メインコンテンツにスキップ

びっくり人間!瞳孔の大きさを自由自在に操れる男性の出現に科学者たちが困惑、定説が覆される

記事の本文にスキップ

48件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 瞳孔とは虹彩の真ん中にある黒目と呼ばれる部分である。人間は目の中に入る光の量を調節するために瞳孔の大きさを変化させるが、これは無意識に行われるもので自分で調節するなど不可能だ。と、これまでは考えられていた。

 ところがだ。自分の意思で自由自在に瞳孔の大きさを変化させることができる男性が発見された。これまで不可能とされていたことを可能にしてしまった男性の出現に、科学者らは困惑しているという。

瞳孔が拡張、収縮する仕組み

 目の瞳孔の大きさは周囲の光の量に応じて変化する。暗い部屋に入れば、光をたくさん取り込もうと開く。反対に明るいところへ行けば、目に入ってくる光を絞るために、縮んで小さくなる。

 また、興奮状態にあったり、ストレスが大きい時など、心の状態によって瞳孔の大きさが自動的に変わることもある。

 瞳孔の大きさが変化するのは、瞳孔を囲んでいる虹彩にある小さな2つの筋肉が瞳孔を調節しているからだ。

 虹彩には、瞳孔散大筋と瞳孔括約筋という2つの筋肉が存在する。瞳孔散大筋が収縮すると虹彩が外側に引っ張られて瞳孔が拡大し、瞳孔括約筋が収縮すると虹彩が内側に引っ張られて瞳孔が収縮するという仕組みだ。

 しかし、こうした動きは完全に無意識のうちに行われる。暗い部屋に入ったとき、あなたは瞳を大きくしようと意識したことはないはずだ。

瞳孔の拡張と収縮 Pupil Dilation and Contraction

 ただし間接的になら、瞳孔の大きさを変化させることができる。例えば、まぶしい太陽をイメージすると瞳孔が小さくなるし、暗い部屋をイメージすると大きく広がる。

 しかし直接自分の筋肉を操って瞳孔の大きさを変えられるなど、人間には不可能であると考えられていた。

瞳孔を自分の意志で操れるという男性が出現

 ところが不可能を可能にした人物が現れた。

 現在オランダ、ユトレヒト大学に所属するクリストフ・シュトラウフ助教があるとき授業を終えると、学生の1人が接触を図ってきた。自分の意思で瞳孔を操れるというのだ。

 『International Journal of Psychophysiology』(21年8月12日付)に掲載された研究で、その人物はドイツ、ウルム大学の「D.W.」という学生であると紹介されている(シュトラウフ助教は以前ウルム大学に在籍していた)。

 測定結果によれば、D.W.は瞳孔を2.4ミリから0.88ミリまで散大縮小させることができた。

 また目が自然にピントを合わせることができる一番近い位置(目の前のペンを少しずつ顔に近づけ、ぼやけ始めるギリギリの位置)から、さらに瞳孔を小さく縮めることもできた。

 こうすると目のピントがさらに上がり、意識しない場合よりおよそ2倍も近くのものをはっきり見ることができたという。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

ゲームをプレイすることで、瞳孔調整能力が開花

 D.W.は、15、16歳のとき「友人に眼球を『震わせ』られることを見せたら、瞳孔が小さくなったことに気づいた」とシュトラウフ助教らに語っている。だが本格的にその能力を認識したのは、ゲームにハマってからだったそうだ。

 最初は、物の前後に焦点を合わせて練習していたが、やがてそうしなくても瞳孔の大きさを操れるようになったという。

不可能とされていたことが可能とわかり科学者困惑

 D.W.は、明るいものや暗いものを想像したりするなど、何らかの間接的な方法で瞳孔を操作しているわけではないという。

 それを検証するために、シュトラウフ助教らは、彼の皮膚に電圧をかけて、その電気的特性を測定した。その結果、間接的な力が働いていないことが確認されている。

 次にfMRIで脳を検査した。すると「意志」(自発的に何かを決定し、行動する能力)に関係している部分が活性化していることが確認されたという。

 研究ではD.W.が直接瞳孔を操っているとまでは断言されていないが、少なくとも間接的な方法が使われているという証拠は見つからなかったそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

他にも瞳孔を自分の意志で操れる人間はいるのか?

 はたして、同じことが彼以外の人間にもできるのだろうか? 「その可能性はある」とシュトラウフ助教は語る。

 そうした人を見つけて研究することができれば、この現象の起源などの解明につながるかもしれないとのこと。瞳孔を自在に操作する練習法も考案できるかもしれないそうだ。

References:Direct voluntary control of pupil constriction and dilation: Exploratory evidence from pupillometry, optometry, skin conductance, perception, and functional MRI – ScienceDirect / Man can change his pupil size on command, once thought an impossible feat | Live Science / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 48件

コメントを書く

  1. めっちゃガン見すればぼやけた対象物を短時間はっきり見ることができるけど、自由自在にピントを合わせ続けられるってのはすごいわ

    • +3
  2. 自力で瞳孔をどうこうできるなんてお医者様でなくても驚きますね

    • +12
  3. わい耳の中の筋肉動かせるんやけど同じ人いる?力入れたら穴が空いた様な音とミシミシって音が鳴って呼吸音がよく聞こえる様になる

    • +1
    1. ※4
      自分もできるけど、40%くらいの人は出来るみたいよ。

      • +3
      1. ※8
        俺も出来るよ
        耳も動かせるし
        しゃっくりも横隔膜を意識することで自力で止められる

        • +1
    2. ※4
      「耳抜き」の亜種みたいな要領じゃない?
      自分もできるよ。

      • +1
    3. >>4
      多分同じの出来る。耳の中カチカチ鳴らせるわ。でもほんとほぼ役に立たない

      • +1
      1. >>11
        信じない人がいたので,その人の耳に自分の耳を当ててノック2回とか3回ってやったら聞こえたと言った。

        耳抜きの時ぐらいしか役に立たないけど。

        因みに若い頃,ファイバースコープで鼓膜の向こうにある自分の耳骨が見た時は感動した。

        • 評価
    4. >>4
      耳は何処に力を入れて良いのかすら分からないが、小鼻なら動かせる。

      • 評価
    5. >>4
      40%なら結構いるのね、あれ何の役にも立たんけど会議中暇な時にミシミシやってまう

      • 評価
    6. >>4
      他には目なら斜視が自由に出来る、くらいかな
      幼い頃よくやってたら癖になるからやめなさい!って怒られてたわ、兄弟も出来てたから遺伝か?

      • 評価
    7. >>4
      出来るで!
      耳の中でなんか「みっみっ!」みたいな音がする
      でも何の役にも立たん…

      • 評価
      1. ※42
        これと、唾飲み込むだけで耳抜きに使えるよ。

        • 評価
    8. ※4
      むしろコレが出来ない人が居るとは知らんかった

      • 評価
  4. 耳が両方別々に動かせるんですが、みんなはどう?

    • +2
    1. ※5
      両耳一緒になら動かせる。昔、鏡の前で眉を上げ下げして変顔して遊んでいたら、耳付近の皮膚が引っ張られる感覚に気づいた。最初は眉毛と耳が連動していたが、いつしか耳単独で動かせるようになった。

      • 評価
  5. え、これ出来る俺凄かったのか……
    もう少し早ければ世界を驚かせられたのに……

    • +3
  6. これ、できるようになったらメガネ要らないよなー

    • +7
  7. これ瞳を大きくするんじゃなくて白目を筋肉で広げるのがコツ。慣れれば出来るよ、カメラのシャッターみたいな感じ。

    • 評価
    1. ※12
      白目(結膜)は、どうやったって動かんよw

      「瞳」の大きさを変えるってのは、黒目の中で
      虹彩(人種などによって茶色だったり青だったりする部分)
      の絞りを動かし、瞳孔(虹彩の中央の黒い点の部分)の
      円の面積を広くしたり狭くしたりすることだよ。

      • +1
  8. 眼球を震わせる事は物心ついたときから出来たから、これも出来るのかな

    • +1
    1. >>13
      俺も出来るあとなんか頭来た時とかも勝手に震える…

      • +1
  9. むかし昭和の頃、”世界びっくり人間大集合” てテレビ番組に、
    自分の心臓を意識的に止められるひとってのが出てたな。
    さすがにうろ覚えだが、ヨーガか何かの修行僧的な人物だったように思う。

    • +2
  10. ここのコメント欄でも勘違いしてそうな人がちらほらいるけど目のピントの話じゃないよ。
    明るさ調節の話だよ。こんなの調節しようが無いでしょ。
    これを調節できるって素直にすごいわ。これができる人ほとんどいないんじゃないかな?

    • +6
  11. 瞳孔開いてる時に間違って太陽見ちゃったりしたら眩しすぎて堪らんよね

    • +2
  12. せっかくの防御反応にオンオフ機能つけてメリットあるのかな。他の人より光を取り入れすぎて目が悪くなったり眼病になりそう。

    • -1
  13. 全然関係ないけど、カラコンで大きく見せるのは虹彩だよね…「黒目がち」って瞳孔の大きさの事かと思ってたw。

    • 評価
  14. 俺拡大させることならできるよ
    縮小はできない
    なんか頭の中をぼうっとさせるとできる
    瞳のデッサンしている時に気がついた

    • +3
  15. 鏡で自分の白目を見ていると瞳孔は小さくなり、
    黒目を見ていると瞳孔は大きくなる
    猫は暗闇で瞳孔が大きく、
    光の下で細くなるというからその真似っこ
    地味な遊びだけどちょっと楽しい

    • 評価
  16. 神経あったらいけるやろ(笑)
    小指と一緒じゃね???

    • -4
  17. たまにいるよね、変な体質の人。
    というか、申告してないだけ、自分でも気づいてないだけで殆どの人間に何かしらの(しょうもない)特殊能力が身についてるんじゃないのかな。

    • +2
  18. 自称瞳孔動かせるって人は、ちゃんとした検証動画作って送ってみたら返事くれるかも!

    • +1
  19. 今まで大々的に調査しなかっただけで、同じような人は結構いるのかも知れないね

    • +1
  20. ある種の訓練でどうにかなる範疇だったりするのかもね

    • +4
    1. >>36
      たけっきぇっきぇー!(たけひさくーん!!)

      • 評価
  21. 死んだふりが出来ればB級推理小説の
    アリバイやトリックに使えるな

    • 評価
  22. 友人に自分の身体的特徴をわざわざ見せる
    のって、いかにも「学校あるある」だなw

    • 評価
  23. 最近の研究者って、昔ほど、熱心じゃない人多くない?一般人のマニアやオタクの方が、研究熱心な時もあるよね?

    • -2
  24. ピントは自由に動かせるけど瞳孔は多分できてないなあ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。