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ティオティワカンのピラミッドで2000年前の花束が発見される。儀式で使用された可能性

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(著) (編集)

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Photo by:Sergio Gomez-Chavez / National Institute of Anthropology and History
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 メキシコの首都、メキシコシティの北東にあった、古代都市テオティワカンのピラミッド地下に作られた曲がりくねったトンネル内で、驚くほど保存状態のいい花束の残骸が発見された。

 約2000年前、ティオティワカンの人々は、40から60の花を束にして美しいブーケを作り、それらを薪の下に置いて燃やすという儀式をしていたようだ。

ティオティワカンのピラミッドの地下トンネルで花束を発見

 花束が発見されたピラミッドは巨大なものだ。最初に建造されたとき、高さが23メートルもあったそうで、古代エジプト、ギザのスフィンクスよりも高かったという。

 ティオティワカンのピラミッドは、メソアメリカで崇拝されていた蛇神「ケツァルコアトル」を祀った「羽毛をもつヘビの神殿」の一部だ。

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羽毛をもつヘビの神殿 / image credit:Diego Delso / WIKI commons

 発掘を主導しているメキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)の考古学者、セルジオ・ゴメス=チャベス氏によると、花束が発見された場所は、トンネルの最深部、地下18メートルの深さのところだったという。

花束は豊穣を祈る儀式に使用されていた可能性

 花束のそばからは、たくさんの陶器や、アステカ族の雨と雷(稲妻)の神「トラロック」を描いた彫刻も見つかったという。

 この花束は、先住民がトンネル内で行った豊穣を祈る儀式の一部の名残だと思われる。花の種類が特定できれば、儀式についてもっと詳しいことがわかるだろうという。

 これら花のブーケが見つかったのは、ほんの数週間前のことだ。それぞれのブーケに使われている花の種類はさまざまで、40~60もの花が使われているものもあるという。

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発掘された花束 / image credit:La Jornada

 ブーケが置かれていた同じ場所で、たくさんの木が焦げた焚火のような痕跡が見つかった。

 人々はまず、地面に花のブーケを置き、その上に大量の木をかぶせて火をつけたようだ。大量の木が炎からブーケを守ったのではないかと思われる。

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ティオティワカンのピラミッドの地下トンネルのデジタル再現図 / Image credit: Instituto Nacional de Antropologia e Historia (INAH)/Sergio Gomez

ピラミッドの地下トンネルの謎に迫る

 ゴメス=チャベス氏のチームが発掘を進めている地下トンネルが発見されたのは2003年のこと。陶器、彫刻、カカオ豆、黒曜石、動物の骨、液体水銀のプールがあるミニチュア風景などの遺物が大量に出てきた。

 考古学者たちは、古代の人々がなぜこのトンネルを作り、どうやって利用していたのか、その謎の解明に取り組んでいる。

 ティオティワカンには、いくつかのピラミッドがあり、紀元前100年から紀元600年の間に繁栄した。都市の中心部は、20平方キロメートルの広さがあり、人口はおよそ10万人だったと考えられている。

References:2,000-year-old flower offerings found under Teotihuacan pyramid in Mexico | Live Science / La Jornada – Hallan en Teotihuacan ramos de flores casi intactos / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 15件

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  1. >液体水銀のプールがあるミニチュア風景

    兵馬俑「はえ~」

    • +6
  2. みなさまお待ちかね、ブーケトスの時間です ! 見事にブーケをつかんだ人が次の生贄です !

    • +3
  3. やっべー細菌ウィルスが着いてる地獄からの花束だぞそれ

    • 評価
  4. そういえば昔「王家の紋章」っていう漫画の冒頭で、ピラミッドから花束が出てくるっていうシーンがあったな。

    と思って、この漫画がどうなったか調べたら、なんと今も続いているみたいで驚いた。

    • +1
  5. 花の種類を分析した結果、未知の猛毒を有する謎の植物だったことが判明し……

    • 評価
  6. 種類の豊富さは、故人に対する気持ちだったんだろうか
    花壇でもなきゃ、それだけの数集めるの大変だったろうね

    • 評価
  7. リンクのwikiに人身御供を嫌う農耕の神だって書いてある
    あの辺りの神様はみんな生け贄大好きで血まみれだと思ってたよ

    • +5
  8. そんな貴重な花を、実際に手にとって調べられる考古学者さんは幸せだろうなぁ。……と、思う反面、時が流れ技術が向上したりして、『まったく昔の考古学者は貴重なサンプルをボロボロにしやがって』とか言われることもあるんだろうなー。

    • +2
  9. ちょっと煮出して飲んでみたくなる
    案外凄い効果あったり、もしくは激しい下痢

    • 評価
  10. >約2000年前、ティオティワカンの人々は、
    >40から60の花を束にして美しいブーケを作り、
    >それらを薪の下に置いて燃やすという儀式をしていたようだ。

    ドラクエのイベントでありそう。

    • 評価
  11. 花を儀式に使ったり供花にしたりって、古くから色んな地域で見られるのが不思議だなー
    大した食料にもならんし、色鮮やかさは生物では警戒色でもあるのに、どうして人間は花を綺麗だと感じて価値を見出すんだろう

    • 評価
    1. 始皇帝陵もそうだけどなんで川や水場表現するのに水銀使うんだろうな。
      不死に通じると思われてたから? 水よりも蒸発しない液体だから?

      ※13
      花が咲く→そのままにすれば果実が実る(食料になる)と認知して価値を感じるとか?
      その場合食料になるような果実の花を「美しい」と感じるはずだがそうでもないな。

      • 評価
  12. そう言えば、ツタンカーメンの棺の上にも
    花束が置いてあった、とか言う話を聞いた。

    • 評価

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