メインコンテンツにスキップ

バンクシーはなぜ誰にも見つからず作品を仕上げることができるのか?

記事の本文にスキップ

52件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 イギリスを拠点とする正体不明のアーティスト「バンクシー」は、街中の壁などに人知れずグラフィティ作品を残すことで知られる、ストリートアーティストだ。

 長年の創作活動にもかかわらず、なぜバンクシーは誰にも見つからないのか? バンクシーの『Great British Spraycation』シリーズの元所有者が、彼が人知れず作品を制作するその巧妙な手口を明かしている。

 かねてからバンクシーは個人ではなく、じつは集団なのではないかという噂があったが、所有者の証言は噂の正しさをうかがわせるものだ。

いつのまにか落書きされていた馬小屋のミニチュア

 昨年、イギリス、イーストアングリア州のさまざまな町に突如として数点のバンクシー作品が出現した。

 そのうちの1つが、グレート・ヤーマスにある模型テーマパーク「メリベール・モデル・ビレッジ(Merrivale Model Village)」にあった茅葺(かやぶき)屋根の馬小屋のミニチュアだ。

 「バンクシー」「とことんやれ(go big or go home)」と書かれた小さな落書きが特徴の作品である。

Facebookで開く

 作品はいつの間にかそこにあり、「メリベール・モデル・ビレッジ」の元オーナー、フランク・ニューサム氏は訪問客に指摘されて初めて気付いたという。

 だが、それから1年後、防犯カメラの記録を調べたニューサム氏は、バンクシーが誰にも知られずに作品を制作する巧妙な手口を、BBCに語り出した。

 「彼らは下調べをしていたはずだ」「夜間は周囲に防犯カメラがあるので、侵入者がいればすぐわかるんだ。バンクシーは白昼堂々やってのけたのさ」

1台のドローンと2つのグループ

 すべての始まりは、ビレッジ上空を1台のドローンが飛んでいたことだったという。

 「釣り用の網でどうにかそいつを捕獲することができた。そいつが墜落してガラスが飛散したことの方が心配だった」とニューサム氏は言う。

 おそらくバンクシーはドローンでビレッジ全体を確認していたのだろう。ニューサム氏はちょうどその時の防犯カメラの映像を確認してみることにした。

 「2つのグループが来ていたんだ。ビーチ用のクールボックスを持った3人の若者。それから少年少女のグループ。コロナ規制があったのでマスクを着用していた」

 どうもグループの一部は陽動が任務であったようだ。

 「彼らは売店で写真を撮られるのを嫌がっていた。それからビレッジの反対側で騒動が起きた。グループの連中が騒ぎ始めたんだ」

 「それでスタッフの気がそれた隙を狙って、別の仲間が描いたんだろう」

 じつはバンクシーは個人ではなく、アーティスト集団であるという噂がある。

 防犯カメラを分析したニューサム氏の証言は、その説を裏付けている。そうでなければ、これまで製作現場を誰にも見られずに作品を残すことなどできなかったに違いないだろう。

バンクシーの作品

 ニューサム氏は最初それがバンクシーの作品だとは信じられなかったそうだ。

本物とは思わなかったが、万が一ということもあるので、放置できなかった。

それでみんなが交代で見張りをして、確認が取れてから、安全なところに運んだんだ。

毎晩現場から持ち帰って、朝になったら別のルートで戻すなんてことをやったよ

Facebookで開く

 なんと、その場で2400万円で買い取ると申し出た人物もいたという。しかもその人物は2時間後に戻ってきて、さらに倍額を提示してきたそうだ。

 だが本作品についた価格はそれどころではなかった。今年初めに開催されたオークションでは、最終的に1億2900万円で落札されている。

 健康上の理由からすでにビレッジから退職したニューサム氏は、「まるで映画のような出来事だった」と語っている。

 なお彼はペストコントロール(バンクシー作品の認証機関)に「なぜ自分たちだったのか?」と問い合わせてみたが、何も教えてもらえなかったとのことだ。

References:The Clever Tactic Banksy Used To Do His Art In Secret Without Anyone Noticing / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 52件

コメントを書く

  1. 夜中コソコソやってんでしょ、泥棒みたいに。

    • +20
  2. バンクシーとか知らんやつだったら、人ん家に落書きしやがって!ってなるな

    有名だからって公共の場所とか人の土地とかに落書きしていいのか?

    • +40
    1. >>2
      大抵はダメだから芸術テロリストと呼ばれてる。

      ただ、「有名だから」は逆。
      むしろそうする事で「有名になった」と考えるべき。
      それがどういう意味なのかは、人によって捉え方は色々だろうけど。

      • +2
    2. >>2
      許される存在ならあり、ということだね。要するに所有者が被害届を出すかどうかだから。

      • +4
    3. ※2
      まぁ前に速攻で”落書き”ということで消された絵もあったなぁ。

      それはさておき絵を描いているのは少なくとも数人はいるのでは?と以前から思っていたけど、輸送とかロジを考えると結構な人数だろうとは思うけど、誰も口を割らないのは不思議だわな。

      • +3
  3. バンクシーに複雑な気持ち抱いてたけど
    アトム絵が消された時に落書きも時には大事なアート作品になるんだと思い知った
    無くなった時にハッとさせられたよ

    • -15
    1. ※3
      落書きアートやる人たちはその前提で描いてると思うけど
      消されるまで含めてアートでしょ

      • +2
      1. ※18
        ストリートアートはそこにあってこそなんだがね…
        当事者に聞いたわけでもなく、自分がそう思ってるってだけの事をよくもまあ常識みたいに語れるよなぁ

        • -15
        1. ※26
          じゃあそこに描くなよ
          ついでにいうとそれは一部の意見に過ぎないぞ

          • +6
          1. ※41
            一部って…そこに描かれてなきゃストリートアートじゃないんだぞ、言うまでもないw
            多分消されるまでアートとか言っちゃう人は、自分で作って””自分で消す””サンドアートやら概念芸術と混同してるんだろうね

            • -5
  4. なぜ誰にも見つかってないのにバンクシーだとわかるのか

    • +12
  5. バンクシーの作品に高額を付ける奴もバンクシーの可能性がある
    組織的にプロデュースしているのかもしれない

    • +29
  6. これはいつものよりあんまりな出来に思えるんだけど、本当にバンクシーなの?

    • +4
  7. バンクシー、後々関係者が歳取って承認欲求が抑えきれなくなったり、金が必要になったりで内情をばらして醜い内輪揉めするとこまで含めてのアートだと思ってるのでじっくり味わっていこうと思う

    • +13
  8. 特にメッセージ性があるわけでもないし
    珍走の落書きと変わらんな

    • +12
  9. 金持ちの趣味なんだろうな
    人を雇ってこういう事をさせて、世間を賑わせてニヤニヤする

    • +10
  10. 落書きは犯罪です

    バンクシーは犯罪者です

    犯罪者を称えるのはやめましょう

    • +18
    1. ※11
      超高価なダイヤモンドを投げつける犯罪者
      実際にされるとみんな大歓迎、証拠物として押収されたくないから訴えない、故に犯罪化もしない。もはや巨額の寄付の域。
      恩恵に与れず、真似しようにも才能がなく杓子定規で石ころしか投げられない人達は、ボロクソ叩く。

      • -23
      1. ※16
        ダイヤモンドで投げつけたからって器物破損していい理屈は存在しませんしダイヤモンドを犯罪の道具に使うな

        • +8
        1. ※34
          でも当事者になれば凶器として押収されたくないから通報しないでしょ?
          通報どころかスレ立てたりつぶやいて大盛りあがり
          この葛藤含めて面白いアートなんだよね

          • -17
    2. ※11
      バンクシーは別物
      芸術として扱われて値が付く
      他の落書きとは違う
      書いて欲しい人はたくさん居る

      • -19
  11. 見つかった時は作品として公表しなければ単なる落書きで終わるから

    • +4
  12. 経済的に困窮してる人の家に描けば 高値で売れて人助けもできるかも

    • +9
    1. >>13
      そういうのは、落書きじゃない方法でやれよ

      • +11
  13. バンクシーって、攻殻機動隊の笑い男みたいな、集団的無意識が作り上げた虚像みたいだなあと思っていたけど、やっぱり集団である説もあったんだね

    • +1
    1. >>15
      ステンシルで描いてるのは特定の人物=バンクシーの中心人物という気はする。

      • +1
  14. 取り敢えず、日本に来て公共の場に描くのは辞めてくれ。
    消すのにも日本人の税金がかかるんだからな。
    絵なら最初から展覧会とかに出して勝負すればいいんだよ。

    • +11
  15. 【バンクシー】とは政治的イデオロギーや世論誘導を目論む活動家が考案したひとつの政治的工作活動である。
    無名の画家を集め同じタッチでゲリラ的に政治的風刺画を描き世論誘導させる。現在ではバンクシー名義で活動している無名の画家は世界中に存在し100名を優に超えると言われている。彼らは独断ではゲリラアートは描かず、政治活動家に指示されたニュアンスの風刺画をバンクシータッチで描く。バンクシーを世間に広める事に成功した理由は「謎の画家」などど初めから売り込みキャッチフレーズを用いた事と、ヤラセのオークションで超高額落札させて注目を浴びた事とされている。特に高額落札によるPRによりバンクシーというネームバリューに一定のブランド力が生じた。
    そしてそのブランド力により政治工作は更にメディアをどうして国際政治にまで物申す様になってしまった。今後さらに政治的思想を植え付けられた画家の卵達を使って政治工作の幅は広がって行くであろう。

    • -5
  16. 単なる落書きなのにまんまとマーケティングに引っかかって高値がついてしまった感じだよね。

    • +17
  17. 最低限他人を巻き込まない方法だけでやってくれ
    他人の所有物にちょっかいかけるのなら、事前にちゃんと使用の許可とるべき

    • +7
  18. コメントには反対意見が多いけど作品見ると良いなぁってのがあって自分は見てる分には結構好き。
    芸術とか文化とかどんなタイミングで花啓くかその時代を生きる人には分からないけど、今の社会情勢を分かりやすく描いていてハッとさせられる。あと絵柄が優しくて懐かしいのも割と好きなポイント。

    もっとも日本は落書き文化ではないから止めて欲しいけど。
    50年100年、もっと先の時代に残る現代画家って誰がいるんだろうね。

    • +3
  19. × イギリスを拠点とする正体不明のアーティスト「バンクシー」は、街中の壁などに人知れずグラフィティ作品を残すことで知られる、ストリートアーティストだ

    〇 イギリスを拠点とする正体不明の犯罪者「バンクシー」は、街中の壁などに人知れず落書きすることで知られる、迷惑人間だ

    ストリートアーティストだなんて犯罪者をおだてる人がいるから犯罪者がのさばる

    • +8
  20. バンクシーが集団なんて初めて聞いたわ。そんな事は海外で言ってる奴いる?

    周りの奴等が手伝ってるけど、バンクシー自体は一人。なんならユーチューブにバンクシーがどうやって刑務所の壁に描いたか全部撮影した動画とかあるよ。

    • -4
  21. 東京都で起きた「バンクシー作品らしきネズミの絵」騒動は上位の傑作だと思うわ
    「バンクシーが描いたかもしれない」という安易な理由だけで落書きに価値を決め、役人が後先考えずに落書きをありがたがるという現代芸術の腐敗が窮まった醜悪な光景だった

    あの一連の馬鹿げた茶番と顛末それ自体がバンクシーの描いた風刺だとするなら真に正しい芸術だよ
    優れた芸術は人を動かすんだね

    • +4
    1. >>27
      「落書きのネズミとツーショット撮る小池百合子」で作品が完成された説好き

      • +2
  22. 見つからないのは作業時間の短さもあるんだろうな
    F1のタイヤ交換みたいに役割分担決まってて型紙を抑える人、スプレーする人、文字を書く人って感じでまとめて作業して1,2分でいなくなってるとか

    • +4
  23. 公共施設や文化財に書かれると困るけど、商業施設なら客寄せパンダになるし、個人の住居ならこの人みたいに金がなる木で宝くじにあたったようなもんだし誰も困らないからいいと思うけど
    (意訳:うちの壁に書いて)

    • +5
  24. いやぁ、汚い壁がお洒落になるもんだ
    うちにも描いてくれんかな

    • +1
  25. バクシーシだかバクシンチだか知らないが有り難いものではないと思う
    もし自分が落書き被害を受けたらその辺の落書きと同じように通報するね

    • +3
  26. 普通に考えてただの芸術集団な訳ないやろフィクションの読み過ぎや
    そういうことにしてカネモノで色々したい奴らに雇われた連中がいるってだけや

    • 評価
  27. 私はバンクシーのような落書きは
    路上演奏に近い存在だと思ってる
    ピンからキリまで存在するが
    中にはとんでもなく上手い人がいる
    数えるほどしか居ないし、ほぼ会えることが無いと思うけど
    そういう芸術は、町行く人に豊かさを与えてあげたいいう意味が含まれてると思う
    まあ、殆どがゴミでじゃまで嫌われる存在なんですけどね

    • -19
    1. ※47
      路上演奏は公共の場を私的に利用してるという点で黒寄りのグレーだが、落書きは”他人の所有物”を汚損しているので黒
      一緒にしてはいけない

      • 評価
  28. NHKのドキュメンタリーでやってたけど、普通に白昼堂々と書いてたよ。ステンシルだったから10分程度だったけど、描く人と、撮影する人の最低2人はいた。数人のグループだと思うし、世界中に協力者がいると思う。

    • +5
  29. バンクシーってコロナで世界中がステイホームムードになったとき、家で落書きして奥さんになんか言われてるとかってニュースになってんかった?それでてっきりオッサンかと思ってたわ。またはオッサン集団。

    • 評価
  30. そもそもスプレーアートでコテクソと時間をかけて描くストリートアーティストっているのか?
    型枠を持っていってスプレーするだけだろ

    • 評価
  31. 人々が興味あるのはその絵ではなくその金額だろう

    • +2
  32. カモメ書かれた人が困っているらしいね。破損や泥棒対策で多額の金が維持費として飛んでくから。作品自体は面白いがやっていることが覆面YouTube愉快犯。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サブカル・アート

サブカル・アートについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。