
先月アルゼンチンで絶滅したとみられていた野生のオオカワウソが目撃された。
およそ100年ぶりにアルゼンチンのベルメホ川に姿を見せたオオカワウソ。そのレアな姿に出くわした保護活動家もとっさにわが目を疑ったものの、最高に幸せな気分になれたと大興奮したという。
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The Giant River Otter, Rediscovered in Argentina
100年ぶり!ベルメホ川で野生のオオカワウソ見つかる
今年5月18日、アルゼンチン北東部のチャコ州に位置するベルメホ川で長らく絶滅したと考えられていた野生のオオカワウソが目撃された。水面からちょっとだけ顔を出しすいすい泳ぐオオカワウソ先輩
狩りのためか突然ぽちゃんと潜ったり…

てか途中のあれは鳴き声かな?意外にワイルドだわ

このベルメホ川では、100年前にオオカワウソの絶滅が確認されており、アルゼンチン全土においては1980年に確認されたオオカワウソの一家を最後に新たな個体が確認されることはなかったという。
わが目を疑うも白い模様で確信。本物の野生種
チャコ州は密猟や森林破壊や、開発の脅威に常にさらされている。にもかかわらず突如現れたオオカワウソにディ・マルティーノさんはかなり驚いたそうだ。まず我が目を疑った後、ものすごく幸せな気分になりました。でも驚きのあまりそのままオオカワウソを追うべきなのか、戻って誰かに知らせるべきなのか迷ってしまいました彼いわく、撮影当初は半信半疑だったのものの、オオカワウソの特徴である胸元までの白い模様を見た時に本物だと確信したそうだ。
遠方からアルゼンチンに来た可能性。唯一の自由な個体
ベルメホ川で100年ぶりに見つかったこのオオカワウソは、どこか遠い地域からアルゼンチンに旅してきた野生の個体と考えられている。なお現在アルゼンチンに存在するオオカワウソは、再導入を目的に国外から国立自然公園のイベラ公園に迎えられた3匹のみで、このほど見つかった4匹目は完全に自由に生きる唯一のオオカワウソになる。
ちなみにこの再導入プロジェクトも後援するディ・マルティーノさんの団体によると、その計画の主な目的は魚類を食べるオオカワウソによる魚の個体数調整だという。
乱獲などで激減したオオカワウソ。見つかった1匹に希望も
ネコ目イタチ科オオカワウソ属に分類されるオオカワウソは、この種のみでオオカワウソ属を構成している。その大きさは成体で体長1.8 メートル 、体重は33キロほどだ。オオカワウソはかつて、ブラジルやアマゾンを中心に南米の広い範囲で生息していたが、毛皮目的の乱獲や環境汚染などにより世界的な絶滅危惧種となった。激減後の彼らの生息地は南米北部や中央部の大きな川や湿地あたりといわれている。

ディ・マルティーノさんは今回の再発見について、川の手入れ次第で種が存続する環境を取り戻せるかもしれないと希望を抱いており、これからも自由に生きる1匹を見守っていきたいと語っている。
飼育下の2匹の間に赤ちゃん誕生!今後が楽しみに
一方、再導入に取り組むイベラ公園からもつい先日、オオカワウソの赤ちゃん誕生という喜ばしい発表があったばかりだ。世界カワウソの日(5月27日)にちなんで明かされたニュースによると、デンマークから来たココとハンガリーから来たアンドラの間に3匹の愛らしい赤ちゃんが誕生したという。
EXCITING NEWS: THREE GIANT RIVER OTTER CUBS WERE BORN IN IBERA PARK!
5月19日の午前1時に誕生したオオカワウソの赤ちゃん。1週間後の今も元気です。まだ生まれたてで今後のことはわかりませんが、優秀な両親アロンドラとココから生まれた彼らの成長が楽しみです。次回は泳いでいる様子をお伝えしたいと思います一度は人間の手により自然から姿を消したオオカワウソ。その現実に胸を痛め存続に手を尽くすのもまた人間だが、住処を追われた彼らが本来の生息地で繁栄することを願わずにはいられない。
References:iflscience / youtube / nypostなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
実はこのオオカワウソに100匹のオオカワウソが隠れてる
2. 匿名処理班
これを公表したことによって心無い人が捕まえに来なければいいけど…
いつかこの地に野良のオオカワウソが満ちていつでも見られるようになりますように
3. 匿名処理班
👨「えっほんとー?」
🐨「おおうっそー!」
4. 匿名処理班
見た目はウナギイヌ、鳴き声は子供の笑い声、エサはワニのおおかわうそ先輩か。
5. 匿名処理班
※1
そうだといいな💛
気になるのは遺伝的多様性かな。
プールがちっこくなってると近親交配等による害がありそう
6. 匿名処理班
>>2
私もまずそれを思った
場所は公表すべきじゃないよね
7. 匿名処理班
ニホンカワウソさんもヒョッコリ現れないかな
8. 匿名処理班
ということは近くに河童もいるな!
9. 匿名処理班
👴 へへっ、おれはオオウソツキだぜ。
10. 匿名処理班
オオカワウソ、あんなに怖い顔をしているのに絶滅危惧種なんだ…
11. 匿名処理班
生きろ
12. 匿名処理班
オオカワウソが良く、ピラニアの仲間とか骨が硬くてよく刺さるタイプの魚をバリバリと食べてるけど、口や喉を怪我しないのか不思議でならない。
アマゾンだと食事の7割が沢山居るピラニアの仲間と言われてるけど、主食にできるって事は大丈夫って事だよな…。
本当に不思議だ。
僕なんて子供の頃、鯛の骨が刺さってトラウマになったのに!!
13. 匿名処理班
ジェイソンは生きていた
14.
15. 匿名処理班
絶滅したと思われた生き物がいても
生活環境は良くはなってはいないんだからなんの問題解決にもならないよね
しばらくしたら同じように消え去るでしょ
16. 匿名処理班
見かけたのが昼間でよかった
暗がりで見かけたら長髪の人がぬっと出てきたように見えて心臓止まっちゃう
17. 匿名処理班
ちょうど中国で象の群れが北上を続けているなんてニュースが流れていたけど
何らかの理由で人間から見るとありえないほど長距離を移動することがあるんだね。
18. 匿名処理班
なんの問題解決にもならないってことはないよ
存在が確認されたのなら関係者の意識も高まるし
いつか個体数を増やす夢の実現への一歩にもなる
19.
20. 匿名処理班
※4
獰猛な習性と体のサイズがほぼ同じということで、全員が黒いノロイみたいな感じ
21. 匿名処理班
>その大きさは成体で体長1.8 メートル
しっぽも含めてだろうけど、結構デカいな
22. 匿名処理班
そう言えば数年前に対馬で発見されたカワウソは元気でやってるのか。
23. 匿名処理班
失われた環境が容易に僅かでも回復してしまっては人間が安心してしまうのではないかな
24. 匿名処理班
こんな環境なら生き残っていても納得だけど、
日本の場合は川という川が全流域護岸化されてるからサプライズはなさそう。
25. 匿名処理班
狩りは集団で「子供の笑い声のような鳴き声」を発しながら行い怖いイメージ
その反面仲間思いで歳で狩りができなくなった老カワウソの為に若いのが採った分分けたりする
できればそのまま繁栄していって欲しい
26. 匿名処理班
>>21
ねっ!びっくり
27. 匿名処理班
去年のみんな家に居た時期に大移動してきたのかもね
あの時は自然環境の回復が著しかったから
28. 匿名処理班
生き残りではなく同種の外来個体?ってことかな
29. 匿名処理班
カッパじゃ
30. 匿名処理班
猛獣だよな…
31. 匿名処理班
コツメさんと雰囲気全然ちゃう…
32. 匿名処理班
ちょっとお顔立ちがコワめ…
ほんで180僂睛るとかコワー!
33. 匿名処理班
>>1
ナゾのゴキシステム。
でも、そうだと良い。
34.
35.
36. 匿名処理班
近所のおじさんが泳いでただけでしょ
37. 匿名処理班
「オオカワウソ 怖い」 を画像検索してはいけない……
38. 匿名処理班
※20
夕日に照らされるとオイラと仲間のドクロが映っちゃう〜
結構キョーレツな歌詞でしたね
39. 匿名処理班
>>12
どんな動物にも美味しく食べれる「食べ方」があるそうで、個体を増やしすぎない為の大切なものだそうです。
その食べ方を身につけた捕食側が食事にありつける。
と学者さんがいっていました。
40. 匿名処理班
意外と猛獣なので、子供がさらわれたらしいから気を付けましょうと
41. 匿名処理班
どこかの動物園で同じエリアの猿がオオカワウソをからかって怒りをかい、客の目の前で帰らぬ猿になった事件があったな。カイマンを集団で襲って食べるし普通に危険生物。
42. 匿名処理班
絶滅なんぞしとらんわい
人間に化けて町で暮らしとるからな
43. 匿名処理班
再導入ってほかの地域のDNAのオオカワウソくん移植するってこと?
うわーエゴ満載の自然破壊💦
44. 匿名処理班
出たな毛の生えたゴジラみたいなやつ
45. 匿名処理班
オオカワウッソだろお前www
46. 匿名処理班
>>21
いきなり出くわしたら怖いわ…
47. 匿名処理班
>>6
コモンズの悲劇か…
金銭欲(強欲に変化)は度を過ぎたのが多いからな。
48. 匿名処理班
※3
マイナスばかりついて
かわうそう
49. 匿名処理班
ニホンカワウソもこんな感じで見つからないかなあ