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アメリカのスクールバスの車体の横に3本線がある理由【雑学】

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(著) (編集)

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image credit:Maximilian Simson/Unsplash
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 アメリカのスクールバスと言えば、明るい黄色の車体で、一目でスクールバスと分かるデザインとなっている。

 このスクールバス、州によって車体は異なるのだが、1つだけ共通していることがある。それは車体横に3本の線が入っていることだ。

 その線の色は黒の場合もあれば黄色の場合もある。そしてこの3本線には重要な意味を持っているという。

アメリカの黄色いスクールバス

 北米のスクールバスは、4つの車体タイプがあるが、他のバスと外観で区別できるようにすることが義務付けられており、いずれも目立つ黄色をしている。

 この黄色の塗装が連邦安全規格で義務付けられたのは、1939年のこと。黄色は、夕暮れや早朝でも最も見やすいとして、安全と警告のための色として北米スクールバスの標準色に選定されたのだ。

 以降、幾度かの改正を受けて更に厳格な規格がスクールバスに義務付けられてきた。

 最も重要なのは、公道上で乗車している生徒たちの安全を守ることであり、スクールバスの車体側面には、一時停止標識や大型ミラー、複数の非常口の他、乗降中であることを示す点滅灯などが設置されている。

 そして、重要な安全対策としてバスの車体に3本の横線を入れることも義務付けられている。

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image credit:VALERIE ROMAIN/Unsplash

車体の側面と背面に入る黒い3本線の理由

 ニュージャージー州西部でスクールバス運転手をしているYouTuberのClawBossさんは、スクールバス愛好家でもあり、定期的にスクールバスについての動画をシェアしている。

 特に、3月4日にシェアされた動画「スクールバスの側面にある黒い3本線はなんのため?」は、大きな反響を呼んだ。

 ClawBossさんによると、アメリカのスクールバスの側面と背面に沿って入っている黒い金属製の横線は、薄い車体の壁を保護し、万が一の衝突事故の際にその力を吸収するのを防ぐ役割を果たしているという。

 動画で、ClawBossさんはこのように説明している。

一番下の黒い線は、バス車内の床の高さに合わせて取り付けられています。真ん中の黒い線は、子供たちがお尻を置く座席のシート部分の高さ、そして一番上の黒線は、椅子の背もたれ部分の位置、つまり窓枠のちょうど下に設置されています。

衝突事故が起こって、ドアや窓が開けられなくなってしまった時、消防署などの救助チームがバスの側面を切断して子供たちを救助しなければならない場合に、より正確に中の位置を把握できる目安となるからです。

 例えば、黒線の一番下部分がダメージを受けた場合、バス内は床下が破損したことを意味し、車内の子供たちは最悪の事態を回避できた可能性があることを示しているという。

WHAT ARE THE BLACK LINES ON THE SIDE OF A SCHOOL BUS FOR?

3本ラインの色やサイズは州により異なる

 ただ、黒い3本線のサイズや素材、色などの詳細においては、州により異なるようだ。

 例えば、イリノイ州やメリーランド州では、黒は黒でも「光沢のある黒」の線を設置することが義務付けられているが、他の州では黄色く、車体の黄色と一致させても問題ないとしている。

 動画の中で、ClawBossさんは1本の黒線を設置するコストは3000ドル(約33万円)かかると話しており、決して安くはない。

 しかし、黄色にしても黒にしても車体横の3本線は、万が一の事故に備えて優れた視覚的補助を提供しているということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 44件

コメントを書く

  1. 横線が背景の黄色と一致していたらそもそも横線が見えないんじゃないの?
    車体の横に金属棒を貼り付けているんじゃなくて単なる塗装のようだけど。

    • -14
  2. あ、『塗装じゃなくて別素材を溝に埋め込んでいる』ようですね。早とちり。

    • +10
  3. 全く気にしたことなかったよ。
    あの3本線には意味があったんだね。
    僕の三段腹のシワも三本あるけど、これにもきっと意味があるね。

    • +13
    1. >>3
      もうすぐ肝臓が死ぬって言う意味だと思う
      心臓か腎臓かも知れないが

      • -4
  4. 事故った時のことを考えているのはアメリカらしくてナイス

    • +14
    1. >>5
      自分はむしろ
      アメリカ人が事故が起きた時の事を考えている事に
      びっくりしたわw

      • -1
      1. >>31
        同感、ぶつけてはじき飛ばせ!くらいの感覚で運転してるのをよく見た

        • -3
  5. 素晴らしい。こういうとこは見習いたいが、まだ日本はスクールバスは検討段階。どんなに小学生が失踪しても、だ。

    • -14
    1. ※6
      迷子の届出出した後に直ぐに見つかっても1カウントだからね。
      本当に失踪してる事案など極一部で当然マスコミも騒ぐが君のような陰謀論者は見つかったカウント数も失踪扱いにして紛らわしい。

      • +4
    2. ※6
      日本でも、アメリカでスクールバスに乗る子ぐらいの通学距離
      がある田舎、かつ、路線バスの経路にない地区だと、
      スクールバス入ってる所が多い気がする。

      それさえ維持できない程度の 生徒数の少ない過疎地は、
      親が個別にマイカー送迎だったりするけど。

      • +3
      1. ※28
        公立は見たことないけど、私立ならば2箇所ほど通勤ルートに重なってるな
        ただし両方とも幼稚園だ
        小学校から上の学年は自転車通学を解除してるのかもしれん

        • 評価
        1. ※30
          ふつうに田舎の公立小学校だし、
          しかも昭和の頃からずっとスクールバス出てたよ。
          慥か片道4kmぐらいが
          バス通で通学補助金が出るかどうかの境い目だったと思う。

          小学生の自転車通学は、許可してる所のほうが
          むしろスクールバスより稀な気がする。
          学区自体は田舎でも、そこを通る道路は
          通勤車が通過する国道・県道だったりすると危険が大きいし。

          • +3
    3. ※6
      日本にスクールバス居るのか?
      アメリカ土地が広すぎるし、学区が果てしなく広いので、徒歩やチャリなら時間がかかりすぎる。

      日本みたいに土地が狭く、交通が多様で、学区分けが細かいと別に要らんくね?って思う。全校生徒回収するのに何台バスが必要なんだよと。 

      • -5
      1. >>32
        通勤途中で幼稚園の通園バスを複数よく見るけどな

        • +1
      2. 勉強になりました!日本で採用されないのは必要性がないってことなのかな?

        ※32
        都会に住んでいるとあなたの疑問はもっともだけど、山奥にも人が住んでいて、イナカにも人が住んでるわけですよ。そうすると学校まで 10㎞ とかあると歩きなら二時間もかかっちゃうわけ。子供ならもっと遅いハズ。ってなわけで、複式学級(一クラスに別の学年も一緒にいる)になってるような学校ならたいていマイクロバスなスクールバスもあるんだな。
        なんでそんなところに住んでるのかって?親や親の親やさらにその親(つまりは代々)がそこに住んでるからとか、都会から親が変わり者で田舎に引っ越したとか、こどもは親を選べませんからね。東京も奥多摩方面だとあるかもだし、埼玉だって山の方は小学校のスクールバスあるくらいですわ。人口が多いと思われている埼玉県でさえこうですから、全国でもわりと普通にありそうです。

        • +6
      3. ※32
        少子化が進んだ今も走ってるのかどうかは知らないけど、自分が子どもの頃はスクールバスで通ってたよ。
        それで通ってた子の家は学校から5㎞から10㎞は離れてるようなとこで、周りは田んぼや畑しかない。親は大体農家だから送り迎えする暇がない。
        全校生徒がバスで通うわけじゃなくて、そういった学区内でも遠いところに住んでる子どもの為にあるんだ。
        ちなみに中学からは自転車通学がOKになった。

        • +1
  6. 色塗っとけばいいんだろってならないかな?

    • 評価
  7. 横の補強材以前に車体そのものが非常に頑丈に出来ていて、車内はロールケージ構造で厳重に補強され、車体を覆う外板も装甲のように厚く継ぎ目を極限して破断を防いでいる。

    なんでそんな頑丈にしなければならないのかと言えば、スクールバスの運転手が大型車両の運転に慣れていない高齢者や貧困者などの雇用確保目的のパートが中心で自爆事故が多い為。
    結果としてスクールバスの事故により死亡する割合は9割が部外者となっており、生徒(運転手を含めた乗員)を守るという設計の目的は十分に達成しているように見える。
    ちなみにアメリカのスクールバスの事故による運転手・生徒のみの年間死亡数は、日本のバス業界全体の事故による年間死亡数とほぼ同じ。
    ハード面の極限までの強化は良いけど、ソフト面をもう少し重視しても良いんじゃないのかと思われる。

    • +28
    1. >>9 ゾンビものでスクールバスがよく出てくる気がしてたがそういう事か。一番手近にある大型装甲車なんだな。

      • +6
  8. フイルムのラッピングで充分な気がするけど
    素材指定や価格に利権が絡んでるっぽいね。

    • -15
    1. >>10
      公定価格で量も確実に確保できるから、ガッチリ固めあるだろうな

      • 評価
  9. > 万が一の衝突事故の際にその力を吸収するのを防ぐ役割を果たしているという。

    万が一の時衝撃を分散、吸収する為のものでは、吸収するのを防いでしまっては意味をなさない。

    • +2
  10. 自分が自衛隊の時に、このようなボンネットバスを運転していた。
    前方の下に子供が入ってしまったら、全く見えない。
    なんでボンネットバスにしてるのか理解不能だわ。
    こんな車種を採用する限り、美談にするような話ではないと思うわ。

    もう一度言うが、ボンネットバスのタイプは視界不良で安全確認が非常にしにくい。

    • +3
    1. >>15
      Wikiで「スクールバス」の項目を見てきましたが、
      ご指摘の「前方の下に子供が入ってしまったら」の対策として「遮断バー」が装備されているそうです。
      (写真あり。実際の効果は不明だけど一応考慮はされているということで。)
      また、なぜボンネットバスタイプが主流か?についても、日本のバスで見慣れた箱型(D型)もあるものの、
      歴史的経緯からトラックのシャーシを用いた従来からのボンネットバスタイプ(C型)が主流とのこと。
      でも一番驚いたのは、他にもコメントしている人がいるけど、米国でのスクールバスの法規的優先度だな。
      何車線あろうと停車中のスクールバスは追い越し禁止って、そこまで徹底しているとは。

      • +2
  11. まあ、窓ガラス防弾だし、ちょっとした装甲車だよね

    • 評価
  12. うちのマンションが所有しているスクールバスもイエローだな、三本線は無いけど

    • 評価
  13. 人人人人人人人人人人人_
    >スクールバス愛好家 <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y

    いろんな人がいるなぁ・・世界は広すぎる

    • +9
  14. アメリカでは、片側1又は2車線の道路の前方にスクールバスが停っていてSTOPサインのアームが出ていたり、バスの上部周辺からランプが点灯していたら必ず停車しなければいけません。また、対向車線の自動車も停車しなければいけません。

    • +6
    1. >>20
      これな!
      実際旅行したら通勤通学の時間に移動することなくて一度も体験しなかったけど
      めちゃくちゃ緊張して覚えていたわ

      • +2
    2. ※20
      グアムでレンタカー借りた時に、他のルールはさらっとだったけどスクールバスについてはかなりしっかりと説明された
      逮捕は当然、最悪撃たれると言われて「マジか」となった

      • +4
    3. ※20
      そうそう思い出した。基地に英語習いに行ってたんだけど、運転するとき注意してねって最初に言われた。幼稚園バスが止まってても対向車線なら自分は止まらないもんね。

      • +3
  15. てっきりペイントか弾性のものかと思っていました。
    とあるスクールバス規定(要求基準かな)によると「16ゲージの鋼板で波型かリブ状であること」となっていて、16Gaugeですと厚みはインチで0.0598、ミリだと1.519らしい。
    School bus rub railのパーツ販売写真であるとか、取り付け/取り外し動画など見ると1.5ミリ厚にしては重量感ありますね。塗装のせいもあるのかな。取り付け鋲の数もそれなりに多く(埋め込み式は基準を満たさないようです)これでぐるりを巻いてあるのはたしかに強そう。

    と、ここまで書いてSchool busのSide Impactなクラッシュテスト動画見たんですけど車体側面つっよ! 過去のスクールバス事故写真からは想像もつかないガチムチ。これだとrub railの寄与って…いや今でも役立っているんでしょうね、うん。インパクト部分がひと目でわかる役割もあるんだし。

    • +2
    1. >>23
      過去、事故に遭った多くの子供の犠牲のうえに成立してる安全基準だからね

      • +1
    2. ※23
      Youtubeで「Side Impact School Bus Crash Test – SafeGuard Event」って動画を見たけど、車体側面の強さとシートベルトの大切さがよく分かったよ。

      • +2
  16. 実際に事故が起きて変型したら意味がないことになるだろうけど、発想そのものは非常に合理的でアメリカらしい話だな。

    • +2
  17. デザインかと思ったらちゃんと意味があったんですね

    • +2
  18. あっちだと救急車みたいな超法規的扱いなんだよなあ
    追い抜いたりしたら一発で捕まる

    • +3
  19. >事故時の衝撃吸収
    ヨワヨワの軽乗用車こそ必要だよなぁ

    • 評価
    1. >>43
      過去には、アメリカ仕様車には製造時にドアの内部に衝突時の補強板を入れてるのをTVでやってたが

      アメリカ以外の輸出車や国内向けはやってなかったな

      • 評価

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