
image credit:Simone Giovanardi
遠足で化石採集をしていたニュージーランドの小学生が一生の思い出になるような大発見をした。それは1.4メートルもあるすでに絶滅した巨大なペンギンの化石だ。このほど、化石が2700万年〜3500万年前の漸新世に生きていた新種であることが判明。「カイルク・ワエワエロア(Kairuku waewaeroa)」と名付けられ、『Journal of Vertebrate Paleontology』(21年9月16日付)で発表された。
古代を生きた巨大な脚長ペンギン
ニュージーランド、マッセイ大学の動物学者ダニエル・トーマス博士によると、「カイルク・ワエワエロア(Kairuku waewaeroa)」と名付けられた新種のペンギンは、オタゴで発見された巨大ペンギン「カイルク」に似ているが、脚がとても長いという特徴があるという。この長い脚のおかげで、陸上を歩いているときは他のペンギンよりはるかに背丈が高かったでしょう。おそらく1.4メートルはあったと思います。泳ぐスピードや潜れる深さにも影響していたかもしれませんね。
カイルク・ワエワエロアの化石は、2006年に遠足で化石採集をしていた小学生によって、漸新世の地層から発見された。これまでに発見された巨大ペンギンのものとしては、もっとも完全な標本の1つであるという。

image credit:Giovanardi et al, Journal of Vertebrate Paleontology, 2021
トーマス博士は、「いろいろな意味で象徴的な存在」と話す。
ペンギンの化石は、私たちがはるか昔から続く素晴らしい動物の血統とジーランディアを共有しており、それゆえに後見人としての重要な役割があることを思い出させてくれます
次の世代がこの世界の保護者になってくれるよう伝えていかなければなりませんね

カイルク・ワエワエロアイメージ図 image credit:Simone Giovanardi
かつてニュージーランドに存在した飛べない巨大鳥
ニュージランドでは暁新世(6600万年から5600万年前)を生きた体長160cmの巨大なペンギンクロスヴァリア・ワイパレンシス(Crossvallia waiparensis)の化石が数年前に発見されたばかりである。さらに「ジャイアントモア」という巨大な飛べない鳥が存在していた。最大のものは体高3.6メートル、体重250キロもあり、その骨格は彼らがまさに恐竜の子孫であることを思わせる。
懐かしのカップヌードルのCMでおなじみのやつだ。
ニュージーランドは飛べない巨大鳥の宝庫だったのかもしれない。更なる発見に期待しよう。
References:New Giant Penguin Species Unearthed in New Zealand | Sci-News.com / written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
・大人よりヒナの方がデカい(オウサマペンギン)
・フンの中に金星でしか採取できないはずの成分が含まれている
・クチバシの一部は年に一度剥がれる
・祖先は脚が長かった←NEW
2. 匿名処理班
学会で発表されるまでが遠足です。
3. 匿名処理班
CM懐かしい 何年頃のだ?
4. 匿名処理班
現生のペンギンも足長いじゃん
もちろん絶対的なサイズという意味じゃなく、体長との比率や見た目に対してだけど
5. 匿名処理班
比較画像Cでコウテイペンギンより大きいのは分かるが大腿骨脛骨足骨が身長に対して特別長い比率でもないただ大きいから長いってだけで特筆すべき点ではない、歩きやすいだろうは想像だが生存競争勝ち残れなかった欠点がある筈なのでそこも想像したい、泳ぎが不得意で捕食対象に成り易かったのかな
6. 匿名処理班
長い脚と言っても矢っ張り折り畳まれてる予想なのね
7. 匿名処理班
古代、1.6mのペンギンがいたじゃん。
某番組で見たばかりだ。
足が長いのは珍しいけどね。
8. 匿名処理班
遠足で見つけてから大学へ持っていって、詳細を検べて論文に纏めて発表か
時間かかってるな
9. 匿名処理班
ニュージーランドは飛べない鳥の宝庫だった
とすれば鳥が飛ばなくなった理由があるわけで
空を飛ぶことがリスクだったって考えれば、当時のニュージーランドには巨大な翼竜が生き残っていたのでは…!
とか考えると楽しい
10. 匿名処理班
これも自然淘汰の結果なんだろうな
寒冷化により足が長く体温を奪うペンギンは死滅
足を曲げて短いペンギンだけが生き残った
巨大だった身体が、小人化したのも理由があるはず
デカい生物は絶滅したんだから
11. 匿名処理班
鳥っつうか恐竜
12. 匿名処理班
飛べないだって?彼らは飛ばないことを選択したのさ!
13. 匿名処理班
身長が高ければ当然脚も長くなる
それだけのこと
脚の長さだけに注目するのは異常
14. 匿名処理班
2度に渡る骨延長手術の成果なんだよね
歯舌もチタン製になってる可能性が
15. 匿名処理班
※1
確か…年に1度くちばしの下が剥がれるんだったかな?
ペンギンは足が折り畳まれた状態で体内にめり込んでるんよね
新種じゃなく体がデカイ時代にめり込んで今のペンギンになったんやないの?
体も小さく進化(適応)したとか…
16. 匿名処理班
>>9
飛ぶことがリスクだったんじゃなくて陸上生物のニッチが空いてたから飛ばないという選択肢が豊富だったからだよ
ニュージーランドは哺乳類がおらず地上の大型動物の席が空いてた
そういう大きな陸鳥を獲物にする超大型の猛禽類も存在した