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3人の医者から死亡宣告された囚人男性、解剖前に息を吹き返すミステリー

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38件のコメントを見る

(著) (編集)

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 スペインの刑務所が、なんとも奇妙な出来事に頭を悩ませている

 3人の医師から死を宣告されたひとりの囚人が、いざ、解剖を始めようという数時間前に、死体安置所で突然目を覚ましたのだ。

独房で死んでいるのを発見された囚人、3人の医師が死亡を確認

 2018年1月7日のこと、のゴンザロ・モントーヤ・ヒメネス(29歳)が、朝の点呼のときに姿を現わさず、独房の椅子に座り込んだまま死んでいるのが発見された。

 ヒメネスは強盗の罪で、スペイン北西部にあるアストゥリアス刑務所の厳重警備棟で服役していた。

 まず、刑務所の当直医2人が診断したが、暴力を受けた痕跡はなかった。生命兆候が見られなかったため、2人の医師は死亡を宣告した。

 その1時間後に今度は法医学者が遺体を検死した結果、死亡を確認し、死亡報告書を提出した。合計3人の医師が彼の死を確認したこととなる。

 ヒメネスは遺体袋に入れられて、刑務所内にある遺体安置所に移送されることとなった。ところが、病理医が異様なことに気がついた。

 遺体袋の中からいびきのような音が聞こえてくるのだ。

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解剖の数時間前、死んでいたはずの男性が動き出す

 遺体安置所で医師たちは、驚きの光景を目にする。

 この時点ですでにヒメネスは、遺体を保存するための保冷室の中にしばらく置かれていて、その体にはまもなく始まる解剖のために、メスで切開する箇所がマーキングされていた。そんな”遺体”が突然動き出したのだ。

最初に法医学者が、遺体袋の中から妙な音が聞こえると言い始めた。ヒメネスは実は死んでいなかったのだ。死亡と判断されたのはまったくの間違いで、彼は生きていたのだ。

と、地元のエルエスパニョール誌は伝えている。

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なぜ3人もの医師が死と誤診してしまったのか?

 ヒメネスは、護衛つきの救急車で別の病院に移送され、この謎めいた死から生還し、最終的に安定した状態であると報告された。

 しかし、そもそもどうしてこのような事態が発生したのか、刑務所側にはまったく見当もつかなかった。

「法医学施設で起こったことについてはコメントできません」刑務所の広報はマスコミに語った。「しかし、3人の医師が明らかな死を確認したのです。ですから、いまだになにが起こったのか、はっきりわかりません」

 ヒメネスが”死んでいる”のが発見された前日、本人は具合が悪いと訴えていたが、その原因ははっきりわかっていない。

 彼の体には、死後硬直に加え、血行不良や酸素不足によって皮膚が紫色に変色するチアノーゼ症状が現われていたという。

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カタレプシー(強硬症)であった可能性

 病院側はメディアに対して、この”偽の死”は、カタレプシー(強硬症)だった可能性があると述べている。

 これは、緊張病症候群の一つで、意欲障害に基づくものと言われている。トランス状態になったり、発作を起こしたような状態になって、意識や感覚が失われ、体が硬直した状態になることがあるという。

 カタレプシーは、神経障害症状、パーキンソン病、てんかんや統合失調症と関連づけられているが、いまだ真相は不明である。また抗精神薬を含む複数の薬物の過剰摂取から、惹き起こされることも報告されている。

 ヒメネスがどうしてカタレプシーになったのかはわからないが、彼は癲癇を起こしたことがあって、薬を服用していた。

 彼の家族は、刑務所では投薬スケジュールがスムーズにいかず、それが関係しているのではないかと言っている。

 ヒメネスは24時間集中治療室に入ってから、意識を取り戻してしゃべり始め、回復に向かっているという。

 一時は死人だったヒメネスは最初に目覚めたときまず口にした言葉は「妻に会えるか?」だったという。

References:The Weird Case of a Man 3 Doctors Declared Dead Who Woke Up Just Before His Autopsy / Un preso dado por muerto ‘resucita’ en Asturias cuando iban a hacerle la autopsia / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 38件

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  1. 後ろの二人がちゃんと確認するだろう。死亡確認 !
    前のやつがそう言ってるし、後ろのやつが確認するだろう。死亡確認 !
    前の二人が確認しているのだから大丈夫だろう。死亡確認!

    • +18
  2. 医者じゃなくて救急隊だけど、日本でも
    数年おきに低体温症の人などを「社会死」と誤判断して不搬送
    その後 蘇生、という事例が繰り返されて
    「判定にはちゃんと心電図モニターとか使えよ」
    という通知が消防庁から出されたりしたが、
    この3人の医者は目視だけだったんだろうか?

    • +13
  3. 生き返ったら刑務所に戻るのか一回死んでるからそのまま社会で暮らすのか
    病状からすれば刑務所内で税金で過ごした方が快適だろーな

    • 評価
    1. ※4
      >一回死んでるから

      死んでない(戸籍というか市民IDの類も今までのを継続)だろう。
      仮にいったん役場へ死亡処理がなされた後だったとしても、
      誤処理として復籍するだろうし。

      そもそも現代の刑罰では、死刑の人の場合であっても
      失敗して蘇生したら普通に再度 執行するだけだで、
      中世みたいな「一度死んだから~」「神の奇跡で赦され~」
      云々の理屈は採用していない。

      • 評価
      1. >>17
        明治に再執行はしないと定められその法は今でも有効なのですが
        ただそれは「絶対絶対絶対生き返らない」ことを前提にしているので
        いざ発生したら賛否やら法の見直しやら解釈やらで揉めて揉めて再執行は永遠に後回しになるでしょう

        • 評価
        1. ※25
          石鐵県死刑囚蘇生事件は、明治といっても
          まだ晒し首の制度とか残っていた、江戸時代から間もない
          刑法も未整備の時代の話。
          その後の明治中盤以降は、法学のテキストでも
          「再絞首すべき」との見解が採られるようになった。

          ちなみに、当該事件で出た釈放の指示は
          「法」ではなく、単なる中央政府への照会への回答。
          その後 制定された刑法が、旧来の「絞刑」の言い回しではなく
          「“死”刑ハ絞首ス」の文言を使ったため、「絞」の実施でなく
          「死」の結果を生じて初めて執行完了だという旨が示された。

          • +1
          1. >>32
            「テキストの見解」で再執行はできないよ
            では死が判定され、執行完了とされたあとに生き返ったら?
            それはありえないので決めてない考えるのは無駄、というのが現状だね

            • 評価
          2. ※34
            死亡診断の出た人が蘇生したら、
            戸籍を死亡扱いで放置して、無籍者や新規就籍にするか?
            死亡は誤処理扱いとして、元の戸籍を復活させるだけだろ?
            つまり「死んでない」。

            • 評価
        2. ※25
          あと、アメリカあたりだと
          薬物注射や電気椅子で失敗事例が何度も出ていて、
          追加の薬物を投与したり
          2度3度と通電をやり直したりして完遂している。

          • +2
  4. 医師の一人が死亡確認をするフリをして、その優れた医術で蘇生を施したんだろう。

    • +1
  5. こんな感じで死んだと勘違いされて
    埋められたり燃やされたりした人が昔からいたんやろなぁ

    • +21
    1. >>6
      海外のゾンビのもとネタとして、埋葬された棺桶を空けると空けようともがいた後がよくあったからって話あるよね

      • +1
    2. ※6
      まぁ、だから昔の日本では棺桶に竹竿刺して埋めたんでしょ

      • 評価
  6. お馬鹿なこと言うけど、これ解剖が始まってたら麻酔なしの状態でメスがさっくり入ってるわけだよね…その時点で目を覚ますというか蘇生したらお互い更に驚愕の極みだろうし、メスを入れる場所によってもアレなことになってたかもと思うと色々とこわい

    • +12
  7. まさしく男塾の王大人による死亡確認だったんだな

    • +5
  8. 現場猫はどこにでもいます
    そう、貴方の隣にも

    • +3
  9. タイトルだけ読んで脱獄の手段かなと思ってしまった

    • +3
  10. > 遺体袋の中からいびきのような音が聞こえてくる
    >いまだに何が起こったのか、はっきりと分かりません
    不謹慎だがシュールすぎて笑える
    まぁ解剖前に起きられて良かったね

    • +2
  11. 「起こさないでくれ、死ぬほど疲れている」

    というメイトリクス大佐のセリフが……

    • +2
  12. 次の人がちゃんと確認するだろうからヨシ!
    前の人が確認したんだろうからヨシ!
    二人も確認したんだからヨシ!

    どうして。

    • +4
  13. おらは死んじまっただ~ おらは死んじまっただ~ 天国に行っただ~~♪

    • +1
    1. >>16
      天国良いとこ一度はおいで~
      酒は旨いしネーチャンはきれいだ~♪

      • 評価
    1. ※18
      ハ~~~レルゥ~~ヤァ~~~~♪
      ジャ ジャン ジャン ジャン ジャン ジャン♪

      • 評価
  14. カタレプシーで完全に死んだようになるものなんだろうか?とあるサイトでトゥクタム瞑想というチベットの秘儀が紹介されてたが、脳は停止してるし(瞳孔が動かない)心臓は微弱に動いてるだけなので死んだように見えるとか。

    • 評価
  15. スティーブン・キングの第四解剖室って短編思い出すな
    主人公生きてるのに身体全く動かせなくて、なのに解剖医たちは主人公の生存に全く気づかず、よーし解剖始めっか~みたいになってるやつ

    • +1
  16. この手口で何人も脱獄してるんだろうな

    • 評価
  17. なんにでも教訓になる種がある

    ここでの教訓は
    「臓器提供はするな」ということだ

    • -1
  18. 昔本人も気づかずに人魚の肉を食べたとか・・・

    • 評価
  19. 高容量のベンゾジアゼピン等をいきなり止めた時に起こる
    悪性症候群少し似ているね。離脱症状で筋硬直が起こり仮に
    意識がある場合でも体が動かず声も出ない。筋硬直が長く続く
    と離脱症状から回復しても筋硬直による脊髄損傷でマヒが残っ
    たりする。

    • 評価

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