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ミツバチに新型コロナウイルスの匂いを嗅ぎ分けられる能力があることが判明。検査の強力な助っ人になる可能性

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photo by Pixabay
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 ミツバチは、数キロ先の花を見つけられるくらい嗅覚が鋭い生き物だ。しかもほんの数分訓練すれば、特定の揮発性物質や臭いを学習することができる。

 そこでオランダの科学者たちは、ミツバチを訓練して新型コロナに罹患した人や動物から発する臭いを嗅ぎ分けられるようになるか試してみた。

 その結果、予想通りミツバチは直ぐにその匂いを覚え、感染したサンプルを数秒で検知するようになったという。

条件反射で正確にウイルスの匂いを嗅ぎ分けられるように

 ヴァーヘニンゲン大学の研究グループがミツバチに対して行った訓練は、パブロフの犬的な条件反射を応用したものだ。

 ミツバチにコロナウイルスに罹患した人や動物から発する臭い感染したサンプルの臭いを嗅がせ、直後に彼らの好物である砂糖水を近づける。するとミツバチは甘い砂糖水を飲もうと舌を伸ばす。これを何度も繰り返すと、ウイルスの臭いがしただけで舌を伸ばすようになるのだ。

 その結果、この方法で訓練されたミツバチは、非常に正確にウイルスの臭いを嗅ぎ分けられるようになったという。

 しかも、ほんの数秒でウイルスの有無を教えてくれる。一般のPCR検査では数時間かかることを考えれば、電光石火のスピードだ。

 しかもミツバチは世界中に生息しているので、訓練プロセスを自動化できれば、高価な技術を利用できない低所得国でも有効な検査方法になるかもしれないそうだ。

ミツバチによる新型コロナ検査装置を開発中

 今回の実験には150匹のミツバチが使われた。次のステップは、その規模をもっと大きくすることであるそうだ。

 スタートアップのInsectSense社は、そのための自動訓練装置のプロトタイプをすでに開発しているとのことだ。

 ミツバチは植物の受粉を助けてくれる上に、栄養価の高い蜂蜜を提供してくれる地球上ではなくてはならない存在だ。

 更に、犬に続いて新型コロナウイルスの検出にも一役かってくれるなんて、もうミツバチの方に足を向けて眠れなくなりそうだ。

References:Training bees to smell the coronavirus – WUR/ written by hiroching / edited by parumo

追記(2021/05/14)本文を一部修正して再送します。

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この記事へのコメント 34件

コメントを書く

  1. で、実用化されないんでしょ?
    この手の話…絶対ヨタ話で終わる

    • +3
    1. ※1
      簡単に教育不可能・小さすぎて判断も無理・見た目がやばい
      すでに犬が使えるじゃねえのと言われてるし病気感知する
      ならそっちを選ぶ
      また動物には病気判断する知能持ってるし、多くは退化はしてるが
      人にもそういう能力持っている

      • 評価
      1. >>5
        お前の好きなブルドックの方が見た目ヤバくない?

        • 評価
    2. ※1
      線虫によるがん検査は実用化されてるよ

      • +6
      1. ※10
        「みんなー、センチュー! あるがとーう!」

        • -1
    3. ※1
      PCRとハチのどっちに自分の運命を任せるかって話
      実用化されても利用したいと思う人はいないんじゃないかな

      • -4
      1. ※12
        なぜPCRの代わりに使うと思ったのか。
        実用化されたとして、当然ながら「ミツバチが反応した人に更に精密なPCR検査をする」方法が一番効率的なんだが。

        • +2
    4. >>1
      トンボの羽を応用した風力発電なんかも聞いたの10年近く前なのに全然だもんな
      一応研究は続いてるようだがいつまで研究してんねんと

      • 評価
    5. >>1
      基礎的な着想や実験ができてから、コスパや運用面含めて実用段階になるまでにはすごく時間かかるものもある。レールガンなんて構想は大正時代位からあるけど実用化されたのはつい最近。
      実用の見込みが立たないからどうせ無理という人間と、それでも少しずつ積み重ねを行う研究者。

      • +4
  2. ミツバチ自身がいない
    準絶滅危惧種をかき集めるのか?

    アブは多いんだけど
    ハエみたいでやんす。

    • +4
    1. >>2
      減少するミツバチの代わりにハエに植物の受粉をさせる会社があります。ハチよりソフトタッチなので実の変形が少ないそうです。

      • 評価
      1. ※26
        受粉はハナアブも優秀だよ
        キャットミントを植えるだけでホイホイ寄ってきて隣のプランターの苺の受粉もしてってくれるから助かる

        • 評価
  3. どれくらいの精度なのか書かれてないからそこは分からないけど、
    ニンゲンが莫大な費用と月日と技術と優秀な人材を投じて必死に開発した検査薬が
    (判定時間で言えば)ミツバチに負けてると思うとちょっと複雑な気持ち

    • +1
    1. ※3
      麻薬犬や犯人追跡の警察犬
      有毒ガス現場のカナリヤとか、浄水場の魚介類とか
      微細で弾力的な検出は生体に頼る部分も結構あるし、
      自分は特にはそうは感じないかな…。
      あと、鉄道網の効率性を粘菌の連結で確かめるとか。

      ミクロ単位の製品検査も、下手な機械より
      熟練工の職人のほうが繊細に察知したりもするし。

      • +2
    2. >>3
      ミツバチは最初の人類とよばれる(400万年前)より遥かに前(1億5000万年前)から進化を遂げている生物なので、、、

      今では配送に欠かせないハニカム構造も勿論凄いし

      高校の生物で既に学んでるかもしれないけど
      ミツバチダンス(8の字)で高度な数学的な会話もしながらやり取りもするすごい生物なんですよね 
      すごいよね!

      • +2
  4. 遺伝子改造されて人を殺せる毒針を持ったミツバチが感染者を襲う、
    なんてことにはなりませんよね?

    • -2
    1. ※4
      それ劇場版であった話
      「モルダー、あなた疲れているのよ。」

      • 評価
  5. 麻薬捜査などの訓練でわんこが活躍するけど、わんこじゃダメなの?

    • +1
  6. 残念ながら、サンプルの臭いであって、コロナウイルスの臭いではないのよね・・・
    空の同じ容器差し出したらペロペロすると思うよ

    • +1
  7. どの辺の”濃度”で反応するかによって話が変わるだろうな。
    極端な話、死にかけな人間で肺の大部分がやられてているタイミングで反応するのではほとんど意味ががないし、それこそ感染するかどうかわからないぐらいのごくごく微量な空中で反応するのとでは、ほぼ感染しないのに全員ずっと外に出れないし、この状態では意味のない空気清浄機がバカ売れとかになるのでは?

    • +1
  8. この手の話って何度もでてくるけど全然実用化されないよね

    • -2
  9. どうせなら体内で毒の代わりにコロナのワクチンを生産して、コロナ患者のにおいで狂暴化して患者を刺して強制的にワクチン接種するミツバチとか、そこまでいけばいいね

    • -7
    1. ※13
      「患者」の時点でワクチン接種しても意味なくね?

      • +1
  10. いいぞもっとやれ!トライアンドエラー大歓迎

    • +1
  11. ミツバチ「人間はどれだけ搾取すれば気が済むんだ!」

    • +2
  12. うーん
    うーん

    人間の過ちはいつも
    人間の欲から始まり
    繰り返しあとで後悔するルートばっかすね。
    利用すれば利用した分手痛いしっぺ返し来てるのが今なのにな。

    自身としては極端な動物保護者ではないが。

    人間は賢いのか馬鹿なのかわからなくなるとき多いよね。

    • -2
  13. とりあえず、近所のミツバチに相談してみる。

    • 評価
  14. パブロフのミツバチかわええ
    こういう事ができるとわかっただけでも後学の為になるよ

    • +1
  15. それ本当にウイルスに反応してるの?新型コロナ以外のコロナウイルスをどうやって識別できるの?できたとして一体どういう原理?疑問が尽きない

    • -1
  16. 嗅ぎわけられるという事は、固有の嗅覚があるんですか、凄いですね。
    同じ嗅覚でも人間は五味を軸に嗅覚を発達させてきた種なので、ミツバチ同様の嗅覚を獲得するのはかなり難しいと思いますが、機能を徹底的に分析すればデバイスで代用可能かもしれないですね。

    • +1
    1. >>30

      実際に蜜蜂を代替するデバイスを開発している会社の一つです

      意外に思われるかもしれませんが、アメリカではローレンスリバモア国立研究所が、イギリスでは政府が補助金出しているInscentinel社が爆薬検知のために、訓練した蜜蜂や代替デバイスを開発しています
      このオランダの会社のある町も人口のかなりが学者と学生という生命科学の研究都市で、研究も至極真っ当ではないかと思います

      • 評価
  17. ちょっと記事にミスリーディングなところがあります

    ここで言っている「サンプル」というのはコロナに罹患した人間とか動物のことです
    「コロナの臭い」を嗅いでいるわけではなく、「コロナに罹患した人や動物から発する臭い」を嗅ぎ分けるということです
    よく風邪に罹ったりしたら嫌な汗が出たりするじゃないですか、あれです
    ちなみにミンクで実験したりしていますね
    (ミンクもコロナに罹患するんですね、知らなかった)

    蜜蜂に嗅がせるようですが、この会社は蜜蜂の嗅覚受容体の化学構造を模したバイオマイクロチップで揮発性の有害物質をセンシングする製品LumiNoseの開発のベンチャーなので、多分、コロナの実験で会社の技術力を宣伝している面もあるのではないでしょうか?

    • 評価
  18. ハエやハチなどの触角に存在する受容体が揮発性の有機化合物に対して感度が高く、化合物の区別も出来ることは他にも研究があります

    蜜蜂は結核菌から放出される揮発性有機化合物を、それ以外常在菌から放出される揮発性有機化合物と嗅ぎ分けるように訓練できることや、キイロショウジョウバエが癌細胞から出る化合物を嗅ぎ分けられるようにも訓練できることが、別々の研究者から報告されています

    なお、嗅ぎ分けて反応するとこの受容体にカルシウムが増加するので蛍光センサでカルシウムイメージイングすることでモニタリングが出来ることも分かっています

    • 評価

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