
image credit:chronicallypersevering/Instagram
慢性疾患を患うアメリカ・ミシガン州に住む女性は車椅子生活を送っており、パイパーという介助犬が彼女のサポートをしている。ある日、新しい治療を受けた女性は、久しぶりに杖をついて歩くことができた。
その姿を初めて見たパイパーは、普段介助犬として興奮を抑制するよう訓練されているが、よほど嬉しかったのだろう、飼い主のそばで飛び跳ねたのだ。
慢性疾患を受け入れ生きる女性
ミシガン州に住むシエナさんは、慢性疾患のためにどんどん体の自由が奪われ、車椅子で生活するようになって久しい。そんな彼女を生活を常にサポートしてくれているのが、介助犬のパイパー(オス 5歳)だ。ハイパーは車いす生活を送る前からシエナさんと共に暮らしていた。
横隔膜ペースメーカーを埋め込んでいるシエナさんは、様々な健康障がいを抱えている。
それでも、車椅子生活になる前の、体調が良いときには、パイパーと一緒にアリゾナでハイキングをしたり、東海岸に海水浴にいったりと、日々の暮らしを楽しんできた。
しかし、不調は突然襲ってくる。シエナさんは、低カリウム血症性周期性麻痺のために、低血糖や定期的な麻痺発作、片頭痛、マスト細胞アレルギー反応などが起こりやすい。
そんなシエナさんの体調の変化を、パイパーはいち早く察知し警告するよう訓練を受けている。
他にも、ドアを閉めたり、物を拾ったり、ハンディキャップ用のボタンを押したりなど、移動や日常の生活を支えてくれている。
歩いた飼い主を初めて見て、うれしくて飛び跳ねたパイパー
8月9日、シエナさんは新しい治療を受けたこともあり、車椅子なしで歩く練習を始めた。杖だけで、ゆっくりとだが前に数歩踏み出した飼い主を見て、そばに寄り添っていたパイパーは、思わず飛び跳ねたのだ。
通常、介助犬は興奮を抑制するよう訓練されている。だが、パイパーにとってシエナさんの歩く姿を見たのは久しぶりで、うれしさをこらえきれなかったようだ。
思わず、素直な喜びを表現してしまったのだろう。何度もシエナさんを見てジャンプするパイパーの姿を見て、シエナさんにも笑顔がこぼれた。
偶然にも、この週パイパーは5歳の誕生日を迎えたそうだ。
シエナさんは自身のインスタグラム、最も困難な瞬間に寄り添い、喜びも悲しみも分かち合ってくれるパイパーに感謝と祝福の言葉を綴った。
誕生日おめでとう、パイパー。
この日、私がすっごく久しぶりに最初の数歩を踏み出したのを見て、パイパーは大きな喜びを表現してくれました。
あなたが日々、私を支えてくれているからこそ歩くことができたのよ。いつも私のそばにいてくれて、本当にありがとう!
移動介助犬として、また医療警告犬として、シエナさんをサポートするパイパーとまさに二人三脚の毎日を過ごすシエナさん。頼もしいパートナーについて、このように話している。
パイパーは、移動補助具の隣で働く方法を知っていて、変化し続ける私の障がいを軽減する方法を常に学んでいます。パイパーとの動画がシェアされたシエナさんのインスタグラムアカウント『chronicallypersevering』では、慢性疾患を受け入れながら強く生きるシエナさんの思いが綴られてあり、多くのユーザーに感動と勇気を与えてくれている。
いつも私を笑わせてくれるパイパーは、私にとって一番のチアリーダーです。パイパーの存在がなければ、私は今日ここにいなかったでしょう。
多分、パイパーは私が歩いたのを見て、かつて私たちが一緒にしていた大好きだったこと、例えば一緒にビーチに行ったり、ハイキングをしたりといったことを、もしかしたらこれから先の訓練で、またできるようになるかもしれないと思ったのではないかと思います。
だからこそ、私が一歩を踏み出した時、あのように喜んでくれたのでしょう。
References:Service Dog Jumps For Joy When He Sees Mom Finally Walk Again - The Dodo/ written by Scarlet / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
シエナが立った!シエナが立った!
2. 匿名処理班
緩くなった涙腺に効く
3. 匿名処理班
うちの子は
見ていないと
すぐいなくなる。🐶←居ぬ
4. 匿名処理班
喜んでいても、飼い主には飛びかからない理性の持ち主。
泣ける!!
5. 匿名処理班
てぇてぇ
6. 匿名処理班
しずかちゃんのパパが言ってた、人にとって最も大切なこと。
それを知ってるパイパーは、もう人間ってことでいいんじゃないかな…
7. 匿名処理班
この喜ぶ姿は涙腺に来るな
8.
9. 匿名処理班
くちひげがかわいいぞ
10. 匿名処理班
素敵〜✨
11. 匿名処理班
喜び方がもう、控え目で歩行の邪魔にならない様
でも嬉しさが湧き出てしょうがないっていう
わんこってほんとに人間の良いパートナーだよ
12. 匿名処理班
弱りゆく飼い主に向かって(これってもしかしたらまたビーチに行ける日がくるかも、)って、ほんとははしゃいじゃダメなのに見守るだけの人生なの辛い
健康な家族に飼われた犬は何度もビーチで全力疾走してるんでしょう?
ぶっちゃけ犬好きじゃないし、ペットなんて人間様が充足するための愛玩動物だし、飼ってるご家庭の環境はそれぞれだし便利に使役できるならそれで良いと思うんだけど
だけどやっぱなんかツラいなぁ。
イヌは群れで暮らす生き物だから、運動や活動的ゲームなんかよりもボスの指示に従って暮らすことそのものが幸せなんだと信じるわ。
13. 匿名処理班
こんなん見たら泣いちゃうだろうが〜
14. 匿名処理班
>>12
彼女のインスタ見てみるといいよ
かなり活動的だから
15. 匿名処理班
クララが歩いた! 訓練を受けたワン太でも、我慢できないことがあったのか!
16. 匿名処理班
>>14
教えてくれてありがとう!
他の犬にできることを羨ましく思わないパック関係を構築されてるなら、なんか救われるわ
介護犬の便利さは良くわかるんだけど、5歳とかの普通のペットならはしゃぎたい盛りの犬を障がい者のお手伝いに捧げるのはなんかかわいそうに思う気持ちもあるんだ
17. 匿名処理班
良かったね
18. 匿名処理班
※16
その気持ちはよく分かるよ。でも人間も一緒でさ、学者になって役に立ちたいと小中高大を受験や学業に捧げる子供に、遊びたい暴れたいヤりたい盛りの10~20代を奪われてかわいそうとは言わない。親の介護に献身する成人や、結婚して家庭に入った女性にだって、働き盛りの大人なのに…とは言わない。
「誰かのために」を自分の幸せとしたその気高い心に対して失礼だし、その失礼な哀れみは他人の幸福を自分の枠組みで断じようとする傲慢から来るんだと思う。
人生は周りに与えられる部分もあるけど、それが押し付けかどうかなんて結局当人にしか決められないから、私たちはただ謙虚な心で傍観して時には共に祝ったり怒ったり共感するだけで良いと思うよ。
以上はあくまで私見だけど、あなたの心の安らぎの一助になればよかったです。
19. 匿名処理班
>>16
わかるよ
走り回ってはしゃぎ倒す日々を過ごしてる犬もいるもんね
この犬について言えば、私には
大好きなご主人と一緒にクエストがたくさんある日々を過ごしてるように見える
ほかの介助犬もたくさん感謝されながら
日々クエストをしてるんだと思う
犬としては自分で選んだわけではないとしても
結構やりがいがあるってか楽しい日々なんじゃないかと思うんだよね
20. 匿名処理班
※12
きみはかわいそうな人だな
21. 匿名処理班
>>12
このシエナさんと同じような症状があり介助犬に助けられて生活している者です
他の介助犬がどう暮らしているかは分からないけれど、うちの犬は普通のペットと同じようにドッグランへ行ったり公園でピクニックをしたり私の世話を忘れて走り回れる時間を作るようにしています
私が眠っている時、車椅子ではなくソファで休む時間、普通のペットのように玩具で遊ぶこともあるし、わんちゅーるが大好きな少し賢い普通の犬でいられる時間があります
縁があり我が家に来て私を助けてくれる以上、私は私を助けてくれる彼に最大限の幸せを約束すると誓って暮らしています
負担を強いるだけではない犬との関係が病状が回復する見込みの少ない私達の心の救いにもなっているのです
22. 匿名処理班
歩いてる姿を初めて見たじゃなくて久しぶりに見ただよね
23. 匿名処理班
なんという尊い関係だろう
シエナさんのコメントも素敵
24. 匿名処理班
私も低カリウム血症で周期性四肢麻痺になった。
今は薬でコントロールできてるけど。
今はまだ転勤族で働いているけど いつどうなるかわからない。
パイパーのような介護犬に出会い シエナさんの様に心穏やかに過ごし、死にたい。
25.
26. 匿名処理班
犬と人間の絆を感じる映像だったな
27. 匿名処理班
ほとんど全ての犬は主の事が魂の奥から好きだからな
そりゃ嬉しいだろうよ・・・
28. 匿名処理班
>>24
あなたの人生がなんかいい感じになるように祈るよ
29. 匿名処理班
※12
キミなんで生きてるの?