メインコンテンツにスキップ

垂直発射から滑走路で離陸する時代へ。飛行機と同じように宇宙へ飛び立つ宇宙航空機が開発中

記事の本文にスキップ

63件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 宇宙航空機(ロケット)の離陸というと、発射台からに垂直に打ち上げられる所を想像するだろう。だが今後は、飛行機と同じように滑走路から飛び立ち、大気圏を突破することになるかもしれない。

 米ワシントンに拠点を置く航空宇宙企業「ラディアン・エアロスペース社(Radian Aerospace)」は、世界初の、完全再利用可能な「水平離着陸型」の宇宙航空機を開発するために、2750万ドル(約31.6億円)の資金を確保したと発表した。

世界初の滑走路から飛び立つ宇宙ロケット

 この宇宙航空機は単段式で、離陸後にブースターを切り離す必要はない。また繰り返し利用することが可能であるために、宇宙飛行のコストを大幅に削減すると見込まれている。

 「宇宙へのアクセスの広まりは、人類にとって無限のチャンスを意味します。そのうち宇宙旅行を飛行機の旅と同じくらい手軽で便利なものにするつもりです」と、ラディアン・エアロスペース社のリチャード・ハンフリーCEOは語る。

 繰り返し離着陸できる宇宙船なら、過去にNASAがスペースシャトルを開発している。

 しかしそれは2段式のロケットに乗せて打ち上げられるために、システム全体として見ればブースターの切り離しが行われている。

 現時点では、わざわざブースターを切り離す必要がない単段式ロケットは開発されておらず、仮にラディアン社が成功するならば、宇宙旅行のコストと諸問題を劇的に削減する大きな一歩になる。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Radian Aerospace

宇宙旅行のコストを大幅に削減

 ラディアン社の宇宙航空機「ラディアン・ワン(Radian One)」は、5人乗りで、最大3628キロの貨物を運ぶことができる。

 打ち上げにはロケットで疾走する”ソリ”が使われる。機体はこれに乗せられて滑走路を一気に加速し、地球低軌道へ向けて飛び立つのだ。

 奇抜なアイデアのようだが、おそらくカタパルトのようなものだろう。ラディアン・ワン自体の燃料を節約できるだけでなく、ロケットソリは地上に残され再利用できるので経済的だ。

Radian announces plans to build one of the holy grails of spaceflight

 もしこの大胆なアイデアが成功すれば、宇宙旅行の新時代が幕を開けるかもしれない。

 スペースXの着陸可能なロケットも大したものだが、ラディアン・ワンはそれを時代遅れにする可能性すらある。

References:Radian • Spaceflight with the ease of airflight / Radian Aerospace Emerges from Stealth, Announces Seed Funding led by Fine Structure Ventures / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 63件

コメントを書く

  1. 大気は、物体が宇宙に出ようとする時には本当に邪魔になる抵抗物で、だから宇宙ロケットは垂直に飛ぶことで「大気内を移動する距離」を極力減らそうとするのだが、
    果たしてこの試みはどうなることか・・・

    • +2
    1. >>1
      こいつはその大気を利用して飛行機のように、低い加速力で上昇していく宇宙船だ

      離陸時に亜音速に達する以外は冷戦の遺物だし、正直成功しそうに見えないわ

      • +2
    2. ※1
      宇宙ロケットは正確には垂直には上がってません
      地球の丸みにも合わせて放物線を描くように斜めに上がってます
      でないと引力と釣り合って地球を周回する軌道に乗らないでそのまま落ちてきてしまう

      • 評価
  2. スペースプレーンとかマスドライバーとか
    現実がSFに追いついてくるのを見るのは気分がいいな

    • +5
    1. ※3
      全くその通りだ
      お前とはいい酒が飲めそうだ

      • 評価
  3. ストラトスフォーというアニメは
    時代を先取りしまくっていたな。

    • +1
    1. >>4
      女の子が操縦士というのも先取りしてたな
      あの操縦士席良かった

      • 評価
  4. ストラトス・フォーかよw
    燃費と安全性でメテオスイーパー機のように宇宙近くまで逝くのが限界で
    無理だと思うけどな

    • +2
  5. 大気圏
    つまり上に行きたいのに
    カタパルトで横に行っても仕方がないわな

    • -7
    1. >>6
      理屈の上では横に行くだけで宇宙に行けるぞ
      それこそ、列車でも行ける

      要するに、地球周回に必要な速度の一部をジェットエンジンで得ることで、ロケットが消費する酸素の量を減らす

      • +7
    2. >>6
      ジェットエンジンじゃないカタパルトだった

      • 評価
  6. マッハ7で走るソリ?レールが持たないし、振動がすごくて脱線するだろう。何よりも空気が薄い高度2万メートルだからマッハのスピードを出せるのであって、地上でそのスピードをだしたら燃えるだろ。

    • -8
    1. >>7
      そんな話はしてないぞ?
      君が燃えるとわかるようなこと、流石に企業が気づかないことはないぜ
      カタパルトは亜音速までの加速用だ
      あとは自前のエンジンで加速する

      • +6
    2. 動画がKSPのゲーム画面だらけw

      ※7
      ロケットスレッドが地上でマッハ8.5出してる
      ロケットスレッドを使って打ち上げるという構想は昔からあってこれもその類なんだろうけど、山の斜面とか標高が高い所じゃないと効果無さそう

      • -1
      1. >>26
        こっちにレスすべきだった
        今回のソリは普通の滑走路を転用できます、ってのが売りらしいから、音速出さないのが仕様の一つなんだろう

        • +1
  7. 民間宇宙事業での新型宇宙船は9割以上外れだからなあ
    これは50年以上前から実現化できなかったネタだから、実質無理だろ

    • -3
  8. 記事を見る限り、地上のソリが多段式ロケットの1段めになっているだけですね。
    再利用できるとしてどうやってソリの速度を殺しているのかが興味あります。

    • 評価
    1. >>9
      飛行機が着陸するときと同様に、ソリ自体をブレーキに、逆噴射やドラッグシュートの併用で減速するんじゃないだろうか

      • +3
  9. 有りそで ウッフン♡ 無さそで ウッフ~ン♡♪

    • -5
  10. 要は加速の一段目をロケットでやる必要がないってことやね。
    リニア式ならレール摩擦も無いだろうし。

    • +2
  11. マスドライバーだな
    スペースシャトルだと電磁加速は使えないだろうけど
    軌道エレベーターはまだか

    • +1
  12. リニアみたいな電磁カタパルトで加速してさしあげて

    • +1
  13. 何かを「燃やして」「進んで」「飛ぶ」って言うスタイルを捨てないとダメかもね。
    重力制御的な「飛ぶ」と言うより「浮く」感じに持って行かないとなかなか厳しいものがあるよね。

    • -8
    1. >>20
      普通に燃焼式のエンジンで宇宙に行ってるし、さらなる改良も望めるぞ
      「浮く」感じに持っていくほうが遥かに厳しいぜ

      • +3
    2. ※20
      そうやってすぐ反重力だとか架空の技術を持ち出すなよ
      無い物ねだりしてもしょうがないだろ?今ある現実の技術を地道に発展させるしかないんだよ、今までもそうやって現代文明が築かれていったんだからさ
      それが嫌なら自身がその反重力技術とかを開発すべき

      • +4
  14. 間取って999みたいに角度つけた滑走路とか如何よ

    • +1
    1. >>21
      おいらも、そう思った。 マッハ7ぐらいまで加速すると遠心力でフワリと浮上とか。

      • -2
    2. >>21
      レールガンの技術の延長線上にそういう構想があるって見たことあるなぁ

      • 評価
  15. 宇宙に出たときに高速で近寄る一本のネジで全てが変わる

    • -1
  16. ロケットは燃料満載になってる発射直後が一番重くて加速しづらい、だからその一番重いタイミングをカタパルトで加速してやって機体に積まないといけない燃料を減らして安くしようって話な。

    • +4
  17. 大砲で月まで玉を送る事は可能だけど、初速が最高速度になるから
    中に人が居たら死んじゃうと。
    Gに耐えられる範囲でないと地上では加速させられないし。

    • -1
  18. 上空1万kmで飛翔体発射するか第二エンジン点火しか無いわな。
    揚力で重力振り切れないし。

    • +3
  19. 観光客運ぶなら気球のプロジェクトのほうが現実的
    宇宙までは行けないけど地球の輪郭みえる位置までは飛ぶらしいし

    • 評価
  20. ガンダムだったかで地上でリニア使って加速して打ち出すってあったよなー
    いつかそんなのもでてきたりするんかな
    ちょっと楽しみだな

    • +1
  21. 航空機でも揚力に頼らないエンジン出力のみによる垂直上昇だと燃費が激悪だからねぇ・・・(尤もそれが出来る航空機も少ないけど)
    ついでに言うと離陸時の燃料消費が物凄い、タンク容量の設計次第だけど離陸時に使う燃料が全タンク容量の1/3なケースも多々

    故に空母艦載機のようにカタパルトで初速を稼げると確かに省エネ
    省エネ=「持って行ける荷物が増える」って事なので宇宙ロケットには欠かせない能力

    揚力が激減する高高度あたりからどんなオペレーションで速度を稼ぐんだろうねぇ

    あとブースター、地上滑走ならスペースXよりよほど回収が楽ちんそうだな~

    • +4
    1. >>36
      ジェット・スクラムジェット・ロケットを併用して、大気圏内でマッハ5(秒速1.7km)~10ぐらいに加速してからロケットで衛星の速度(秒速8km弱)に達する案は、冷戦時代からあるんだ
      酸化剤を大幅に削減できるのが大きい
      でも、3つのエンジンと翼が結局デッドウェイトになり、信頼性も不十分で実用化の目処が立たず、シャトルが翼を滑空に使うのが限界だったんだな

      提示されてるプランでは宇宙船のエンジンも不明だし、今の時点では客寄せのハリボテに見えるわ

      • 評価
  22. 成層圏までは飛行機のように行くんでしょう?
    乗客も一般人でトレーニングされてないだろうし
    エコドライブにもなるだろうし
    成層圏からの景色は最高でしょうから
    観光の為にも、その空間はゆっくり離脱するのもアリかも知れない

    • 評価
  23. ところで、人工衛星からロープを降ろして
    エレベーターで宇宙と行き来するって計画はどうなってるんだろう?
    大林組だっけ?

    • +2
    1. ※38
      軌道エレベーターな
      SF作品やゲームではよく出て来るし
      各先進国でも研究ぐらいはしてると思うが
      実現なんか無理だよ
      ガトリング並の発射速度で撃ちまくれるレールガンの方がまだ現実味がある

      • 評価
      1. ※41
        カーボンナノチューブの発明で軌道エレベーターの実現まであとわずか、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました……

        • 評価
      2. ※41
        レールガンの初速を考えたら人間なんか乗せられるわけねえだろ
        それならまだ軌道エレベーターの開発に投資した方がマシ
        それに軌道エレベーターが実現不可能だと決まったわけでも無いからな

        • 評価
  24. この形式の何がダメって、上空数十キロまで上がったら翼は揚力生まないからデッドウェイトでしかないんだよね

    だから、多段ロケットとか二段プレーン式とかになるわけで・・・

    • 評価
  25. ナチス・ドイツの計画機であるゼンガー(Silbervogel)の発進機構と非常に似ている。

    • 評価
  26. 完全素人の感想だけど、その”ソリ”ってやつが機能しないと意味がないわけで、それを意味があるものにするには途轍もないエネルギーを使わないといけないと思うが、それに人って乗れるのか?

    • 評価
    1. >>48
      加速力と最高速度はまた別の話で、今回のはロケットより加速が緩やかな事がアピールポイントだから、ガタツキも抑えて人は十分乗れるように作るんだろう

      具体的な事は、お金もらってからデザインしますというお話

      • -1
  27. 31億円で足りるのか…?スペースXって1000億円以上かかったはずだが…。

    • +3
    1. >>49
      安く見積もらないと資本家は投資してくれないのだ
      そして資本家もオーバーするのは覚悟しているのだ
      あとは投資を続ければ完成できます、という絵を描けるか、損切りされるかの勝負だな

      • +1
  28. イメージとしてはリニア新幹線の軌道を富士山中腹まで総延長20km敷いて時速900kmまで加速してシャトルを切り離す
    こんな感じか?

    • +1
  29. この会社の紹介によると、発射施設を新たに建造する必要なく、従来の空港を利用できるのがセールスポイントらしい
    そのままの滑走路では亜音速のソリを走らせるのは無理だから改修する必要があるだろうけど、それがどのぐらいの手間か、更にどれぐらいの規模の滑走路が必要なのか未知数だねえ

    • +1
  30. カミーユがフォウに送り出してもらったように飛行機からブースター?で出るのが現実的かも。成功例もあるみたいだし。

    • 評価
    1. >>62
      ヴァージン・ギャラクティック社の有人宇宙船が実用化されてるけど、宇宙に数分出る程度で周回までは無理だね
      人工衛星打ち上げ用のは2種類あるけど、400kg程度と、通常のロケットの1割程度

      それこそガルダみたいな大型機でないと大きい宇宙船を打ち上げられないけど、それ作るよりロケットが安上がりな状態

      • 評価
  31. 燃料を使い切った後のタンクがただの重しになる→なら切り捨てよう!
    ってのが多段式ロケットなわけだけど、これって「翼」にも言えるんだよね
    大気が薄くなればなるほど揚力は小さくなるし、宇宙空間行っちゃえばほとんどただの重しになっちゃう
    だからロケットってのは安定翼をつける程度で留まる

    太陽帆がどれだけの推力出せるのかしらんけど、使い切ったタンクやら翼やらをこっちに転用できたらいいよね
    可変式になっちゃうからコスト嵩みそうだし再使用回数も稼げなさそうだけど
    でも男の子的には可変式ってロマンあるだろ?

    • -1
    1. >>63
      ロマンはあるけど、太陽帆はわずかな推進力しか産まないので、タンクや翼のように強度が必要で重いものは適してないなあ
      アルミホイルより薄い素材とかが使われるだろうね

      • +1
  32. 俺が子供の時、スペースシャトルは絵だった。つまり、何十年後かには、この絵の宇宙航空機が本物になるってこったな。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。