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目の網膜をスキャンして寿命を予測するAIが登場

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27件のコメントを見る

(著) (編集)

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 目は心の窓と言われているが、目の深層は年齢の窓なのかもしれない。最新の人工知能(AI)で、眼球の内側にあるの網膜をスキャンすることで、その人の生物学的年齢を正確に測定できるという。

 生物学的年齢とは、実年齢とは別に、加齢に伴う種々の臓器の機能の低下過程を反映し、身体機能低下から推定される年齢のことだ。

 生物学的年齢の指標を基にした老化レベルが判明すれば、あと何年生きることができるか?つまり、このまま何もしなかった場合の現時点での寿命を予測することができるのだ。

AIが網膜年齢から生物学的年齢を予測

 歳をとれば誰でも体が老いてくる。だがそれは、同じ年齢なら同じだけ老化しているということではない。同じ年数を生きていても、生物学的なレベルで体の老化具合は人によって違う。

 その生物学的な老いのサインは、たとえばお腹の中の腸内細菌など、いろいろなところに現れる。そしてそれは瞳の奥にある「網膜」も同様だ。

 中国の研究グループが開発したAIの機械学習モデルは、網膜に現れた老化サインを分析し、その人の生物学的な年齢を予測することができる。

 たった5分網膜をスキャンするだけでいい。

 その予測は非常に正確で、イギリス在住の中高年4万7000人を対象にした実験では、被験者の年齢を3.5年以内の誤差でピタリと言い当てることができたという。

 つまり、網膜年齢が実年齢より高い人たちは、それだけ早く死ぬ可能性が高くなるということだ。

 実際、研究で行われた網膜スキャン実施から10年後、1871人の被験者が亡くなっている。そうした人たちの多くは、網膜から生物学的年齢が高いと診断された人たちだった。

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Photo by mari lezhava on Unsplash

網膜年齢から死亡リスクも予測できる

 また網膜年齢と実年齢の差から、その人の死亡リスクも予測できるという。

 たとえば、AIがある人の網膜年齢は実年齢より1歳上であると診断したとする。その場合、11年後に何らかの原因で死亡するリスクは2%上昇。さらに、心血管系疾患とがんを除く原因で死亡するリスクも3%上昇するそうだ。

 こうした結果は、網膜のデータからはそう予測できるというだけで、実際に体の中で何が起きているのかまではわからない。

 だが、網膜が老化によるダメージに非常に敏感であることを示す証拠は増えているのだという。網膜には血管と神経が走っている。だから、その人の血管と脳の健康状態について重要なことを告げているようなのだ。

 これについて、『British Journal of Ophthalmology』(2022年1月18日付)に掲載された研究では、こう述べられている。

網膜年齢の差と非心血管/非がん死亡率との有意な関連性は、このところ増えつつある目と脳との関連性を示唆する証拠とあわせて、網膜は神経疾患の『窓』であるという見解を裏付けているかもしれない。

ただし網膜と脳・血管との関連性は解明されず

 ただし、研究期間中に亡くなった人たちの中に、認知症だった人は20人しかいなかった。そのため、網膜に現れた老化サインと脳の疾患を結びつけることはできていない。

 また、最近では心血管系の疾患で亡くなる人が減少している点も指摘されている。つまり、網膜年齢と心血管系疾患の死亡率との関係もはっきりと確かめられていない。

 それでもなお、網膜の老化サインは、人間の寿命について何か大切なことを告げているということだ。

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Photo by Brands&People on Unsplash

 神経画像・DNAメチル化・トランスクリプトームなど、これまでにも生物学的年齢を予測する手段はあった。だが、これらは網膜年齢ほど正確ではないという。

 時間もコストもかかるし、場合によっては体を傷つけねばならないこともある。だが、今回の方法は、5分あれば予測ができることができる。

 網膜と身体の生物学的関連に関する研究がさらに進めば、医師が患者の死亡リスクを測定するのに優れたツールが開発されると期待されている。

References:Retinal age gap as a predictive biomarker for mortality risk | British Journal of Ophthalmology / Something in Your Eyes May Reveal if You’re at Risk of Early Death, Study Shows / written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

コメントを書く

  1. そのうちスマホのアプリとして登場しそうだな

    • +6
  2. 見てもらいたいなぁ。
    それぐらいまで頑張ればいいか、ってなんとなく指標が出来る。人それぞれなんだろうけど。

    • +3
  3. そんなに正確なら保険の概念が一変するんじゃ

    • +2
    1. >>4
      病気は習慣病なら兆候ぐらいはわかるかもしれないけど、それなら治療するだろうし、発見後は加入自体難しくなる
      事故や怪我は無理
      加入時の条件が網膜年齢になるケースが出てくるぐらいじゃないかな

      • 評価
  4. 目の網膜とか・・・
    鼻の網膜とか尻の網膜もあるんか?
    いちいち目の。って言わないと通じないバ力か?

    • -12
    1. ※5 ※7
      「宮城県の仙台市」とか「石川県の金沢市」なんかにも、
      いちいち「他県にも仙台市や金沢市があるの?」
      とか言っちゃうタイプ?

      • +7
  5. IQと知性みたいに、寿命とのある程度の相関性はあるんだろうね

    ということは、いずれ網膜だけで寿命を語る人、そんなの無関係と言う人も出てくるわけか

    • +1
  6. 髪の毛、手の爪などは表現として当然。顔の表情、もわからなくはない。
    目の網膜……?

    別にパルモさんを叩きたいわけではなく、こういう使い方をしがちなのって不思議だなと。

    • -9
    1. >>7
      目という人間の最重要センサーに関する神経と毛細血管を、直接観察できるからね
      表情のようにトレーニングや医術でごまかせるものじゃないから、説得力はあると思うよ

      • 評価
  7. 寿命が頭の上に出てる集合写真とかやだなぁ

    • +1
  8. 凄い技術だと思う
    だけど自分の寿命を知るのは怖い

    • +2
  9. 網膜の細胞の老化具合で体全体の老化をみるわけね。
    でも事故やケガ、病気まではわからんしね。
    体が若くても重病になるし。
    あくまで目安ね。

    • +2
  10. イコ「待て、網膜走査は拒否していない」

    • 評価
  11. 体年齢と実年齢は違うと言った後に、
    3.5年の誤差でぴたりと”当てた”って何?

    • 評価
    1. >>16
      生物学的年齢を予測する手段はいくつか挙げられてるよ
      すぐ終る網膜検査でそれらとほぼ同じ結果となった、さらに理論上は網膜検査のほうが正確になりうるって話

      • +1
  12. ちょっと懐疑的だ、根拠を提示してはいるが実際相関性があるのか第三者がちゃんと追試してほしい。

    • 評価
  13. 網膜の血管、前の実験の追加報告(結果検証)だね。
    これはかなり正しいと思うよ、死因が血管系によるものが多いから。
    約三年のずれは他の悪性新生物とかの場合では?

    じきに、より早く簡単になって、手のひらの透視(透過光)→顔(静脈認証と点滴用静脈ライトの技術の応用)と進むはず。
    いつとは言えないけど『額の静脈』で年齢がわかるだろう。

    • +1
  14. 来年還暦。腰痛くない、足も仕事で毎日3キロは歩く。顔はしっかりオバサンだけど、ほうれい線以外シワなし、加えて髪も白髪10本位しかない。。だけど、目は見えん!ど近眼+強老眼+乱視+飛蚊症。突然死するんかなー。

    • 評価
  15. 目は悪い(網膜は対象年齢の平均より衰えてる)けど他は元気ってこともあるんじゃないの…
    と、目が悪い自分としては思いたい(ガクブル

    • 評価
  16. 未熟児網膜症で網膜ズタボロのワシは
    寿命を正確に図ってもらえるか心配だな

    • 評価

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