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野菜や果物などの食品廃棄物からコンクリートよりも強くしかも食べられる素材が開発される(日本研究)

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(著) (編集)

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 世界的に問題となっている食品廃棄物だが、これを有効活用するべく様々な方法が模索されている。そんな中、酒井裕也氏、町田紘太氏が率いる東京大学、生産技術研究所の研究グループが、画期的な新素材を開発した。

 それは廃棄された野菜や果物で作った完全植物由来の素材で、コンクリートの4倍近い曲げ強度を有し、建設材料としても十分に通用するものだ。

 更に製造条件を調整することで食べることもできるという。ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家ならぬ、野菜と果物の家なんてものができちゃうのだ。 

食べられない部分を有効活用

 せっかくの食材だ。無駄にすることなく、きっちり食べ切りたい。だがどんなに新鮮な野菜や果物であっても、皮・種・芯まで食べることは難しい。

 こうした食べられない部分を「不可食部」という。日本では年間1900万トン近い不可食部が出ており、そのほぼ半分が捨てられている。

 残り半分は肥料や飼料として利用されているが、単価が安いために利益をあげるのはそう簡単ではない。

 そこで考案されたのが、不可食部からつくられる建材として利用できる素材だ。これならば食品廃棄物を削減しつつ、高い付加価値までつけることができる。

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photo by iStock

コンクリートの4倍の曲げ強度を実現

 新素材の作成法は、木粉から建材をつくる方法を応用したものだ。キャベツ・オレンジ・タマネギの皮などをフリーズドライ。それから粉砕してパウダー状にしてから加熱・成形すれば完成だ。

 成形過程で植物の糖類が溶けて隙間を埋めてくれるおかげで、完全に植物由来でありながら、コンクリートの4倍の強度がある。建設材料としても十分な強度を有しており、木材用の防水処理を施せば、水のある環境でも利用することができる。

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credit:The University of Tokyo

製造条件を調整することで食べることもできる

 更にこの素材は食べることができる。塩・砂糖・コンソメといった調味料で味をつけておけば、建材としての強度を維持したまま美味しさをアップできるという。

 この素材でつくられた建物の柱を食べるシチュエーションがどのようなものかはわからないが、災害などで食料が入手できないといった緊急事態だろうか?

 この技術は不可食部を含む植物性資源の有効活用や、地球温暖化ガスの抑制に繋がると期待されていることは確かだ。

References:newatlas / 東京大学生産技術研究所/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 61件

コメントを書く

  1. 食える…
    戦国時代だと芋の茎を味噌で煮込んだ後に乾燥させ縄にして使い
    非常時には湯で戻して即席みそ汁にしたそうだけど
    これ建材にすると蟻がたかりそう
    長期間保存可能な食料にもなるのであればかなり有益ではあるけど

    • +15
    1. ※1
      蟻がたかるような単糖類屋二糖類ではないんじゃない?ここでいう糖類って多糖類の類でしょ。でんぷんとかペクチンとか。炊いた米を外に放置しとくとめっちゃ固くなるのと一緒でしょ。

      • +2
  2. これは…伊賀のかた焼きのライバルが?!

    • +6
    1. >>3
      スゲー技術だから
      建材にこだわる必要はないんやで

      • +7
    2. ※3
      研究者でもないのに断言するの?それとも貴方は全分野に通じている天才?

      • +1
  3. いやでも人間に食べられない硬さだとしても食べられる生物は沢山いる様な気が…
    白アリだけじゃ済まなく成ったりしない?
    建材にしちゃってホントに良い素材?

    • +21
    1. ※5
      ネズミが齧るのとかに格好なのでは、と思ってしまった。

      内部はこの建材を使って、表面だけ普通のコンクリートを塗る
      とかすればいいのかな?

      でも、その表面を割って中身を食べるような緊急災害時って、
      意図せず剥き出しになった建材に
      小動物や虫がたかって繁殖すると、
      被災地での伝染病の蔓延など二次災害も気になる…。

      • 評価
  4. 壁とか床食べられるようにして籠城に備えるやつ?

    • +6
  5. 昔の城みたいに籠城戦に備えてカンピョウや芋がらを壁に塗り込めた的な発送w

    • +7
  6. 捨ててた素材で強度の高い素材が出来上がるならいいんじゃない?
    食べられるっていうオプションはどうでもいい気がするけど。

    • +7
  7. 一時的に建設する博覧会の建物にいいかもね
    終わった後は牛や動物放しお食事タイムで解体費用をケチろう

    • +10
  8. 不可食部を建材に→おお!
    しかもコンクリより強くて加工すれば水のあるところでも使える→すごい!
    コンソメで味付けすると美味しい→ファ⁈

    うん、まあ土壁に塗り込める稲藁は飢饉の時に食べるけどさぁ…

    • +8
  9. どうせコンクリートを作るのに比べて5倍のコストがかかるとかだろ
    日本の研究らしい

    • -18
    1. ※11
      そうだな
      基礎研究を疎かにして儲かる応用技術だけに専念していたら「なんで我が国はノーベル賞が取れないんだ!」って国になってしまうからな。

      • +12
      1. >>21
        ほんとそれ。
        どんな歴史的発明が生まれた時も最初は人々の笑い物だった。

        • +8
    2. >>11
      そうやって見向きもされなかった研究のボトルネックを中国あたりが易々と解決してお株を奪われるのが最近のパターン

      • +8
    3. >>11
      時間と金かけて量産化とか頑張れば良いけど、この意見みたいに目先だけ見る人多いからねえ

      • +5
  10. >製造条件を調整することで食べることもできる

    不可食部を食べられるようになったら、そのまま食べればいいのでは

    • +6
    1. ※12
      いや、そのままの意味で受け取るのでなく、食べられないような他の物質を添加する事なく生ゴミ単品で建材作れるってアピールと受け取るべきじゃないかな
      コストと加工したとしても防水性が心配だけどかなりすごい技術だと思うぞ

      • +9
  11. 研究自体は素晴らしいしやるべきだと思うが、コンクリートを使わない理由があるのか?
    水素エンジンがカーボンフリーに近づけます!ただし水素を作るのに必ず二酸化炭素を沢山出しますが!みたいな皮肉な話じゃなけりゃいいんだが。

    • +1
  12. 熊本城が土壁のつなぎにサトイモの茎を使い、
    カンピョウも塗り込んであるよね
    世界で色んな有機素材が誕生して頼もしい

    • +1
  13. 食べられるってことはたとえば地中に埋めれば自然分解するってことだろうから
    結果地球に優しいってことではないかと

    • +12
  14. セルロースナノファイバーか。
    数年前からのネタなんだが、多分、「凄すぎて」話題にならないんだろうな。
    一般的な「鋼板」「鉄骨」を全て代替できる技術だからねぇ。
    パラダイムシフトすぎるからってことか。

    • +4
    1. >>20
      セルロースナノファイバーは強度は凄いけど火に弱い。
      だから現状では工業的に使い道がないんだ。
      車にも使えないし建材にも使えない。

      • +5
  15. 今後はこの素材で五輪のスタジアムを作ろう。
    大会が終わったら牛や豚を放し飼い。
    数年後には更地になる。
    ゴミ無し、解体費用無し。

    • +1
  16. 星新一先生のショートショートにあったな。地下室に監禁された主人公が、「食べられる家具」を発明していたおかげで生き延びたって話。
    まったく、事実は小説より何とやらだ…

    • +5
  17. あずきバー「コンクリート?まだまだだな」

    • +10
  18. セルロース質でいいなら食べ物だけじゃなく無限に生えてくる雑草でもいいのかな

    • +6
  19. ミステリーに使えるな!
    凶器にぴったり!

    • 評価
  20. 食べられるって言われると消費期限が気になってくる

    • +3
  21. だめだ、凡人頭じゃどう使えるのか想像できん
    物作り系ユーチューバー待ちだ

    • 評価
  22. 珪藻土も食べられるって漫画で読んだな

    • 評価
  23. お菓子の家より野菜の家の方が現実になっちまうなんてな!

    • +1
  24. せめて食べるときは歯よりは柔らかくなるようにしておくれ。

    • +2
  25. 火星とか南極みたいな隔絶地域の建材としてなら意味あるんじゃないのか?
    登山用のピッケルとかスキー板で、遭難対策とか?

    • +2
  26. 南極や離隔地域は良いかもね!ただ火星だと地球以上に放射線注いでるから…シェルターの中の家とかなら、行けるのかな?

    • 評価
  27. これに粉にした遺骨も練り込んで、魚が棲める魚礁を作って海底に沈めるのはどうだろう?

    • +2
  28. コンクリートの4倍ってあるけど、曲げ強度=引っ張りに対する強度の事で、コンクリートは圧縮には強いけど引っ張りにはめちゃくちゃ弱い(だから建築には引っ張りに強い鉄筋をコンクリートに入れて補強している)。
    つまりこれ自体の強度は大した事なくて、柱や梁とかの構造材としては使えないと思う。生産コストが下がれば仕上げ材のボードとかには使えるんじゃないかな。

    • +6
  29. 廃棄物から建材作れるのはいいと思うけど食べれるようにする必要はないと思う

    • 評価
  30. バレンタインデーの時期にはよく各地で錬成されていると聞いたが > コンクリートよりも強くしかも食べられる素材

    • 評価
  31. これ建材にしたらネズミや虫に食べられるんじゃ・・。分解されないプラスチックの代わりになるようなことになればいいのにね。

    • -1
  32. 虫が~火災が~というコメントがあるけど木材用の防腐防火処理も適用できる。しかしそれをやると食べられなくなる。

    • +7
  33. コンクリートより4倍強い曲げ強度ねぇ
    そもそもコンクリートは引っ張り曲げに弱いからそれを補うために鉄筋入れて鉄筋コンクリートにするんよね

    だからコンクリートより曲げに強いってのは大したことでもない

    • -3
  34. 面倒いから元を読まないけど挙げられてる画像が単品材料のブロック…混ぜられない?

    • 評価
  35. 乾燥・固化して燃料ペレットにしたほうがいいのでは?

    • -2
  36. そういえばコンソメキューブとかめっちゃ固いよね

    • 評価
  37. なんか流石日本って思った
    食?へのあくなき探究心

    • -1
  38. 実用化されたら農家はそっちに鞍替えするだろうな。形も虫食いも気にしなくていいから楽だしな。

    • 評価
  39. とりあえずキャンプ場で洗う手間を無くす
    食べられる器とか どうだろうか。
    最終的に煮込んでスープにしちゃっても
    いい感じだろうし。

    • 評価
  40. 弁当、使い捨て食器、キャンプグッズ、用途は数えきれないほどありそうだね
    後はアイスクリームのコーンみたいにして売ってくれればプラがポイ捨てするアホにゴミが渡らないからリサイクルも回しやすくなるんだろうか?

    • 評価
  41. 虫とかネズミに食べられないようにキシリトールやカフェインを混ぜれば良いかもね

    • 評価

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