期に姉妹+子供が居るとオスの子殺しに遭うので一旦は離れていたか

    クマは交尾後に数ヶ月経ってからメスの栄養状況によって妊娠するか否かの選択ができる特殊な生態を持ってます
    ですが流石に年子を隠せるほどの期間は聞いたことがないので同時に妊娠させるのは無理でしょうし

    • 評価
  5. クマのお尻の丸みってなんでこんなに可愛いんだろう(*’ω’*)

    • +3
  6. しかし彼らをルーツに集団行動(狩や子育て)するクマが誕生したら、わしら人間はひとたまりもないのでは。
    ところで元毎年ってどういう意味なの?

    • +3
    1. >>11
      想像だけど、「元」を「チャンピオン」の前に入れようとして間違えたとか?
      パルモはうっかりさんだから

      • +2
  7. かわえぇのぅ…
    こうして安全に眺めてる限りは…

    • +8
  8. 生き残り易い選択をしたとかなのかな
    個体数が減ってるならそう言う試行錯誤も有りそう

    • +4
  9. 樹上で単独生活してたネコ科動物からライオンみたいに群れで生きる動物出てきたんだし
    長い目で見て新しい進化の萌芽なのでは?

    • +5
  10. 親戚づきあいしたほうが得じゃない?と気付いた個体なのかしら。

    • +3
  11. 人間でいうならシスターフッドという感じかな?

    • +3
  12. 見ている分には可愛いけれど、狼のような社会性を築きだしたらと思うとゾッとしないな。
    進化にはそういう課程があるのかもだけれどさ。

    • +3
  13. 進化の過程かもな
    ネコ科とかも強いから大抵群れないけどライオンはハイエナに脅かされて群れ作るようになったって聞いたことがあるし
    チーターも群れ作り出してるし数十年数百年立ったらクマも群れるようになってそう

    • 評価

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